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第5章 いつになったら、日本に帰れますか?
71.公爵に対するあたりの強さは、何なんでしょう。心当たりはありますか?
公爵の執務室で、罵声を聞く日が来るとは、誰が想像したかな?
男は、オレに罵声を浴びせながら、執務室の扉を開けて出ていった。
あいつ、今日、仕事しなかったなー。
おや、仏頂面が六人、男について行った。
部屋に残った仏頂面は?
ゼロ!
クズしかいないのかなー?
クズの楽園か?
あいつらにとって、上司のオレより、公爵の下で、一年間サボっていた男の方がついていく価値があるんだなー。
公爵がいて、このザマか。
根深いな。
原因は、何だ?
身内以外いなくなった執務室で、話をしよう。
在宅勤務の成果は、公爵の執務室に入る前に国王陛下に提出してきたからなー。
昨日の続きの整理整頓をしながら、話をするぞー。
「包み隠さず、話せよ。
クズ対策をしないとな。
あいつらの公爵に対するあたりの強さは、何だ?」
オレは、公爵、公爵の秘書、オレの秘書の顔を順番に見た。
「あの男は、公爵家の分家です。」
とオレの秘書。
「分家が、本家より偉いのか?」
「公爵家の本家は、当代で終わるので。」
とオレの秘書。
ん?終わり?
ああ、そっか。
「公爵が、オレと結婚したからだな。
次代を残さないと分かっているから、公爵家本家の影響力が落ちた。
分家が力をつけて、逆転現象が起きたのか。」
結婚は、公爵の決断だからなー。
公爵も、秘書も、この扱いに甘んじているのか?
「オレが来る前から、分家の男には、ナメられていただろ?理由は?」
「先代のご当主とも、良好な関係ではありませんでしたが。」
と公爵の秘書。
「黙らせていた?本家の力とか、仕事の経験値とか、人脈とかで。」
「はい。」
と公爵の秘書。
全部、公爵に無いものばかり。
これから、備えようとすると、国王陛下の全面的なバックアップがいる。
公爵の苦境を釣り餌にしていた国王陛下は、公爵をバックアップすると約束しても、はしごを外してきそうだな。
「王城の仕事は、全部、誰かに引き継いで、公爵は、公爵領の統治に専念したらどうかな?」
魔王を倒した功績があるから、表立って、どうこうしない。
でもなー。
魔王の記憶が風化したら、今より扱いが悪くなるぞ?
公爵の両親が消失する前は、公爵は、とても大事にされていたんだと思う。
家の中でも、外でも。
公爵と公爵の秘書は、まだその時の感覚で判断しているんだろうな。
親鳥がいなくなったために、周りの認識が変わったが、親鳥の羽の下で守られてきた記憶が強くて、現実についていけていない。
公爵、公爵の秘書、オレの秘書の三人は、揃って、動きを止めた。
「公爵が、苦しみながら、一年間、王城勤務した結果を目の当たりにしたら、さ。
仕事に行け、とは、もう言わないな、オレは。
公爵が気に入っていて、公爵を大事にしてくれる公爵領で、公爵は一生過ごす。公爵の死と共に、土地と爵位を国に返す。
問題ないだろう?」
「問題ない。」
と公爵。
公爵の顔が元気になった。
秘書二人は、顔を見合わせている。
判断がつきかねるよなー。
「公爵が、元気じゃなくなるような環境でわざわざ働く意味はないだろう?」
オレは、秘書二人に話しかける。
「公爵が、王城で働くことで、公爵と公爵家に利することはあったか?
どちらも、不利益しかこうむっていないぞ?
しかも、王城中で、国王陛下を筆頭に、全員で、見て見ぬふり。」
秘書二人の胸には、去来する思いがあったのか、二人とも、強く頷いた。
「よし、今日は、帰って、作戦会議だ。
引き止められたら、引き止めるための条件をふっかけて、条件のむまで、公爵領に引きこもるぞ。」
オレ達は、意気揚々と公爵の執務室を出た。
オレは、この世界を色々と甘く見すぎていたんだ。
昨日から順調だったから。
オレ達は、王城で、お喋りなんかせずに、さっさと帰っておくべきだったんだ。
男は、オレに罵声を浴びせながら、執務室の扉を開けて出ていった。
あいつ、今日、仕事しなかったなー。
おや、仏頂面が六人、男について行った。
部屋に残った仏頂面は?
ゼロ!
クズしかいないのかなー?
クズの楽園か?
あいつらにとって、上司のオレより、公爵の下で、一年間サボっていた男の方がついていく価値があるんだなー。
公爵がいて、このザマか。
根深いな。
原因は、何だ?
身内以外いなくなった執務室で、話をしよう。
在宅勤務の成果は、公爵の執務室に入る前に国王陛下に提出してきたからなー。
昨日の続きの整理整頓をしながら、話をするぞー。
「包み隠さず、話せよ。
クズ対策をしないとな。
あいつらの公爵に対するあたりの強さは、何だ?」
オレは、公爵、公爵の秘書、オレの秘書の顔を順番に見た。
「あの男は、公爵家の分家です。」
とオレの秘書。
「分家が、本家より偉いのか?」
「公爵家の本家は、当代で終わるので。」
とオレの秘書。
ん?終わり?
ああ、そっか。
「公爵が、オレと結婚したからだな。
次代を残さないと分かっているから、公爵家本家の影響力が落ちた。
分家が力をつけて、逆転現象が起きたのか。」
結婚は、公爵の決断だからなー。
公爵も、秘書も、この扱いに甘んじているのか?
「オレが来る前から、分家の男には、ナメられていただろ?理由は?」
「先代のご当主とも、良好な関係ではありませんでしたが。」
と公爵の秘書。
「黙らせていた?本家の力とか、仕事の経験値とか、人脈とかで。」
「はい。」
と公爵の秘書。
全部、公爵に無いものばかり。
これから、備えようとすると、国王陛下の全面的なバックアップがいる。
公爵の苦境を釣り餌にしていた国王陛下は、公爵をバックアップすると約束しても、はしごを外してきそうだな。
「王城の仕事は、全部、誰かに引き継いで、公爵は、公爵領の統治に専念したらどうかな?」
魔王を倒した功績があるから、表立って、どうこうしない。
でもなー。
魔王の記憶が風化したら、今より扱いが悪くなるぞ?
公爵の両親が消失する前は、公爵は、とても大事にされていたんだと思う。
家の中でも、外でも。
公爵と公爵の秘書は、まだその時の感覚で判断しているんだろうな。
親鳥がいなくなったために、周りの認識が変わったが、親鳥の羽の下で守られてきた記憶が強くて、現実についていけていない。
公爵、公爵の秘書、オレの秘書の三人は、揃って、動きを止めた。
「公爵が、苦しみながら、一年間、王城勤務した結果を目の当たりにしたら、さ。
仕事に行け、とは、もう言わないな、オレは。
公爵が気に入っていて、公爵を大事にしてくれる公爵領で、公爵は一生過ごす。公爵の死と共に、土地と爵位を国に返す。
問題ないだろう?」
「問題ない。」
と公爵。
公爵の顔が元気になった。
秘書二人は、顔を見合わせている。
判断がつきかねるよなー。
「公爵が、元気じゃなくなるような環境でわざわざ働く意味はないだろう?」
オレは、秘書二人に話しかける。
「公爵が、王城で働くことで、公爵と公爵家に利することはあったか?
どちらも、不利益しかこうむっていないぞ?
しかも、王城中で、国王陛下を筆頭に、全員で、見て見ぬふり。」
秘書二人の胸には、去来する思いがあったのか、二人とも、強く頷いた。
「よし、今日は、帰って、作戦会議だ。
引き止められたら、引き止めるための条件をふっかけて、条件のむまで、公爵領に引きこもるぞ。」
オレ達は、意気揚々と公爵の執務室を出た。
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オレ達は、王城で、お喋りなんかせずに、さっさと帰っておくべきだったんだ。
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