文字の大きさ
大
中
小
193 / 673
第7章 オレは、英雄公爵と並んで歩いています。始まりは、一人と一人でしたね。道なき道を切り拓きます。
193.ミーレ長官は、顔と名前が知られています。オレは、得体の知れない魔性の男だから、王城に入れないそうです。それは、いつからですか?
門番の顔を見たら、オレは、また腹が立ってきた。
「止まれ。止めさせろ。こっちに来ないようにしろ。」
門番は、ケレメイン公爵家の旗持ちに向かって、まくし立てている。
旗持ちと護衛は、無言だ。
真面目に職務を全うしている。
なんて優秀なんだ。
お手当てを弾みたい。
後で、クロードと一緒に、彼らの労を労おう。
門番は、オレとクロードが門番の声が届く距離に入っていると判断して、クロードに声をかけてきた。
「公爵?迷惑なんで、帰ってくださいよ。仕事を放りだして、新妻に夢中になっているのは、良く分かりましたとも。」
と門番は、渋面を作った。
門番のもう一人は、オレを見て、しっしっ、と手で追い払う仕草をした。
「英雄公爵が、得体のしれない男に首ったけ、という噂はかねがね。
得体の知れない魔性の男は、王城に入れるわけにはいきません。
公爵お一人なら、通しますよ。」
ともう一人の門番。
こいつら!
とオレは、怒鳴りつけたりはしない。
オレは、ツンとお高く済まして、クロードに寄り添う。
そこに、長官がやってきた。
「門を開けろ。」
と長官。
「ミーレ長官!」
と門番。
オレは、CIA長官のポジションだから、長官を長官と呼んできた。
異世界でも、長官と言うんだなー。
長官の名前は、ミーレというんだ。
顔を出している人は、名前も出しているんだな。
愛こんにゃく家の家族に、愛こんにゃく家を会わせてみる予定なんだけど、愛こんにゃく家の家族は、どんな人かな?
愛こんにゃく家の家族が、愛こんにゃく家の受け入れを拒否したら、愛こんにゃく家は、公爵領で受け入れる予定。
「ミーレ長官。お言葉ですが、その得体の知れない魔性の男を遠ざけてからにしてください。」
「ミーレ長官。
こいつは、王城への立ち入りを禁止されています。
王城に入れるわけには行きません。
もし入り込んだら、速やかに対処すると決まっていたではありませんか。」
「そうです。我々は、一丸となって、こいつを排除したのです。
なぜ、わざわざ、入れなくてはならないんですか。」
門番が、暴露してくれている。
オレが、誘拐された日に、門の外に追い出された上に、門で締め出されたのは、オレを締め出すようにと指示が出ていたんだな。
その指示は、まだ撤回されていないんだな?
ミーレ長官は、門番のさえずりを一蹴した。
「不敬だぞ。」
とミーレ長官。
「不敬も何も。尊敬に値しないじゃないですか。」
「自分達が、尊敬するところは、見当たりません。」
門番の言う台詞は、腹ただしいが、門番に怒っても意味がない、とオレは知っている。
門番は、王城の中に蔓延する空気を、的確にとらえているにすぎない。
諸悪の根源を絶たないと。
ミーレ長官は、門番を睨みつけて、声をはる。
「控えろ。こちらの方々をどなたと心得る。」
「誰って、英雄公爵と魔性の男じゃないですか?」
「英雄公爵っ、ぶふっ。」
門番の反応は、軽いもので、悪びれる様子もない。
この国とこの国の支配者が、英雄公爵の印象操作に成功した結果なのか。
クロードが、こんな嘲笑を浴びるいわれはない!
ミーレ長官は、黙れ、と門番を一喝した。
「何なんですか?」
「本当のことですよ?」
と門番。
ミーレ長官は、重々しく、しかし、よく通る声で、話す。
「こちらに、いらっしゃるのは、英雄公爵ご夫妻ではない。」
と長官。
「へえ?どういうことですか?」
「英雄公爵は、英雄公爵ですよ?自分達に、何の通達もきていません。」
「お前達に通達が来ることはない。」
とミーレ長官。
「門番に、通達がこないわけ、ないですよね?何を言っているんですか?」
「秘密裏に決まりました、とか言っても、話が通っている段階で、知らせがないと、自分達も、対処できませんよ。」
反発する門番と困惑する門番。
ミーレ長官は、門番と、門番以外にも、聞き耳を立てている野次馬に告げる。
「止まれ。止めさせろ。こっちに来ないようにしろ。」
門番は、ケレメイン公爵家の旗持ちに向かって、まくし立てている。
旗持ちと護衛は、無言だ。
真面目に職務を全うしている。
なんて優秀なんだ。
お手当てを弾みたい。
後で、クロードと一緒に、彼らの労を労おう。
門番は、オレとクロードが門番の声が届く距離に入っていると判断して、クロードに声をかけてきた。
「公爵?迷惑なんで、帰ってくださいよ。仕事を放りだして、新妻に夢中になっているのは、良く分かりましたとも。」
と門番は、渋面を作った。
門番のもう一人は、オレを見て、しっしっ、と手で追い払う仕草をした。
「英雄公爵が、得体のしれない男に首ったけ、という噂はかねがね。
得体の知れない魔性の男は、王城に入れるわけにはいきません。
公爵お一人なら、通しますよ。」
ともう一人の門番。
こいつら!
とオレは、怒鳴りつけたりはしない。
オレは、ツンとお高く済まして、クロードに寄り添う。
そこに、長官がやってきた。
「門を開けろ。」
と長官。
「ミーレ長官!」
と門番。
オレは、CIA長官のポジションだから、長官を長官と呼んできた。
異世界でも、長官と言うんだなー。
長官の名前は、ミーレというんだ。
顔を出している人は、名前も出しているんだな。
愛こんにゃく家の家族に、愛こんにゃく家を会わせてみる予定なんだけど、愛こんにゃく家の家族は、どんな人かな?
愛こんにゃく家の家族が、愛こんにゃく家の受け入れを拒否したら、愛こんにゃく家は、公爵領で受け入れる予定。
「ミーレ長官。お言葉ですが、その得体の知れない魔性の男を遠ざけてからにしてください。」
「ミーレ長官。
こいつは、王城への立ち入りを禁止されています。
王城に入れるわけには行きません。
もし入り込んだら、速やかに対処すると決まっていたではありませんか。」
「そうです。我々は、一丸となって、こいつを排除したのです。
なぜ、わざわざ、入れなくてはならないんですか。」
門番が、暴露してくれている。
オレが、誘拐された日に、門の外に追い出された上に、門で締め出されたのは、オレを締め出すようにと指示が出ていたんだな。
その指示は、まだ撤回されていないんだな?
ミーレ長官は、門番のさえずりを一蹴した。
「不敬だぞ。」
とミーレ長官。
「不敬も何も。尊敬に値しないじゃないですか。」
「自分達が、尊敬するところは、見当たりません。」
門番の言う台詞は、腹ただしいが、門番に怒っても意味がない、とオレは知っている。
門番は、王城の中に蔓延する空気を、的確にとらえているにすぎない。
諸悪の根源を絶たないと。
ミーレ長官は、門番を睨みつけて、声をはる。
「控えろ。こちらの方々をどなたと心得る。」
「誰って、英雄公爵と魔性の男じゃないですか?」
「英雄公爵っ、ぶふっ。」
門番の反応は、軽いもので、悪びれる様子もない。
この国とこの国の支配者が、英雄公爵の印象操作に成功した結果なのか。
クロードが、こんな嘲笑を浴びるいわれはない!
ミーレ長官は、黙れ、と門番を一喝した。
「何なんですか?」
「本当のことですよ?」
と門番。
ミーレ長官は、重々しく、しかし、よく通る声で、話す。
「こちらに、いらっしゃるのは、英雄公爵ご夫妻ではない。」
と長官。
「へえ?どういうことですか?」
「英雄公爵は、英雄公爵ですよ?自分達に、何の通達もきていません。」
「お前達に通達が来ることはない。」
とミーレ長官。
「門番に、通達がこないわけ、ないですよね?何を言っているんですか?」
「秘密裏に決まりました、とか言っても、話が通っている段階で、知らせがないと、自分達も、対処できませんよ。」
反発する門番と困惑する門番。
ミーレ長官は、門番と、門番以外にも、聞き耳を立てている野次馬に告げる。
感想 84
あなたにおすすめの小説
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミもし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
腐男子♥異世界転生(完結)
たむら こひなある日、腐男子で新卒サラリーマン・伊丹トキヤの自室にトラックが突っ込む。
目覚めたトキヤがそこで目にしたのは、彼が長年追い続けていたBL小説の世界――。しかも、なんとトキヤは彼が最推しするスパダリ攻め『黒の騎士』ことアルチュール・ド・シルエットの文武のライバルであり、恋のライバルでもあるサブキャラの「当て馬」セレスタン・ギレヌ・コルベールに転生してしまっていた。
トキヤは、「すぐそばで推しの2人を愛でられる!」と思っていたのに、次々と原作とは異なる展開が……。 ※なろうさん、Caitaさん、PIXIVさんでも掲載しています。
【完】心配性は異世界で番認定された狼獣人に甘やかされる
おはぎ起きるとそこは見覚えのない場所。死んだ瞬間を思い出して呆然としている優人に、騎士らしき人たちが声を掛けてくる。何で頭に獣耳…?とポカンとしていると、その中の狼獣人のカイラが何故か優しくて、ぴったり身体をくっつけてくる。何でそんなに気遣ってくれるの?と分からない優人は大きな身体に怯えながら何とかこの別世界で生きていこうとする話。
知らない世界に来てあれこれ考えては心配してしまう優人と、優人が可愛くて仕方ないカイラが溺愛しながら支えて甘やかしていきます。
氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います
黄金目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻!
だったら離婚したい!
ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。
お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。
本編61話まで
番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。
※細目キャラが好きなので書いてます。
多くの方に読んでいただき嬉しいです。
コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。
天使のような子の怪我の手当てをしたら氷の王子に懐かれました
藤吉めぐみ12/23後日談追加しました。
=================
高校の養護教諭の世凪は、放課後の見回り中にプールに落ちてしまう。カナヅチの世凪は、そのまま溺れたと思ったが、気づくと全く知らない場所にある小さな池に座り込んでいた。
ここがどこなのか、何がどうなったのか分からない世凪に、「かあさま」と呼んで近づく小さな男の子。彼の怪我の手当てをしたら、世凪は不審者として捕まってしまう。
そんな世凪を助けてくれたのは、「氷の王子」と呼ばれるこの国の第二王子アドウェル。
冷淡で表情も変わらない人だと周りに言われたが、世凪に対するアドウェルは、穏やかで優しくて、理想の王子様でドキドキしてしまう世凪。でも王子は世凪に母親を重ねているようで……
優しい年下王子様×異世界転移してきた前向き養護教諭の互いを知って認めていくあたたかな恋の話です。
黒とオメガの騎士の子育て〜この子確かに俺とお前にそっくりだけど、産んだ覚えないんですけど!?〜
せるせ王都の騎士団に所属するオメガのセルジュは、ある日なぜか北の若き辺境伯クロードの城で目が覚めた。
しかも隣で泣いているのは、クロードと同じ目を持つ自分にそっくりな赤ん坊で……?
「お前が産んだ、俺の子供だ」
いや、そんなこと言われても、産んだ記憶もあんなことやこんなことをした記憶も無いんですけど!?
クロードとは元々険悪な仲だったはずなのに、一体どうしてこんなことに?
一途な黒髪アルファの年下辺境伯×金髪オメガの年上騎士
※一応オメガバース設定をお借りしています
転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜
隍沸喰(隍沸かゆ)引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。
目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。
同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります!
俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ!
重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ)
注意:
残酷な描写あり
表紙は力不足な自作イラスト
誤字脱字が多いです!
お気に入り・感想ありがとうございます。
皆さんありがとうございました!
BLランキング1位(2021/8/1 20:02)
HOTランキング15位(2021/8/1 20:02)
他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00)
ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。
いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!
【完結】 『ロイヤルち◯こは粗ちん説』
緑虫 ある日突然、足元が光り異世界転移してしまった大学生のイヅキ。
不安を覚えつつも、日が沈み切る前になんとか集落に辿り着いた。
すると「何をやってるんだ! 夜に集落の外にいたら、魔物に喰われちまうぞ!」と見張りのじいさんに言われ、自分が危なかったことを知るイヅキ。
村は排他的でイヅキを遠巻きに眺めるだけだったが、見張りのじいさんがイヅキの面倒を買って出てくれたお陰で、野垂れ死の難を逃れる。
ここは魔法があり、魔物がいる世界。人々はイヅキよりも皆大きく、イヅキは成人しているというのに子ども扱い。その為、このままでは女性に相手にされないだろうと酷な事実を告げられてしまう。
それでもこの優しいじいさんと過ごすのも悪くないかもしれない、と思い始めたある日。
二人の元をひとりの若い男が訪ねてきたことで、イヅキの生活は一変する。
男の名はイグニスといい、王都で騎士団長をやっているという途轍もないイケメン。
「えっ、ちょ、じいさんどういうつもりだよ!? 俺、何も聞いてないよ!?」
「儂ももうあと何年生きられるかわからん。なのにこんな辺鄙な村で、力もない魔法も使えんお前がひとりになってみろ。村の奴らにマワされてから外に放り出されるか、行商人に売られて娼館行きかどっちかになるぞ」
「ひえ……っ」
じいさんは、とある理由からこの場所を離れられないという。
しかし異世界人の知識は喉から手が出るほど必要とされているとあり、寂しくはあったが、イヅキはイグニスと王都に向かうことを選択する。
だがこのイグニスという男。実は大の可愛いもの好きで、この世界では可愛い担当らしいイヅキとの距離がやたらと近い。ハグキスは当然ながら、最近は添い寝もしている。
「俺、イグニスさんのペットにならなってもいいかも」と半分本気で思いかけるイヅキ。
しかし王都に到着すると、国王に「我が息子と結婚してくれまいか」と言われてしまい――。
超絶イケメン騎士団長x平凡大学生
ムーンさんにも掲載しています