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第5章 いつになったら、日本に帰れますか?
67.神子様が押しかけてきました。『神子様に逆らうな、神子様の機嫌を損ねるな。』それは、決まりなんですか?誰が、公爵に、そう言ったのですか?
在宅勤務を勝ち取った翌日の清々しい朝。
今日は、朝、公爵家の屋敷で仕事をしてから、出勤を予定していた公爵とオレ。
午後からは、昨日、オレの下に配属が決定した部下との顔合わせを予定している。
予定が詰め込まれていないので、公爵もオレもゆったりしていた。
突然、屋敷内が騒がしくなった。
「何だ?」
と公爵。
誰か、怪我でもした?
「神子様がおいでです。」
とヤグルマさん。
「先触れは?」
一応確認する。
「ございません。」
とヤグルマさん。
朝、ゆったりしているとはいえ。
まだ、八時半。
小学生や中学生、高校生は、登校して、学校に着いている時間かもしれない。
大学生は、どうかな?
登校中?
在宅勤務の公爵とオレは、九時から就業予定だったから、だらーん、としていた。
神子様、神子様、朝の八時半は、アポなしで、他所のお家に来る時間かなー?
ふう。
オレは、ヤグルマさんに、神子様を応接室に案内するように頼んだ。
「とりあえず、話は、聞くけどなー。
神子様の用件の見当がつかないまま、つっけんどんな返しは、よくない。
公爵、自分の口から、神子様に、言えるか?
『英雄公爵は、神子様より下ではない。』
って。
神子様と公爵は、対等か、それ以上。
神子様には、公爵に対して、今日から、公私ともに、礼儀正しく振る舞うように要請する。
手始めに、
『アポなしで、早朝に押しかけて、ごめんなさい。』
を神子様に言わせたいぞ、オレは。」
びっくりしている公爵をオレは諭す。
「公爵が、今まで通りの神子様の態度を許していたら、さ。
公爵は、今までと何にも変わっていないから、対応を変えなくても平気だと考えた王城の連中が、公爵の扱いを今まで以上に軽んじてくる。
今日は、一日、毅然とした姿を見せて、きっぱりと対応する日だ。
さもないと。
昨日の努力は、すぐに元の木阿弥になるぞ?」
神子様が、公爵と仲良くなろうとする過程で、再び、公爵が精神的に追い詰められていったら、元も子もない。
公爵が、神子様に真実の愛を捧げる日は遠のくばかり。
オレが、日本に帰る日もなー。
公爵は、ためらいながらも、オレに告白してくれた。
「私は、神子様に、何を言ってよいか、言ってはダメなのかが、分からない。
神子様の言うことは基本的に肯定するか、否定しない。」
と公爵。
なーんーじゃーそーりゃー。
神子様に会う前に、公爵と認識のすり合わせだ!
「神子様のことは、肯定して、否定するな、と言われたのか?」
「神子様に逆らうな、神子様の機嫌を損なうな、だ。」
と公爵。
「誰が、公爵にそう言ったか覚えているか?
誰が言い出したか知っているか?
誰が決めた決まりか分かるか?」
「国王陛下だ。
私にだけではなく、私の友人を集めた場で、神子様の紹介と共に、そのように下知された。
誰が決めた決まりというのは、国王陛下が決めたということになるか?」
と公爵。
オレの知りたい答えじゃないな。
「国王陛下が、話をした内容が、この世界のルールかどうか、が知りたい。
国王陛下が話をする前に、神子様の扱いは決まってなかったのか?」
「私が、神子様について知っていることは、三つある。
魔王が現れる予兆は、どの国にもなかった。
神子様が現れるタイミングも、毎回同じではない。
神子様は、現れた国で一生を終えている。」
と公爵。
「神子様がいないと魔王討伐は、成功しないくらい、神子様は、重要か?
魔王討伐後、神子様は、元の世界に帰らないのか、帰れないのか、分かるか?」
神子様が、帰らないか、帰れないか。
神子様の選択肢も、神子様の転移先の国の選択肢も増えるよなー。
「魔王討伐のために、異世界転移してきた神子様は、女神様の力を使える。
神子様は、この国の国民ではないから、魔王の消失対象ではない。
神子様は、魔王討伐に必須の力をお持ちだが、魔王に遭遇しないため、魔王討伐は出来ない。
魔王討伐が可能なのは、魔王の消失対象のみ。
女神様の力を持つ神子様と魔王が出現した国の民が力を合わせて、魔王を討伐する。
この国の民が、神子様が持つ女神様の力を使って、魔王を討伐する。
魔王を倒した国の民は、英雄になる。」
と公爵。
「英雄だから、公爵は、英雄公爵なのか。
国を救った英雄のわりに、公爵の待遇、悪くないか?
神子様と比べてさ。」
「神子様は、異世界から女神様のお力をお持ちになって、この国におりてこられた。」
と公爵。
「神子様は、女神様の関係者扱いになる?
神子様が持つ女神様の力は、魔王討伐後も減らないのか?」
「女神様のお力については、神子様でないと分からない。
魔王討伐後の国が、復興する前に滅ばなかったのは、魔王が現れた国に神子様が残られたから、とされている。」
神子様は、異世界転移者で、国王陛下と並ぶ地位。
神子様は、国賓というか、女神様の力を使える、この世界の最終兵器なのか。
神子様のVIP待遇の理由は、分かった。
でも、神子様が、人格者じゃなかったら、国政を左右しそうな魔王が誕生するぞ?
今日は、朝、公爵家の屋敷で仕事をしてから、出勤を予定していた公爵とオレ。
午後からは、昨日、オレの下に配属が決定した部下との顔合わせを予定している。
予定が詰め込まれていないので、公爵もオレもゆったりしていた。
突然、屋敷内が騒がしくなった。
「何だ?」
と公爵。
誰か、怪我でもした?
「神子様がおいでです。」
とヤグルマさん。
「先触れは?」
一応確認する。
「ございません。」
とヤグルマさん。
朝、ゆったりしているとはいえ。
まだ、八時半。
小学生や中学生、高校生は、登校して、学校に着いている時間かもしれない。
大学生は、どうかな?
登校中?
在宅勤務の公爵とオレは、九時から就業予定だったから、だらーん、としていた。
神子様、神子様、朝の八時半は、アポなしで、他所のお家に来る時間かなー?
ふう。
オレは、ヤグルマさんに、神子様を応接室に案内するように頼んだ。
「とりあえず、話は、聞くけどなー。
神子様の用件の見当がつかないまま、つっけんどんな返しは、よくない。
公爵、自分の口から、神子様に、言えるか?
『英雄公爵は、神子様より下ではない。』
って。
神子様と公爵は、対等か、それ以上。
神子様には、公爵に対して、今日から、公私ともに、礼儀正しく振る舞うように要請する。
手始めに、
『アポなしで、早朝に押しかけて、ごめんなさい。』
を神子様に言わせたいぞ、オレは。」
びっくりしている公爵をオレは諭す。
「公爵が、今まで通りの神子様の態度を許していたら、さ。
公爵は、今までと何にも変わっていないから、対応を変えなくても平気だと考えた王城の連中が、公爵の扱いを今まで以上に軽んじてくる。
今日は、一日、毅然とした姿を見せて、きっぱりと対応する日だ。
さもないと。
昨日の努力は、すぐに元の木阿弥になるぞ?」
神子様が、公爵と仲良くなろうとする過程で、再び、公爵が精神的に追い詰められていったら、元も子もない。
公爵が、神子様に真実の愛を捧げる日は遠のくばかり。
オレが、日本に帰る日もなー。
公爵は、ためらいながらも、オレに告白してくれた。
「私は、神子様に、何を言ってよいか、言ってはダメなのかが、分からない。
神子様の言うことは基本的に肯定するか、否定しない。」
と公爵。
なーんーじゃーそーりゃー。
神子様に会う前に、公爵と認識のすり合わせだ!
「神子様のことは、肯定して、否定するな、と言われたのか?」
「神子様に逆らうな、神子様の機嫌を損なうな、だ。」
と公爵。
「誰が、公爵にそう言ったか覚えているか?
誰が言い出したか知っているか?
誰が決めた決まりか分かるか?」
「国王陛下だ。
私にだけではなく、私の友人を集めた場で、神子様の紹介と共に、そのように下知された。
誰が決めた決まりというのは、国王陛下が決めたということになるか?」
と公爵。
オレの知りたい答えじゃないな。
「国王陛下が、話をした内容が、この世界のルールかどうか、が知りたい。
国王陛下が話をする前に、神子様の扱いは決まってなかったのか?」
「私が、神子様について知っていることは、三つある。
魔王が現れる予兆は、どの国にもなかった。
神子様が現れるタイミングも、毎回同じではない。
神子様は、現れた国で一生を終えている。」
と公爵。
「神子様がいないと魔王討伐は、成功しないくらい、神子様は、重要か?
魔王討伐後、神子様は、元の世界に帰らないのか、帰れないのか、分かるか?」
神子様が、帰らないか、帰れないか。
神子様の選択肢も、神子様の転移先の国の選択肢も増えるよなー。
「魔王討伐のために、異世界転移してきた神子様は、女神様の力を使える。
神子様は、この国の国民ではないから、魔王の消失対象ではない。
神子様は、魔王討伐に必須の力をお持ちだが、魔王に遭遇しないため、魔王討伐は出来ない。
魔王討伐が可能なのは、魔王の消失対象のみ。
女神様の力を持つ神子様と魔王が出現した国の民が力を合わせて、魔王を討伐する。
この国の民が、神子様が持つ女神様の力を使って、魔王を討伐する。
魔王を倒した国の民は、英雄になる。」
と公爵。
「英雄だから、公爵は、英雄公爵なのか。
国を救った英雄のわりに、公爵の待遇、悪くないか?
神子様と比べてさ。」
「神子様は、異世界から女神様のお力をお持ちになって、この国におりてこられた。」
と公爵。
「神子様は、女神様の関係者扱いになる?
神子様が持つ女神様の力は、魔王討伐後も減らないのか?」
「女神様のお力については、神子様でないと分からない。
魔王討伐後の国が、復興する前に滅ばなかったのは、魔王が現れた国に神子様が残られたから、とされている。」
神子様は、異世界転移者で、国王陛下と並ぶ地位。
神子様は、国賓というか、女神様の力を使える、この世界の最終兵器なのか。
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