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第5章 いつになったら、日本に帰れますか?
83.神子様は、公爵とオレが結婚していると知りませんでした。ただの居候だと聞いていたそうです。誰に?
神子様は、まじまじとオレを見た。
「本気?」
と神子様。
オレ達は、初めて、敵意のない視線を合わせた。
「本気だ。
だから、オレは、神子様と話がしたいと思っていた。
誰かが、オレと神子様の関係をややこしくしていないかな?」
神子様は、じっと考え込んだ。
オレは、待った。
催促したり、促したりはしない。
時間がかかっても、神子様が、自分で結論を出して、オレに向き合おうとしなければ、オレと神子様は、永遠にすれ違う。
オレは、神子様のことは好いていない。
しかし。
国王陛下と反目した以上、
好き嫌いで共闘相手を選んでいる余裕は、公爵にはない。
公爵の伴侶として考えるならば。
敵の敵は味方路線からの、神子様の懐柔は、待ったなしだ。
神子様は、二時間くらい考えていた。
ふらふらっと出歩いたり、食べたり飲んだりしているうちに、神子様の考えはまとまったらしい。
「あなたは、どうして、王城にいた?」
と神子様。
「オレは、一部の王侯貴族の相談役みたいなことをしていたからな。」
「観光は?」
と神子様。
観光しにきた、と話したオレの台詞を覚えているのか、神子様は。
「王城に来たから、城の中を物見遊山してから帰ろうとした。」
「王城に出入りしているのに、神子のぼくを知らなかった?」
と神子様。
「王侯貴族には、お披露目があったのかな?
お披露目があったときに、オレが公爵家の屋敷にいたかどうかも、オレは知らない。」
神子様は、目ヂカラのある目で、続けろと訴えてくる。
「神子様が、自分で神子と名乗ってくれなければ、知らないままだったな。」
神子様は、眉をひそめた。
「神子様は、オレのことを聞いて、公爵家の屋敷に来たんだよな?
オレについて、どんな風に聞いた?」
「英雄の遠い親戚が、公爵家の屋敷に居座り、居候を始めた。
公爵家の身分を笠にきて、威張り散らしている、と聞いたよ。
公爵は、居候を鬱陶しく思っていて、家に寄り付かなくなったから、王城で暮らしているんだってね。」
と神子様。
遠い親戚?
世界が違うんだぞ?
血縁なわけ、あるか。
どこのどいつだ!
オレに濡れ衣着せたのは。
「オレが、公爵家の屋敷に来る前から、公爵は仕事に追われて家に帰っていない。
オレが、公爵家の屋敷に来てから、一回か二回だな。公爵が屋敷にいたのは。
滞在時間も、一時間くらいじゃなかったかな。
あと、オレが居候だったのは、最初の一週間だけだぞ?
オレ、公爵の屋敷に来て七日目には、公爵と婚姻届を出して、公爵の伴侶になっているからな。」
神子様は、飛び上がった。
「聞いていない!」
と神子様。
「どの話だ?」
「公爵は、結婚していた?いつから?」
と神子様。
「結婚して、半年は経ったかな。」
神子様は、ドサリと音を立てて、椅子に座った。
ぎしり、と椅子が音を立てる。
「公爵が、そんな前に結婚していたなんて。」
と神子様。
「オレを居候と紹介したのは、誰だ?」
「国王陛下と宰相補佐、近衛騎士団長の副団長。」
と神子様。
「三人共、公爵の友人として、公爵の屋敷に出入りしていたから、結婚前から顔見知りだ。
オレと公爵の婚姻届の提出の場に、三人はいたぞ?」
「本気?」
と神子様。
オレ達は、初めて、敵意のない視線を合わせた。
「本気だ。
だから、オレは、神子様と話がしたいと思っていた。
誰かが、オレと神子様の関係をややこしくしていないかな?」
神子様は、じっと考え込んだ。
オレは、待った。
催促したり、促したりはしない。
時間がかかっても、神子様が、自分で結論を出して、オレに向き合おうとしなければ、オレと神子様は、永遠にすれ違う。
オレは、神子様のことは好いていない。
しかし。
国王陛下と反目した以上、
好き嫌いで共闘相手を選んでいる余裕は、公爵にはない。
公爵の伴侶として考えるならば。
敵の敵は味方路線からの、神子様の懐柔は、待ったなしだ。
神子様は、二時間くらい考えていた。
ふらふらっと出歩いたり、食べたり飲んだりしているうちに、神子様の考えはまとまったらしい。
「あなたは、どうして、王城にいた?」
と神子様。
「オレは、一部の王侯貴族の相談役みたいなことをしていたからな。」
「観光は?」
と神子様。
観光しにきた、と話したオレの台詞を覚えているのか、神子様は。
「王城に来たから、城の中を物見遊山してから帰ろうとした。」
「王城に出入りしているのに、神子のぼくを知らなかった?」
と神子様。
「王侯貴族には、お披露目があったのかな?
お披露目があったときに、オレが公爵家の屋敷にいたかどうかも、オレは知らない。」
神子様は、目ヂカラのある目で、続けろと訴えてくる。
「神子様が、自分で神子と名乗ってくれなければ、知らないままだったな。」
神子様は、眉をひそめた。
「神子様は、オレのことを聞いて、公爵家の屋敷に来たんだよな?
オレについて、どんな風に聞いた?」
「英雄の遠い親戚が、公爵家の屋敷に居座り、居候を始めた。
公爵家の身分を笠にきて、威張り散らしている、と聞いたよ。
公爵は、居候を鬱陶しく思っていて、家に寄り付かなくなったから、王城で暮らしているんだってね。」
と神子様。
遠い親戚?
世界が違うんだぞ?
血縁なわけ、あるか。
どこのどいつだ!
オレに濡れ衣着せたのは。
「オレが、公爵家の屋敷に来る前から、公爵は仕事に追われて家に帰っていない。
オレが、公爵家の屋敷に来てから、一回か二回だな。公爵が屋敷にいたのは。
滞在時間も、一時間くらいじゃなかったかな。
あと、オレが居候だったのは、最初の一週間だけだぞ?
オレ、公爵の屋敷に来て七日目には、公爵と婚姻届を出して、公爵の伴侶になっているからな。」
神子様は、飛び上がった。
「聞いていない!」
と神子様。
「どの話だ?」
「公爵は、結婚していた?いつから?」
と神子様。
「結婚して、半年は経ったかな。」
神子様は、ドサリと音を立てて、椅子に座った。
ぎしり、と椅子が音を立てる。
「公爵が、そんな前に結婚していたなんて。」
と神子様。
「オレを居候と紹介したのは、誰だ?」
「国王陛下と宰相補佐、近衛騎士団長の副団長。」
と神子様。
「三人共、公爵の友人として、公爵の屋敷に出入りしていたから、結婚前から顔見知りだ。
オレと公爵の婚姻届の提出の場に、三人はいたぞ?」
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