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第4章 夫が真実の愛を捧げる相手はどこにいるのでしょうか?名乗り出てください。
50.公爵が帰宅した理由。『初夜がまだだった。』オレと公爵が、初夜?しませんよ?公爵家の使用人に、オレの応援をしてもらいます。
本日、公爵が帰宅したのは、ヤグルマさんが呼んだから、ではなかった。
帰宅して、開口一番に。
「初夜がまだだ。」
と公爵は言った。
信じられる?
昨日、白昼堂々と浮気しているのを見ているんだからな!
しかも、今日は、夫の愛人が乗り込んで、正妻のオレに、さっさと別れろ、と言いにきたんだぞ!
公爵も愛人も、オレのことをナメすぎ!
しかし、ここで、対応をまちがえてはいけない。
『神子様とよろしくやっていれば?』
と可愛げがない返事をしては、今日の本題に入れなくなってしまう。
オレが、玄関ホールから、外に出られない件。
オレは、これを今日中に解決したい。
だから、冷静にならないといけない、とは分かっている。
短気は損気。
だけど。
「そこで何をしている。支度をして、寝室で待っているように。」
と公爵にほざかれると、カチーンときた!
なんで、オレが、粛々と寝室に行って、公爵の訪いを待たなくちゃならんの!
ふーざーけーるーなー!
夫にベタ惚れの貞淑な妻だって、最初は、怒るぞ!
オレは、公爵に惚れていないし、貞淑な妻でもないからな?
怒るし、初夜は拒否だ。
公爵が不在の間に、公爵家の使用人から、認められてきたオレは、半年前とは違うぞ!
ヤグルマさん、カモーン!
「公爵。
ヒサツグ様は、公爵の伴侶として、この半年、誠に立派でいらっしゃいました。
帰ってこない夫の不満を一つもこぼさずに、公爵の伴侶として、日々学び続けていらっしゃいます。
勘違いした不届き者を成敗するだけでなく、公爵の婚約者候補であられた方々とも良好な関係を築いていらっしゃいます。
夫である公爵に助けを求めることなく、ヒサツグ様ご自身が考えて動かれているのです。
ヒサツグ様とは一面識もなく、皆様、ヒサツグ様に反感をお持ちでした過去が嘘のようです。」
とヤグルマさん。
ありがとう、ヤグルマさん。
オレ、あんたがいるから、頑張ったよ!
でも、一つだけ、訂正させて。
「医者の妹に加えて、医者も公爵家の屋敷を出禁にする。
理由は、妹が頑張っているから、出禁を解除して、と医者が王城で、オレに言ってきたから。
妹は、『オレには、出禁なんかできっこない。』
と言っていた。
オレが、公爵の伴侶でいる間は、両方、出禁。
公爵家をナメさせるな。」
「かしこまりました。」
とヤグルマさん。
「何を言っている?」
と公爵。
「屋敷に帰ってこない公爵は、屋敷で何が起きているのか知らないよな?
公爵の友人は、公爵の屋敷を我が物顔で出入りした挙げ句、公爵不在の屋敷を公爵以上に、好き放題に闊歩してオレや家人の邪魔をしていた。
公爵が不在中に、公爵家以外の人間の出入りを許すな。
公爵は、公爵と公爵家を冒涜する連中の応援をするな。」
「私の友人は、悪辣な人間ではない。私の友人を悪し様にそしるな。私のヒサツグ。」
オレは、公爵と結婚してから、初めてまともに公爵と会話している。
結婚して半年なのに、夫婦の会話内容は、色気の欠片もない。
家と家庭を守るために、家を省みない夫に話して聞かせることになろうとは。
異世界で男と結婚していることも、予想外だけど。
人生って、分からんもんだよ。
「オレは公爵の伴侶。
家内のことは、オレの権限。
公爵と公爵家の現状と行き先を案じて、伴侶が手を打つのは、当たり前だ。」
「そうか。」
公爵?なんだか、喜んでいないかなー?
ひょっとして、公爵は、心配されたり、怒られたりしたいのか?
親が急にいなくなって後を継いだから、公爵は、困ったときに相談する相手がいないんだよな。
公爵の来し方なんて、オレの頭から、すっぽ抜けていた。
優しく、しようか、公爵は年下だし。
「公爵。
公爵は、公爵家の家人の献身を主として把握して、家人を守れ。
それが、ひいては、公爵と公爵家を守ることになる。」
「私の友人の悪くとらえるな。私の伴侶なんだから。」
と公爵。
「オレは、公爵の伴侶だ。
公爵のしていることが、公爵と公爵家のためにならないなら、公爵を諌めもする。
オレは、公爵の許しがないと、何も出来ない家人とは違うからな。」
公爵が、嬉しそう。
オレを公爵の伴侶にした甲斐があって良かったな?
オレの意向をまるっと無視してな?
大人げないから、今は言わないでおいてやるよ。
「公爵の友達と友達の家族が一番大事にしているものと、公爵が一番大事にしたいものは、同じじゃない。
公爵が、友人や友人の家族を公爵家でのさばらせることは、公爵の味方を背後から切りつけて、公爵自身を弱らせることになる。
公爵自身が弱くなりすぎたら、公爵の味方はもっと弱くなって、公爵を支えられなくなる。
公爵は、友人と友人の家族のベクトルが、それぞれどこを向いているかを調べろ。」
「私のヒサツグが、私と公爵家のために。
調べよう。」
私のヒサツグ、ねえ。
「オレは、公爵と友人の友情と気持ちを否定しない。ただ、友人には、友人の気持ち以上に抱えているものがある。
友人が、公爵と公爵家の敵にならないように、公爵が線引するんだ。
その方が、結果的に、傷つく人が減る。」
公爵は、素直にオレに同意をした。
オレは、気分がよくなった。
素直な年下は、可愛げがあってよろしい。
しかし。
公爵は、いとも簡単に、オレの気分を急降下させた。
「話は終わりだ。急げ。初夜の時間が減る。」
帰宅して、開口一番に。
「初夜がまだだ。」
と公爵は言った。
信じられる?
昨日、白昼堂々と浮気しているのを見ているんだからな!
しかも、今日は、夫の愛人が乗り込んで、正妻のオレに、さっさと別れろ、と言いにきたんだぞ!
公爵も愛人も、オレのことをナメすぎ!
しかし、ここで、対応をまちがえてはいけない。
『神子様とよろしくやっていれば?』
と可愛げがない返事をしては、今日の本題に入れなくなってしまう。
オレが、玄関ホールから、外に出られない件。
オレは、これを今日中に解決したい。
だから、冷静にならないといけない、とは分かっている。
短気は損気。
だけど。
「そこで何をしている。支度をして、寝室で待っているように。」
と公爵にほざかれると、カチーンときた!
なんで、オレが、粛々と寝室に行って、公爵の訪いを待たなくちゃならんの!
ふーざーけーるーなー!
夫にベタ惚れの貞淑な妻だって、最初は、怒るぞ!
オレは、公爵に惚れていないし、貞淑な妻でもないからな?
怒るし、初夜は拒否だ。
公爵が不在の間に、公爵家の使用人から、認められてきたオレは、半年前とは違うぞ!
ヤグルマさん、カモーン!
「公爵。
ヒサツグ様は、公爵の伴侶として、この半年、誠に立派でいらっしゃいました。
帰ってこない夫の不満を一つもこぼさずに、公爵の伴侶として、日々学び続けていらっしゃいます。
勘違いした不届き者を成敗するだけでなく、公爵の婚約者候補であられた方々とも良好な関係を築いていらっしゃいます。
夫である公爵に助けを求めることなく、ヒサツグ様ご自身が考えて動かれているのです。
ヒサツグ様とは一面識もなく、皆様、ヒサツグ様に反感をお持ちでした過去が嘘のようです。」
とヤグルマさん。
ありがとう、ヤグルマさん。
オレ、あんたがいるから、頑張ったよ!
でも、一つだけ、訂正させて。
「医者の妹に加えて、医者も公爵家の屋敷を出禁にする。
理由は、妹が頑張っているから、出禁を解除して、と医者が王城で、オレに言ってきたから。
妹は、『オレには、出禁なんかできっこない。』
と言っていた。
オレが、公爵の伴侶でいる間は、両方、出禁。
公爵家をナメさせるな。」
「かしこまりました。」
とヤグルマさん。
「何を言っている?」
と公爵。
「屋敷に帰ってこない公爵は、屋敷で何が起きているのか知らないよな?
公爵の友人は、公爵の屋敷を我が物顔で出入りした挙げ句、公爵不在の屋敷を公爵以上に、好き放題に闊歩してオレや家人の邪魔をしていた。
公爵が不在中に、公爵家以外の人間の出入りを許すな。
公爵は、公爵と公爵家を冒涜する連中の応援をするな。」
「私の友人は、悪辣な人間ではない。私の友人を悪し様にそしるな。私のヒサツグ。」
オレは、公爵と結婚してから、初めてまともに公爵と会話している。
結婚して半年なのに、夫婦の会話内容は、色気の欠片もない。
家と家庭を守るために、家を省みない夫に話して聞かせることになろうとは。
異世界で男と結婚していることも、予想外だけど。
人生って、分からんもんだよ。
「オレは公爵の伴侶。
家内のことは、オレの権限。
公爵と公爵家の現状と行き先を案じて、伴侶が手を打つのは、当たり前だ。」
「そうか。」
公爵?なんだか、喜んでいないかなー?
ひょっとして、公爵は、心配されたり、怒られたりしたいのか?
親が急にいなくなって後を継いだから、公爵は、困ったときに相談する相手がいないんだよな。
公爵の来し方なんて、オレの頭から、すっぽ抜けていた。
優しく、しようか、公爵は年下だし。
「公爵。
公爵は、公爵家の家人の献身を主として把握して、家人を守れ。
それが、ひいては、公爵と公爵家を守ることになる。」
「私の友人の悪くとらえるな。私の伴侶なんだから。」
と公爵。
「オレは、公爵の伴侶だ。
公爵のしていることが、公爵と公爵家のためにならないなら、公爵を諌めもする。
オレは、公爵の許しがないと、何も出来ない家人とは違うからな。」
公爵が、嬉しそう。
オレを公爵の伴侶にした甲斐があって良かったな?
オレの意向をまるっと無視してな?
大人げないから、今は言わないでおいてやるよ。
「公爵の友達と友達の家族が一番大事にしているものと、公爵が一番大事にしたいものは、同じじゃない。
公爵が、友人や友人の家族を公爵家でのさばらせることは、公爵の味方を背後から切りつけて、公爵自身を弱らせることになる。
公爵自身が弱くなりすぎたら、公爵の味方はもっと弱くなって、公爵を支えられなくなる。
公爵は、友人と友人の家族のベクトルが、それぞれどこを向いているかを調べろ。」
「私のヒサツグが、私と公爵家のために。
調べよう。」
私のヒサツグ、ねえ。
「オレは、公爵と友人の友情と気持ちを否定しない。ただ、友人には、友人の気持ち以上に抱えているものがある。
友人が、公爵と公爵家の敵にならないように、公爵が線引するんだ。
その方が、結果的に、傷つく人が減る。」
公爵は、素直にオレに同意をした。
オレは、気分がよくなった。
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しかし。
公爵は、いとも簡単に、オレの気分を急降下させた。
「話は終わりだ。急げ。初夜の時間が減る。」
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