132 / 673
第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。
132.不和の種を一つ、ご用意しました。耕した土に種を植えて、水をやります。早く芽を出せ、不和の種。大きく育て、不和の種。
医者の表情は、狡猾なものに切り替わる。
その顔の医者の方が、話しやすい。
オレは、その顔をしているあんたと話がしたいんだ。
オレを騙すつもりがなかったのは、始末する予定だったから、かなー?
医者と司祭との関係も気になるなー。
司祭と医者の仲は、悪くなかったよな?
オレの前ではさ。
「あんたを狗(いぬ)と呼ぶと、オレの品格が疑われるから、医者のことは、医者と呼ぶぞ。」
オレは、続けた。
「あんた、オレにつけよ。」
「嫁がクロードに口利きをするのか?」
と医者。
そうだ、あんたの喋り方は、そっちだよ。
「耳掃除はしていないのか?
オレは、オレにつけ、と言ったぞ。」
「誰が、お前に?」
と医者は馬鹿にしてくる。
「最初から、クロードの下につく気があんたにあったのなら、オレ達は、今、話していたりしない。
クロードじゃなく、国王陛下を選んで、尻尾を振ったあんたが、今さらクロードの下につくか?」
オレは、鼻で笑ってやった。
医者は、クロードと国王陛下を天秤にかけて、国王陛下を選んでいる。
「オレは、あんたが、オレを裏切らない限り、裏切らない。
分かりやすいだろう?
オレは、仕事を仕事として、完遂できるやつがほしいからな。
オレがあんたに要求するのは、オレへの忠誠心や、忠義じゃない。
オレの与えた仕事を期間内に完遂し、オレに成果を差し出せる能力だ。
だからな?
あんたは誘うが、あんたの妹はいらない。
あんたの妹は、失敗が目につく。
失敗したリカバリーも、あんたの妹は自力で出来ないよな。
妹には、医者がいないとダメだというなら、医者さえいればいい。
オレの言いたいことは、分かるな?
オレにつくなら、オレに分かる手土産を寄越せ。」
「なんのことか、分からない。」
と医者。
医者は、狡猾そうな表情のままだが、オレの話を聞く気になっている。
「医者は、オレにつくぞ。医者は、勝者に敏感だ。
医者自身の友人で英雄のクロードにつかずに、国王陛下につくぐらい、医者は、保身に長けている。
この戦いはな、オレが勝つ。
国王陛下でも、クロードでも、神子様でもない。
勝者は、オレだ。
勝者に敏感な医者に、一人だけ特別枠を設けてやる。
医者とそいつが、オレを裏切らないなら、医者と一緒にそいつを迎え入れてやる。
誰のことか、言わない方が互いのためだろう?
あんた達は、仲良しだ。」
医者は、オレの言葉を否定せずに反芻している。
いい兆候だ。
国王陛下VS英雄と神子様。
医者は、戦局の移り変わりを間近で見てきた。
医者が、クロードに面会を要求してきたのは、国王陛下の計画を隠れ蓑にして、医者自身の目的を果たすため。
医者が、被害者ヅラをしながら、クロードに対面していたのは、保険をかけていたからだ。
国王陛下の敗色濃厚になってから、クロードに投降するんじゃ遅すぎる。
「国王陛下とクロードを両天秤にかけるよりも、オレにつけ。
医者は、勝者といたい。
オレは、仕事ができるやつを心ゆくまで、使いたい。」
「クロードは、いいのか?」
と医者。
医者が、確認してきた。
乗り気だな。
オレは、真面目くさって、答えてやる。
「クロードは、英雄公爵だぞ?
オレは、英雄公爵の伴侶だからな?
クロードとオレは、同じ方向を見ていても、同じことはしない。」
医者には、考える時間が必要だなー。
オレは、医者を部屋から出すときに、言ってやった。
「オレに手土産を忘れるなよ。
手土産がないと、もう一人は、人質になってしまうからな?
オレは、オレに無害な知り合いには、寛容でいてもいい。
オレは、オレの役に立つ知り合いには、親切だぞ。」
オレは、不和の種を一つ、土を耕して、植えた。
早く芽を出せ、不和の種。
大きく育て、不和の種。
その顔の医者の方が、話しやすい。
オレは、その顔をしているあんたと話がしたいんだ。
オレを騙すつもりがなかったのは、始末する予定だったから、かなー?
医者と司祭との関係も気になるなー。
司祭と医者の仲は、悪くなかったよな?
オレの前ではさ。
「あんたを狗(いぬ)と呼ぶと、オレの品格が疑われるから、医者のことは、医者と呼ぶぞ。」
オレは、続けた。
「あんた、オレにつけよ。」
「嫁がクロードに口利きをするのか?」
と医者。
そうだ、あんたの喋り方は、そっちだよ。
「耳掃除はしていないのか?
オレは、オレにつけ、と言ったぞ。」
「誰が、お前に?」
と医者は馬鹿にしてくる。
「最初から、クロードの下につく気があんたにあったのなら、オレ達は、今、話していたりしない。
クロードじゃなく、国王陛下を選んで、尻尾を振ったあんたが、今さらクロードの下につくか?」
オレは、鼻で笑ってやった。
医者は、クロードと国王陛下を天秤にかけて、国王陛下を選んでいる。
「オレは、あんたが、オレを裏切らない限り、裏切らない。
分かりやすいだろう?
オレは、仕事を仕事として、完遂できるやつがほしいからな。
オレがあんたに要求するのは、オレへの忠誠心や、忠義じゃない。
オレの与えた仕事を期間内に完遂し、オレに成果を差し出せる能力だ。
だからな?
あんたは誘うが、あんたの妹はいらない。
あんたの妹は、失敗が目につく。
失敗したリカバリーも、あんたの妹は自力で出来ないよな。
妹には、医者がいないとダメだというなら、医者さえいればいい。
オレの言いたいことは、分かるな?
オレにつくなら、オレに分かる手土産を寄越せ。」
「なんのことか、分からない。」
と医者。
医者は、狡猾そうな表情のままだが、オレの話を聞く気になっている。
「医者は、オレにつくぞ。医者は、勝者に敏感だ。
医者自身の友人で英雄のクロードにつかずに、国王陛下につくぐらい、医者は、保身に長けている。
この戦いはな、オレが勝つ。
国王陛下でも、クロードでも、神子様でもない。
勝者は、オレだ。
勝者に敏感な医者に、一人だけ特別枠を設けてやる。
医者とそいつが、オレを裏切らないなら、医者と一緒にそいつを迎え入れてやる。
誰のことか、言わない方が互いのためだろう?
あんた達は、仲良しだ。」
医者は、オレの言葉を否定せずに反芻している。
いい兆候だ。
国王陛下VS英雄と神子様。
医者は、戦局の移り変わりを間近で見てきた。
医者が、クロードに面会を要求してきたのは、国王陛下の計画を隠れ蓑にして、医者自身の目的を果たすため。
医者が、被害者ヅラをしながら、クロードに対面していたのは、保険をかけていたからだ。
国王陛下の敗色濃厚になってから、クロードに投降するんじゃ遅すぎる。
「国王陛下とクロードを両天秤にかけるよりも、オレにつけ。
医者は、勝者といたい。
オレは、仕事ができるやつを心ゆくまで、使いたい。」
「クロードは、いいのか?」
と医者。
医者が、確認してきた。
乗り気だな。
オレは、真面目くさって、答えてやる。
「クロードは、英雄公爵だぞ?
オレは、英雄公爵の伴侶だからな?
クロードとオレは、同じ方向を見ていても、同じことはしない。」
医者には、考える時間が必要だなー。
オレは、医者を部屋から出すときに、言ってやった。
「オレに手土産を忘れるなよ。
手土産がないと、もう一人は、人質になってしまうからな?
オレは、オレに無害な知り合いには、寛容でいてもいい。
オレは、オレの役に立つ知り合いには、親切だぞ。」
オレは、不和の種を一つ、土を耕して、植えた。
早く芽を出せ、不和の種。
大きく育て、不和の種。
あなたにおすすめの小説
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います
黄金
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻!
だったら離婚したい!
ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。
お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。
本編61話まで
番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。
※細目キャラが好きなので書いてます。
多くの方に読んでいただき嬉しいです。
コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。
みなしご白虎が獣人異世界でしあわせになるまで
キザキ ケイ
BL
親を亡くしたアルビノの小さなトラは、異世界へ渡った────……
気がつくと知らない場所にいた真っ白な子トラのタビトは、子ライオンのレグルスと出会い、彼が「獣人」であることを知る。
獣人はケモノとヒト両方の姿を持っていて、でも獣人は恐ろしい人間とは違うらしい。
故郷に帰りたいけれど、方法が分からず途方に暮れるタビトは、レグルスとふれあい、傷ついた心を癒やされながら共に成長していく。
しかし、珍しい見た目のタビトを狙うものが現れて────?
異世界転移された傾国顔が、アラ還宰相の幼妻になって溺愛されるまでの話
ふき
BL
異世界に転移したカナトは、成り行きでアラ還の宰相ヴァルターと結婚することになる。
戸惑いながら迎えた初夜。衝動のキス、触れあう体温――そして翌朝から距離が遠ざかった。
「じゃあ、なんでキスなんてしたんだよ」
これは、若さを理由に逃げようとするアラ還宰相を、青年が逃がさない話。
ヴァルター×カナト
※サブCPで一部、近親関係を想起させる描写があります。
【本編完結】異世界で政略結婚したオレ?!
カヨワイさつき
BL
美少女の中身は32歳の元オトコ。
魔法と剣、そして魔物がいる世界で
年の差12歳の政略結婚?!
ある日突然目を覚ましたら前世の記憶が……。
冷酷非道と噂される王子との婚約、そして結婚。
人形のような美少女?になったオレの物語。
オレは何のために生まれたのだろうか?
もう一人のとある人物は……。
2022年3月9日の夕方、本編完結
番外編追加完結。
ひ弱な竜人 ~周りより弱い身体に転生して、たまに面倒くさい事にも出会うけど家族・仲間・植物に囲まれて二度目の人生を楽しんでます~
白黒 キリン
ファンタジー
前世で重度の病人だった少年が、普人と変わらないくらい貧弱な身体に生まれた竜人族の少年ヤーウェルトとして転生する。ひたすらにマイペースに前世で諦めていたささやかな幸せを噛み締め、面倒くさい奴に絡まれたら鋼の精神力と図太い神経と植物の力を借りて圧倒し、面倒事に巻き込まれたら頼れる家族や仲間と植物の力を借りて撃破して、時に周囲を振り回しながら生きていく。
タイトルロゴは美風慶伍 様作で副題無し版です。
小説家になろうでも公開しています。
https://ncode.syosetu.com/n5715cb/
カクヨムでも公開してします。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887026500
●現状あれこれ
・2021/02/21 完結
・2020/12/16 累計1000000ポイント達成
・2020/12/15 300話達成
・2020/10/05 お気に入り700達成
・2020/09/02 累計ポイント900000達成
・2020/04/26 累計ポイント800000達成
・2019/11/16 累計ポイント700000達成
・2019/10/12 200話達成
・2019/08/25 お気に入り登録者数600達成
・2019/06/08 累計ポイント600000達成
・2019/04/20 累計ポイント550000達成
・2019/02/14 累計ポイント500000達成
・2019/02/04 ブックマーク500達成
【完結】異世界転移で落ちて来たイケメンからいきなり嫁認定された件
りゆき
BL
俺の部屋の天井から降って来た超絶美形の男。
そいつはいきなり俺の唇を奪った。
その男いわく俺は『運命の相手』なのだと。
いや、意味分からんわ!!
どうやら異世界からやって来たイケメン。
元の世界に戻るには運命の相手と結ばれないといけないらしい。
そんなこと俺には関係ねー!!と、思っていたのに…
平凡サラリーマンだった俺の人生、異世界人への嫁入りに!?
そんなことある!?俺は男ですが!?
イケメンたちとのわちゃわちゃに巻き込まれ、愛やら嫉妬やら友情やら…平凡生活からの一転!?
スパダリ超絶美形×平凡サラリーマンとの嫁入りラブコメ!!
メインの二人以外に、
・腹黒×俺様
・ワンコ×ツンデレインテリ眼鏡
が登場予定。
※R18シーンに印は入れていないのでお気をつけください。
※前半は日本舞台、後半は異世界が舞台になります。
※こちらの作品はムーンライトノベルズにも掲載中。
※完結保証。
※ムーンさん用に一話あたりの文字数が多いため分割して掲載。
初日のみ4話、毎日6話更新します。
本編56話×分割2話+おまけの1話、合計113話。
令嬢に転生したと思ったけどちょっと違った
しそみょうが
BL
前世男子大学生だったが今世では公爵令嬢に転生したアシュリー8歳は、王城の廊下で4歳年下の第2王子イーライに一目惚れされて婚約者になる。なんやかんやで両想いだった2人だが、イーライの留学中にアシュリーに成長期が訪れ立派な青年に成長してしまう。アシュリーが転生したのは女性ではなくカントボーイだったのだ。泣く泣く婚約者を辞するアシュリーは名前を変えて王城の近衛騎士となる。婚約者にフラれて隣国でグレたと噂の殿下が5年ぶりに帰国してーー?
という、婚約者大好き年下王子☓元令嬢のカントボーイ騎士のお話です。前半3話目までは子ども時代で、成長した後半にR18がちょこっとあります♡
短編コメディです