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325.人を殺した後のメグたんが後悔も動揺もしないのは?俺の生き方を理解するツカサ。正義が勝たないデスゲームに参加した詩人は感動した?
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「メグたんは、弱い者の中にもランクがあり、被害者になると一番下のランクになってそこから上に上がるのは難しい、という前提で話をしている。
俺の場合は、メグたんの話には当てはまらない。
メグたんの話に戻そう。」
「ショウタについての理解が深まったから無駄な時間ではなかったよ。」
とツカサ。
「弱い者よりも優位であることを示さなくては、弱い者としていつ踏みにじられるか分からないと本能で怯えて生きているような存在はね。
自分より弱い者がいる立場にいる自分は弱くないのだ、と主張するために、被害者の落ち度を探してあげつらうわ。」
とメグたん。
メグたんが刑事として見てきた社会の縮図の話か?
「自己顕示欲の塊と一言居士と、暇つぶしと、金儲けと、お祭り騒ぎに便乗したいやつもいるよ。
思考放棄したやつも。」
とツカサ。
「社会に対して、そういう見方をしたことはなかった。」
「ショウタは、どういう風に見ていた?」
とメグたん。
「そういうやつらがいることは知っていても、眼中になかった。」
「騒ぎ立てる人間を見ている人の数は、騒ぎ立てる人よりも多い印象があるわ。」
とメグたん。
「俺は、俺の人生以外に関心がなかった。
と一言で、話が済んでしまうから、俺は今の俺の感想を話すことにする。
刑事事件の加害者には、弁護士がついて、被害者には弁護士がつかない。
加害者の弁護士は、加害者に同情の余地があると主張するために、被害者の落ち度をひねり出す。
加害者の弁護士は、それが仕事だからやる。
加害者の弁護士にならなければ、被害者の落ち度を主張しても、何も生み出さない。
弁護士の猿真似をして、弁護士になった気分を味わいたいやつらが、弁護士が主張するように、被害者の過失と思われる点を並べて悦に入る。
自分自身の言葉で語るだけの語彙や思考力があれば、無関係な他人の台詞を流用しない。
俺を不快にするようなやつらとは、関わり合いになる前に、俺の人生から断ち切っていて正解だった。」
これが俺の素直な感想。
「今のでショウタの生き方が分かるよ。」
とツカサ。
「ツカサの理解が及んだことに感謝するとするか。」
ツカサは吹き出した。
メグたんは、吹き出さなかった。
「支援団体に利用されて弱らされて死んでいくしかない人を一人でも減らすには、諸悪の根源を断つ必要がある、と理解していた人はいたわ。
私以外にもね。」
とメグたん。
メグたんは、陽気になってふざける様子を一切見せない。
真剣に話をしている。
メグたんが俺に伝えたいと考えたことを。
俺には話す価値あり、とメグたんは認めたか。
「メグたんのしていたことを発覚しないように協力していた人達のことか。」
「政治的に諸悪の根源を断つことができないなら、物理的に諸悪の根源の命を刈り取って、根絶やしにしていくしかない。
刑事として、この国に住む何の罪を犯していない人を守りたかったなら。
この国の国民を被害者にしたくないのなら。
被害者が出るまで待っていては遅い。
何もしていないのに、一方的に蹂躙されていく人が増え続けることを指をくわえて見ていたくはなかった。
私は、指をくわえて見ている側にいないことができたから、行動に移したわ。」
とメグたん。
メグたんは、人を殺すことに葛藤も後悔もない。
人を殺すための覚悟なら、人を殺す前にもう決まっている。
だから、人を殺した後に動じることはない。
「少子高齢化や人口減少を危惧するなら、これから生まれる可能性を捨てないことも大事だけど、今ある命に不慮の死を与えないことが大事だよ。」
とツカサ。
「支援団体がこの国に根を下ろさなければ、減らなくて済んだはずの命があったわ。いくつも。」
とメグたん。
「この国の国民の一人が成人して稼ぐようになるまでにかけられた費用や愛情の重さよりも、支援団体の方が重い未来にはしたくないと俺は考えている。
この国の国民としての危機感だ。
個人的な思いを語るなら、支援団体をこの国にのさばらせたままでいることが、不愉快だ。」
とツカサ。
「この国の国民を傷つけた者をこの国の警察が捕まえられないから、個人で努力するとはいっても。
減る数より増える数の方が多いとね?」
とメグたん。
「成果が見え辛いときには、焦りが生まれるよ。」
とツカサは、メグたんのフォローをする。
メグたんに焦りがあったことが、メグたんの同期の刑事だったハコさんにメグたんの殺人について気づかせるきっかけを与えた、ということか。
ツカサとメグたんは、分かりあっている。
「罪を償わせようにも、加害者の犯した罪が重すぎて、償わせようとすると人道に対すると糾弾してくるわ。
大きな罪を犯すほど、罪を償わせることが難しい。」
とメグたん。
「メグたんの言う大きな罪とは何を指す?」
「この国に生きる罪を犯していない人を蹂躙して生きる力を失わせて、死に至らしめる行為。」
とメグたん。
メグたんの思考には、ブレがない。
刑事として罪を犯した加害者を逮捕することが困難で、被害者は増えても減りはしない。
被害者がこの国の国民なのに、この件に関しては警察が無力で、刑事であるメグたんが戦えるやり方は何かを考えた末に導き出した結論だから、メグたんは揺るがない。
「支援団体という加害者を無罪放免にしないため、タケハヤプロジェクトに参加する前のメグたんは、支援団体関連の間引きをしていた。
詩人は、間引かれる枠には入っていない。
詩人の話は、今までの話題にどう関係する?」
「詩人が俺の手にかかったのは、詩人が殺人に精を出しすぎて、正義が勝たないデスゲームの持つエンターテインメント要素を維持することに支障をきたしたから。」
とツカサ。
正義が勝たないデスゲームは、人の殺し合いを楽しむためのエンターテイメントとして定義づけされている。
表向きは。
タケハヤプロジェクトや支援団体という言葉は、正義が勝たないデスゲームを調べても表には出てこない。
「詩人は、正義が勝たないデスゲーム内では好き勝手に殺していいと考えていたわ。」
とメグたん。
「詩人は、その認識をすぐに改めたのではないか?」
ツカサが目の前に現れたときに反省するという台詞が、すぐに詩人の口から出てきたのなら。
詩人の頭の片隅には、やり過ぎについての懸念があったのではないか?
「反省したから、助かるわけではない、と知ったときの詩人は。
『何年かぶりに、他人に認識されながら、会話らしい会話をしている』
そう言って。
俺との出会いに感動していたよ。」
とツカサ。
俺の場合は、メグたんの話には当てはまらない。
メグたんの話に戻そう。」
「ショウタについての理解が深まったから無駄な時間ではなかったよ。」
とツカサ。
「弱い者よりも優位であることを示さなくては、弱い者としていつ踏みにじられるか分からないと本能で怯えて生きているような存在はね。
自分より弱い者がいる立場にいる自分は弱くないのだ、と主張するために、被害者の落ち度を探してあげつらうわ。」
とメグたん。
メグたんが刑事として見てきた社会の縮図の話か?
「自己顕示欲の塊と一言居士と、暇つぶしと、金儲けと、お祭り騒ぎに便乗したいやつもいるよ。
思考放棄したやつも。」
とツカサ。
「社会に対して、そういう見方をしたことはなかった。」
「ショウタは、どういう風に見ていた?」
とメグたん。
「そういうやつらがいることは知っていても、眼中になかった。」
「騒ぎ立てる人間を見ている人の数は、騒ぎ立てる人よりも多い印象があるわ。」
とメグたん。
「俺は、俺の人生以外に関心がなかった。
と一言で、話が済んでしまうから、俺は今の俺の感想を話すことにする。
刑事事件の加害者には、弁護士がついて、被害者には弁護士がつかない。
加害者の弁護士は、加害者に同情の余地があると主張するために、被害者の落ち度をひねり出す。
加害者の弁護士は、それが仕事だからやる。
加害者の弁護士にならなければ、被害者の落ち度を主張しても、何も生み出さない。
弁護士の猿真似をして、弁護士になった気分を味わいたいやつらが、弁護士が主張するように、被害者の過失と思われる点を並べて悦に入る。
自分自身の言葉で語るだけの語彙や思考力があれば、無関係な他人の台詞を流用しない。
俺を不快にするようなやつらとは、関わり合いになる前に、俺の人生から断ち切っていて正解だった。」
これが俺の素直な感想。
「今のでショウタの生き方が分かるよ。」
とツカサ。
「ツカサの理解が及んだことに感謝するとするか。」
ツカサは吹き出した。
メグたんは、吹き出さなかった。
「支援団体に利用されて弱らされて死んでいくしかない人を一人でも減らすには、諸悪の根源を断つ必要がある、と理解していた人はいたわ。
私以外にもね。」
とメグたん。
メグたんは、陽気になってふざける様子を一切見せない。
真剣に話をしている。
メグたんが俺に伝えたいと考えたことを。
俺には話す価値あり、とメグたんは認めたか。
「メグたんのしていたことを発覚しないように協力していた人達のことか。」
「政治的に諸悪の根源を断つことができないなら、物理的に諸悪の根源の命を刈り取って、根絶やしにしていくしかない。
刑事として、この国に住む何の罪を犯していない人を守りたかったなら。
この国の国民を被害者にしたくないのなら。
被害者が出るまで待っていては遅い。
何もしていないのに、一方的に蹂躙されていく人が増え続けることを指をくわえて見ていたくはなかった。
私は、指をくわえて見ている側にいないことができたから、行動に移したわ。」
とメグたん。
メグたんは、人を殺すことに葛藤も後悔もない。
人を殺すための覚悟なら、人を殺す前にもう決まっている。
だから、人を殺した後に動じることはない。
「少子高齢化や人口減少を危惧するなら、これから生まれる可能性を捨てないことも大事だけど、今ある命に不慮の死を与えないことが大事だよ。」
とツカサ。
「支援団体がこの国に根を下ろさなければ、減らなくて済んだはずの命があったわ。いくつも。」
とメグたん。
「この国の国民の一人が成人して稼ぐようになるまでにかけられた費用や愛情の重さよりも、支援団体の方が重い未来にはしたくないと俺は考えている。
この国の国民としての危機感だ。
個人的な思いを語るなら、支援団体をこの国にのさばらせたままでいることが、不愉快だ。」
とツカサ。
「この国の国民を傷つけた者をこの国の警察が捕まえられないから、個人で努力するとはいっても。
減る数より増える数の方が多いとね?」
とメグたん。
「成果が見え辛いときには、焦りが生まれるよ。」
とツカサは、メグたんのフォローをする。
メグたんに焦りがあったことが、メグたんの同期の刑事だったハコさんにメグたんの殺人について気づかせるきっかけを与えた、ということか。
ツカサとメグたんは、分かりあっている。
「罪を償わせようにも、加害者の犯した罪が重すぎて、償わせようとすると人道に対すると糾弾してくるわ。
大きな罪を犯すほど、罪を償わせることが難しい。」
とメグたん。
「メグたんの言う大きな罪とは何を指す?」
「この国に生きる罪を犯していない人を蹂躙して生きる力を失わせて、死に至らしめる行為。」
とメグたん。
メグたんの思考には、ブレがない。
刑事として罪を犯した加害者を逮捕することが困難で、被害者は増えても減りはしない。
被害者がこの国の国民なのに、この件に関しては警察が無力で、刑事であるメグたんが戦えるやり方は何かを考えた末に導き出した結論だから、メグたんは揺るがない。
「支援団体という加害者を無罪放免にしないため、タケハヤプロジェクトに参加する前のメグたんは、支援団体関連の間引きをしていた。
詩人は、間引かれる枠には入っていない。
詩人の話は、今までの話題にどう関係する?」
「詩人が俺の手にかかったのは、詩人が殺人に精を出しすぎて、正義が勝たないデスゲームの持つエンターテインメント要素を維持することに支障をきたしたから。」
とツカサ。
正義が勝たないデスゲームは、人の殺し合いを楽しむためのエンターテイメントとして定義づけされている。
表向きは。
タケハヤプロジェクトや支援団体という言葉は、正義が勝たないデスゲームを調べても表には出てこない。
「詩人は、正義が勝たないデスゲーム内では好き勝手に殺していいと考えていたわ。」
とメグたん。
「詩人は、その認識をすぐに改めたのではないか?」
ツカサが目の前に現れたときに反省するという台詞が、すぐに詩人の口から出てきたのなら。
詩人の頭の片隅には、やり過ぎについての懸念があったのではないか?
「反省したから、助かるわけではない、と知ったときの詩人は。
『何年かぶりに、他人に認識されながら、会話らしい会話をしている』
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俺との出会いに感動していたよ。」
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