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第3章 結婚しました。公爵閣下と。オレ、歓迎、されてます?
29.オレを公爵の伴侶と認めたくない、婚約者候補だったゲスト五人のみ招待したお茶会。公爵に隠れて、オレをイビリにきたんですか?
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五人全員が、オレを見たかと思うと。
「やたら馬鹿にしてくると思ったら、本人が馬鹿なんだ。」
と医者の妹が蔑んできた。
今、オレに蔑む要素あった?
「弱いのは、肉体だけではないのか。」
と近衛騎士団長の甥。
頭も弱いなって?
余計なお世話だ。
「公爵の苦労が忍ばれます。」
と司祭の従兄弟。
オレに関することで、公爵が苦労する?
逆だっつうの!
苦労しているのは、俺!
公爵と結婚したために、オレは、予定にない苦労を強いられているんだけど。
オレは、根っからの庶民なの。
上流社会のマナーをハリボテでくっつけたくらいじゃ、間に合わないくらいに庶民なの。
「このような者を伴侶にされてしまうなんて、公爵の人生は、どれほどの苦行を課されてしまうのでしょう。」
と嘆く宰相の娘さん。
あーのーなー。
オレは、なりたくて、公爵の伴侶になったわけじゃないの。
公爵が、オレを伴侶にしたの。
それなのに。
なんで、オレが悪者なんだ?
あんたら、全員、知っているんだろ?
公爵が、自分で伴侶選びたいと言ったのを。
責める相手は、オレじゃないよー?
オレを選んだ公爵じゃないのかなー?
まあ、今日のゲストの五人に、公爵を責める資格があるなら、公爵に隠れて、オレをイビリにこないよねー。
公爵と結婚の約束していたのなら、文句をつけても、お門違いじゃないけど。
この世界にあるかどうか知らないけれど、結納を済ましている、とか。
結婚に向けて、二人で準備していた、とか。
公爵とそういう関係だった人は一人もいない。
五人とも、結婚するかもしれなかった、だけ。
自称か他称か、両方か。
五人いて、五人とも、似たりよったりな位置づけ。
五人いるけれど、一人も、婚約者候補から、頭一つ抜け出さていない。
選ばなかったんだろう、公爵は。
五人の中から。
選びたくなかったから、自分で伴侶を選ぶことを褒美にしたのかな。
五人のうち、誰を選んでも、背景も含めて、しがらみしかない。
この五人を見ていると、この五人のうちの誰と結婚しても、家に帰りたくなくなるんじゃないだろうか。
オレは、本気でげんなりしてきた。
この五人は、公爵の結婚についても、結婚相手についても、いちゃもんつける権利なんかない。
そもそも。
公爵は、公爵不在の屋敷に、この五人が、公爵の結婚相手に、直接不満をぶつけにきたことを知っているのか?
公爵は、オレが、お茶会を開いていることも、知らないんじゃないかな。
そんな気がする。
だってさ。
この五人は、公爵の友人のくくりじゃない。
公爵の友人の親族。
他人だよな?
他人。
オレは、自分が、公爵の屋敷に暮らしている間、この五人に、公爵家の敷居をまたがせたくない。
うん。
出禁にしたい。
国王陛下の姉は、ずっと笑顔を張り付けているんだけど、オレが、嫌われているのを見ているときの目の輝きと、口元の角度が、全てを物語っている。
このお茶会で、自分以外の参加者がオレを貶すのを聞くのが、楽しいんだな?
いい性格してんなー、オイ。
時間と労力を使って、場所も提供して、自分の悪口を大人しく聞くような被虐嗜好は、オレには、ないぞ?
「やたら馬鹿にしてくると思ったら、本人が馬鹿なんだ。」
と医者の妹が蔑んできた。
今、オレに蔑む要素あった?
「弱いのは、肉体だけではないのか。」
と近衛騎士団長の甥。
頭も弱いなって?
余計なお世話だ。
「公爵の苦労が忍ばれます。」
と司祭の従兄弟。
オレに関することで、公爵が苦労する?
逆だっつうの!
苦労しているのは、俺!
公爵と結婚したために、オレは、予定にない苦労を強いられているんだけど。
オレは、根っからの庶民なの。
上流社会のマナーをハリボテでくっつけたくらいじゃ、間に合わないくらいに庶民なの。
「このような者を伴侶にされてしまうなんて、公爵の人生は、どれほどの苦行を課されてしまうのでしょう。」
と嘆く宰相の娘さん。
あーのーなー。
オレは、なりたくて、公爵の伴侶になったわけじゃないの。
公爵が、オレを伴侶にしたの。
それなのに。
なんで、オレが悪者なんだ?
あんたら、全員、知っているんだろ?
公爵が、自分で伴侶選びたいと言ったのを。
責める相手は、オレじゃないよー?
オレを選んだ公爵じゃないのかなー?
まあ、今日のゲストの五人に、公爵を責める資格があるなら、公爵に隠れて、オレをイビリにこないよねー。
公爵と結婚の約束していたのなら、文句をつけても、お門違いじゃないけど。
この世界にあるかどうか知らないけれど、結納を済ましている、とか。
結婚に向けて、二人で準備していた、とか。
公爵とそういう関係だった人は一人もいない。
五人とも、結婚するかもしれなかった、だけ。
自称か他称か、両方か。
五人いて、五人とも、似たりよったりな位置づけ。
五人いるけれど、一人も、婚約者候補から、頭一つ抜け出さていない。
選ばなかったんだろう、公爵は。
五人の中から。
選びたくなかったから、自分で伴侶を選ぶことを褒美にしたのかな。
五人のうち、誰を選んでも、背景も含めて、しがらみしかない。
この五人を見ていると、この五人のうちの誰と結婚しても、家に帰りたくなくなるんじゃないだろうか。
オレは、本気でげんなりしてきた。
この五人は、公爵の結婚についても、結婚相手についても、いちゃもんつける権利なんかない。
そもそも。
公爵は、公爵不在の屋敷に、この五人が、公爵の結婚相手に、直接不満をぶつけにきたことを知っているのか?
公爵は、オレが、お茶会を開いていることも、知らないんじゃないかな。
そんな気がする。
だってさ。
この五人は、公爵の友人のくくりじゃない。
公爵の友人の親族。
他人だよな?
他人。
オレは、自分が、公爵の屋敷に暮らしている間、この五人に、公爵家の敷居をまたがせたくない。
うん。
出禁にしたい。
国王陛下の姉は、ずっと笑顔を張り付けているんだけど、オレが、嫌われているのを見ているときの目の輝きと、口元の角度が、全てを物語っている。
このお茶会で、自分以外の参加者がオレを貶すのを聞くのが、楽しいんだな?
いい性格してんなー、オイ。
時間と労力を使って、場所も提供して、自分の悪口を大人しく聞くような被虐嗜好は、オレには、ないぞ?
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