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第8章 29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、英雄公爵に溺愛されています。
228.オレは、クロードの頼れる男で守り手を自負してきました。オレとクロードの関係性は、いつ入れ替わっていたのでしょうか?
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オレは、先生に抗議した。
「先生、何を言っているんですか?
引きこもりは、オレの意思じゃありません。
クロードが、オレを出さないんです。」
「聞きなさい。クロード様は、一人で、二人分のお仕事をこなされていらっしゃいます。」
と好々爺の医者。
オレは、あっと思い出した。
仕事!
そういえば、公務は再開しているはず。
監禁生活の間、オレは、自分のことしか考えていなかったなー。
「以前の王城勤めのときよりは、マシだとクロード様はおっしゃっていました。
マシだろうが、なんだろうが、心身の健康を損なう働き方はよろしくありません。
同じ様に働ける方が、働かないために、クロード様がそのような状態に追い込まれているとなれば、私は医者としても、クロード様を見守る者としても、黙っておれません。」
と好々爺のお医者さん。
好々爺のお医者さんは、クロードの健康を心配してオレに文句を言いにきた、と。
「オレは、監禁されてなかったら、クロードと仕事していた。
クロードに会ったら、監禁を止めろと言うけど、監禁が始まってから、クロードに会えていないんだ。」
毎日、夫の帰りを待っているだけの生活だぞ?
オレが吹っ切れるのが、遅かったら、オレの心身の健康が損なわれるところだった。
「クロード様は、多忙でいらっしゃるのです。」
と好々爺のお医者さん。
二人分の仕事を一人でするのはなー。
「オレは、出られない。
クロードは、来られない。
お医者さんが、クロードに、オレの監禁をなしにするように、言ってくれ。監禁がなくなったら、オレはすぐに、仕事する。
それで大丈夫だろう。」
「大丈夫なわけ、ありますか!」
と好々爺のお医者さん。
「仕事を二人ですれば。」
「クロード様が、貴方様を外に出すことなどあり得ません。」
と好々爺のお医者さん。
なんじゃそりゃー!
お医者さんが、監禁肯定って、アリなのか?
オレが文句を言おうとすると、お医者さんは、聞きなさいと、オレを一喝。
「貴方様は、元々、危なげなところがありました。」
そんなわけ、あるか!
オレは、しっかりしているぞ!
「マウンテン王国から帰ってきてからの貴方様は、危なげさに磨きがかかっています。片時も目が離せません。クロード様の懸念は、ごもっともです。」
と好々爺のお医者さん。
なんでだよ?
「評価がおかしい。オレほど、しっかりしているやつはいないぞ?」
今までのトラブルもうまくまとめて、無事に、ケレメイン大公国へ、全員、帰ってこれたじゃないか。
オレのどこが、危なげなんだよ?
いくら、クロードの味方とはいえ、オレを評価する目が、歪んでいるぞ?
「貴方様は、貴方様の監禁は、クロード様のせいだとおっしゃっていますが。」
だって、そうだろう。
「貴方様が、一人で外に出せる状態ではない、とクロード様が判断されたから、貴方様は、安穏とお過ごしになることが出来ているのです。」
と好々爺のお医者さん。
はい?
オレを一人にしておけないとクロードが、オレを見て判断した?
クロードは、いつから、気づいていたんだ?
オレが、色々考えていたことに。
クロードは、気づいていたことをオレに気づかせずに、今日まで、黙ってオレを見守ってきた?
オレは、全然、分からなかったぞ。
「貴方様の安全のため、クロード様は、貴方様が寝室から出るを禁じられているのです。」
と好々爺のお医者さん。
「監禁は、やり過ぎ。」
オレは、主張を忘れない男。
「今回の騒動の、そもそもの問題は、貴方様にあるのではないですか?」
と好々爺のお医者さん。
オレ?
オレのせい?
「クロード様が、貴方様を心配して、一人で外に出すことがあってはならない、と判断をくだされるに至った、そもそもの原因は、貴方様自身にあるのではないですか?」
と好々爺のお医者さん。
オレ自身。
オレは、クロードに隠れて、日本に帰る実験をしたい。
なんで、そんな実験をしたいかというと。
オレは、クロードの頼れる男でい続ける自信がない。
いつまで、クロードといられるか、不安でたまらない。
オレには、クロードだけ。
クロードが、オレを頼りないと思ったら、オレは、クロードにとっていらない存在になるんじゃないか、と不安で。
クロードがいなければ、オレには行くところもない、頼れる人もいない。
ずっと、心配でたまらなかった。
オレは、もうクロードの頼れる男じゃなくなっていたんだな。
クロードに心配されて、手を回される男になっていたんだな。
ベッドで、クロードは、オレをあやすようになっていたもんなー。
はあ。
いつ、逆転したんだろう?
「オレ、クロードに話すことがある。先生、クロードを呼んできてくれないかな?」
「先生、何を言っているんですか?
引きこもりは、オレの意思じゃありません。
クロードが、オレを出さないんです。」
「聞きなさい。クロード様は、一人で、二人分のお仕事をこなされていらっしゃいます。」
と好々爺の医者。
オレは、あっと思い出した。
仕事!
そういえば、公務は再開しているはず。
監禁生活の間、オレは、自分のことしか考えていなかったなー。
「以前の王城勤めのときよりは、マシだとクロード様はおっしゃっていました。
マシだろうが、なんだろうが、心身の健康を損なう働き方はよろしくありません。
同じ様に働ける方が、働かないために、クロード様がそのような状態に追い込まれているとなれば、私は医者としても、クロード様を見守る者としても、黙っておれません。」
と好々爺のお医者さん。
好々爺のお医者さんは、クロードの健康を心配してオレに文句を言いにきた、と。
「オレは、監禁されてなかったら、クロードと仕事していた。
クロードに会ったら、監禁を止めろと言うけど、監禁が始まってから、クロードに会えていないんだ。」
毎日、夫の帰りを待っているだけの生活だぞ?
オレが吹っ切れるのが、遅かったら、オレの心身の健康が損なわれるところだった。
「クロード様は、多忙でいらっしゃるのです。」
と好々爺のお医者さん。
二人分の仕事を一人でするのはなー。
「オレは、出られない。
クロードは、来られない。
お医者さんが、クロードに、オレの監禁をなしにするように、言ってくれ。監禁がなくなったら、オレはすぐに、仕事する。
それで大丈夫だろう。」
「大丈夫なわけ、ありますか!」
と好々爺のお医者さん。
「仕事を二人ですれば。」
「クロード様が、貴方様を外に出すことなどあり得ません。」
と好々爺のお医者さん。
なんじゃそりゃー!
お医者さんが、監禁肯定って、アリなのか?
オレが文句を言おうとすると、お医者さんは、聞きなさいと、オレを一喝。
「貴方様は、元々、危なげなところがありました。」
そんなわけ、あるか!
オレは、しっかりしているぞ!
「マウンテン王国から帰ってきてからの貴方様は、危なげさに磨きがかかっています。片時も目が離せません。クロード様の懸念は、ごもっともです。」
と好々爺のお医者さん。
なんでだよ?
「評価がおかしい。オレほど、しっかりしているやつはいないぞ?」
今までのトラブルもうまくまとめて、無事に、ケレメイン大公国へ、全員、帰ってこれたじゃないか。
オレのどこが、危なげなんだよ?
いくら、クロードの味方とはいえ、オレを評価する目が、歪んでいるぞ?
「貴方様は、貴方様の監禁は、クロード様のせいだとおっしゃっていますが。」
だって、そうだろう。
「貴方様が、一人で外に出せる状態ではない、とクロード様が判断されたから、貴方様は、安穏とお過ごしになることが出来ているのです。」
と好々爺のお医者さん。
はい?
オレを一人にしておけないとクロードが、オレを見て判断した?
クロードは、いつから、気づいていたんだ?
オレが、色々考えていたことに。
クロードは、気づいていたことをオレに気づかせずに、今日まで、黙ってオレを見守ってきた?
オレは、全然、分からなかったぞ。
「貴方様の安全のため、クロード様は、貴方様が寝室から出るを禁じられているのです。」
と好々爺のお医者さん。
「監禁は、やり過ぎ。」
オレは、主張を忘れない男。
「今回の騒動の、そもそもの問題は、貴方様にあるのではないですか?」
と好々爺のお医者さん。
オレ?
オレのせい?
「クロード様が、貴方様を心配して、一人で外に出すことがあってはならない、と判断をくだされるに至った、そもそもの原因は、貴方様自身にあるのではないですか?」
と好々爺のお医者さん。
オレ自身。
オレは、クロードに隠れて、日本に帰る実験をしたい。
なんで、そんな実験をしたいかというと。
オレは、クロードの頼れる男でい続ける自信がない。
いつまで、クロードといられるか、不安でたまらない。
オレには、クロードだけ。
クロードが、オレを頼りないと思ったら、オレは、クロードにとっていらない存在になるんじゃないか、と不安で。
クロードがいなければ、オレには行くところもない、頼れる人もいない。
ずっと、心配でたまらなかった。
オレは、もうクロードの頼れる男じゃなくなっていたんだな。
クロードに心配されて、手を回される男になっていたんだな。
ベッドで、クロードは、オレをあやすようになっていたもんなー。
はあ。
いつ、逆転したんだろう?
「オレ、クロードに話すことがある。先生、クロードを呼んできてくれないかな?」
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