《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。

181.裏切りは、続くって、知っていますか？盤石の体制を維持できていたのは、どうしてだったのでしょうか？

クロードが、ゲキを飛ばした効果は抜群で、突入部隊は、あっという間に出発した。

オレとクロードは、お留守番。

オレが狙われているのは、明白だから行かない。

クロードが行くと、クロードと交渉しようとするだろうから、クロードは顔を出さない。

神子様は、犯人の顔の確認のため、突入終了後の到着を見越して、出発。

オレが、クロードにささやいたお客様も、神子様と時間差で出発。

オレは、クロードと話し合いをすることにした。

「クロードは、国王陛下を引きずり下ろして、この国の王になりたいと思うか？」



話し合いを終えたオレとクロードは、今。

立てこもり現場に待機して見張っていた担当者からの報告を聞いている。

「立てこもり犯人は、突入部隊が、予告もなく踏み込んできたことに驚いていました。

クロード様とヒサツグ様がお越しになると信じて疑っていませんでした。

立てこもり犯人は、人質解放交渉から始まるとふんでいたため、最低限の武装はしていましたが、警戒を怠っていました。

突入部隊が、突入したときに、即座に抵抗したり、退路を確保しようとしたのは王家の暗殺者でした。

寄せ集めの方は、反応が遅く、人質を盾にしようとしたりしていましたが、問題なく制圧に成功し、レストランを奪回しました。

人質の負傷者は、医者の診察を受けたのち、移動済みです。

人質の中に、死者は出ていません。

暗殺者ですが、神子様に顔を確認して頂いた後に、全員の死亡を確認しました。」

「司祭の効果は？」
オレは、司祭を派遣した。

医者と一緒に。

暗殺者と寄せ集め意外にも、国王陛下は、公爵領に人を送り込んでいる、とオレは予想した。

クロードの友人その四、医者と、友人その三、司祭が公爵領にいる情報は、国王陛下にあがっている。

だから。

二人、こちらに引き込んだことを、な？


神子様の裏切りは、予想していても。

医者と司祭の裏切りは？

どう出る？

いつまでも、先手を譲ってもらえるとは思っていないよな？

なあ、国王陛下。

あんたが相手にしているのは、あんたを友人だと信じて疑わなかったクロードじゃない。

オレだからな。