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第5章 いつになったら、日本に帰れますか?
72.誘拐されました。オレを死なせるのは、なしだけど、オレの部下に仕切らせるのは、アリだそうです。
公爵とオレと秘書二人で、歩いて王城を出ようとしたら、今日は、スムーズに出られなかった。
公爵の秘書が対応して、公爵も、応援に加わって。
その後、オレの秘書が呼ばれて。
オレは、一人になった。
オレは、三人を待っているんじゃなく、ついていかないといけなかったんだ。
出入り口エリアに一人でいたオレは、何人かにぶつかられているうちに、王城の外に、一人、押し出された。
公爵と秘書二人を呼んでも、姿は見えない、声も聞こえない。
王城の外に押し出されたオレが、王城に入ろうとしたら、入り口は、開かなかった。
オレだけ、締め出されたのだ。
オレは、公爵家の屋敷を目指して歩くことにした。
公爵家の屋敷は、王城から見えているから、日本に住んでいたら、歩こうと言える距離なんだ。
都会の地下鉄の一駅分くらい。
まだ、太陽も空にある。
日向を歩けば影法師がついてくる。
その道中、オレは、何者かに誘拐された。
そういえば、オレは、一人で街中を歩いたことはなかった。
魔王による消失から一年。
公爵領だけが、消失の傷跡に苦しんでいるわけではなかったんだ。
国中が、あえいでいた。
王都だって、復興中なんだ。
オレが目にしていたのは、華やかな貴族の上澄み。
オレは、安全というものを軽く考えすぎていた。
貴族の格好をしたオレが、共も護衛も連れずに、一人で往来を歩くなんて。
オレは、箱に押し込まれて、どこかに運ばれた。
箱から出されたら、知らない部屋だった。
王城や公爵家の屋敷の中とは違う簡素な部屋。
オレを誘拐したであろう犯人は、影も形もない。
オレの誘拐を依頼されて、オレを引き渡したら、成功報酬を貰って帰ったのだろうか。
体を軽く動かしてみた。
大丈夫。
今は、まだ、動ける。
気を張り詰めすぎるのも危険だ。
オレの誘拐を依頼した犯人は、短時間で王城の中と外の人間を動かした。
オレの誘拐は、いつからか分からないが、計画は練られていたのだろう。
実行を決めてから、決行まで、実にスムーズだ。
油断大敵って言葉は、今のオレを戒めるためにあるぞ。
犯人に心当たりがあり過ぎて、見当もつかない。
公爵、探しているだろうなあ。
離れなければ良かった。
英雄って、何なんだろうな。
魔王討伐の褒美で、結婚相手を自由に決めた結果が、オレか?
オレもなー。
帰りたいよ、日本に。
街中を一駅ウォーキングした、とか、話した後に、酒とおつまみで高カロリー摂取したい。
オレ、どうなるのかなー。
体感で三時間経過。
部屋の中に入ってきた顔ぶれに、オレの知らない顔はいなかった。
さて、これから、どうするかなー。
「短い付き合いでしたが。私達は、貴方に恨みしかありませんがね。
貴方は、そうとう、あちこちから恨みを買っているようですな。
貴方をどうにかしたい方々がね、進んで協力してくれましたよ。」
「仕組んだのは、誰だよ?あんた達じゃないだろう。」
短期間に、ヘイトを集めすぎたな。
ヘイトから、少しずつ、関係を変えて、最終的に、公爵の味方を作りたかったんだけどなー。
向こうさんが、先に動いたんだな。
向こうさんに、オレへのヘイトをいいように使われたよ。
何人が、踊らされているんだろうな?
「勿論、私達ではありませんが。貴方に、一矢報いる機会をいただけましたからね、ええ。」
「オレが恨まれているなら、誘拐しても、問題はない?実に寛容だな。」
「誘拐だなんて、とんでもない。お間違えないように。私達は、親交を深めにきたのですよ?新しい上司をお迎えするにあたり歓迎会を開くことになりましたのでね。」
と公爵家の分家の男。
「死なせたらダメなんですって、ね?」
「傷つけてもだめらしいんですよ。」
「良かったですねえ。」
公爵の秘書が対応して、公爵も、応援に加わって。
その後、オレの秘書が呼ばれて。
オレは、一人になった。
オレは、三人を待っているんじゃなく、ついていかないといけなかったんだ。
出入り口エリアに一人でいたオレは、何人かにぶつかられているうちに、王城の外に、一人、押し出された。
公爵と秘書二人を呼んでも、姿は見えない、声も聞こえない。
王城の外に押し出されたオレが、王城に入ろうとしたら、入り口は、開かなかった。
オレだけ、締め出されたのだ。
オレは、公爵家の屋敷を目指して歩くことにした。
公爵家の屋敷は、王城から見えているから、日本に住んでいたら、歩こうと言える距離なんだ。
都会の地下鉄の一駅分くらい。
まだ、太陽も空にある。
日向を歩けば影法師がついてくる。
その道中、オレは、何者かに誘拐された。
そういえば、オレは、一人で街中を歩いたことはなかった。
魔王による消失から一年。
公爵領だけが、消失の傷跡に苦しんでいるわけではなかったんだ。
国中が、あえいでいた。
王都だって、復興中なんだ。
オレが目にしていたのは、華やかな貴族の上澄み。
オレは、安全というものを軽く考えすぎていた。
貴族の格好をしたオレが、共も護衛も連れずに、一人で往来を歩くなんて。
オレは、箱に押し込まれて、どこかに運ばれた。
箱から出されたら、知らない部屋だった。
王城や公爵家の屋敷の中とは違う簡素な部屋。
オレを誘拐したであろう犯人は、影も形もない。
オレの誘拐を依頼されて、オレを引き渡したら、成功報酬を貰って帰ったのだろうか。
体を軽く動かしてみた。
大丈夫。
今は、まだ、動ける。
気を張り詰めすぎるのも危険だ。
オレの誘拐を依頼した犯人は、短時間で王城の中と外の人間を動かした。
オレの誘拐は、いつからか分からないが、計画は練られていたのだろう。
実行を決めてから、決行まで、実にスムーズだ。
油断大敵って言葉は、今のオレを戒めるためにあるぞ。
犯人に心当たりがあり過ぎて、見当もつかない。
公爵、探しているだろうなあ。
離れなければ良かった。
英雄って、何なんだろうな。
魔王討伐の褒美で、結婚相手を自由に決めた結果が、オレか?
オレもなー。
帰りたいよ、日本に。
街中を一駅ウォーキングした、とか、話した後に、酒とおつまみで高カロリー摂取したい。
オレ、どうなるのかなー。
体感で三時間経過。
部屋の中に入ってきた顔ぶれに、オレの知らない顔はいなかった。
さて、これから、どうするかなー。
「短い付き合いでしたが。私達は、貴方に恨みしかありませんがね。
貴方は、そうとう、あちこちから恨みを買っているようですな。
貴方をどうにかしたい方々がね、進んで協力してくれましたよ。」
「仕組んだのは、誰だよ?あんた達じゃないだろう。」
短期間に、ヘイトを集めすぎたな。
ヘイトから、少しずつ、関係を変えて、最終的に、公爵の味方を作りたかったんだけどなー。
向こうさんが、先に動いたんだな。
向こうさんに、オレへのヘイトをいいように使われたよ。
何人が、踊らされているんだろうな?
「勿論、私達ではありませんが。貴方に、一矢報いる機会をいただけましたからね、ええ。」
「オレが恨まれているなら、誘拐しても、問題はない?実に寛容だな。」
「誘拐だなんて、とんでもない。お間違えないように。私達は、親交を深めにきたのですよ?新しい上司をお迎えするにあたり歓迎会を開くことになりましたのでね。」
と公爵家の分家の男。
「死なせたらダメなんですって、ね?」
「傷つけてもだめらしいんですよ。」
「良かったですねえ。」
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