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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
258.暗躍しているのが、女神様でも、ケレメイン大公国に対する動きは、住人の意思によるものです。オレは、クロードに甘やかされに行くことに。
カズラ君は、オレに言った。
「ヒサツグ、間違えないでよ。女神様が暗躍しているから、女神様の思い通りにことが進むわけじゃない。
行動に移すのは、住人。
女神様の気持ちを大義名分にして、人間がやりたいことをやるんだよ。
住人とうまくやらないと、滅ぼされる。
ぼくもヒサツグも、異邦人だから。
住人は、ぼくやヒサツグを迫害することに罪悪感なんてない。
ぼく達は、ぼく達の原点を忘れたら、足元をすくわれる。
いるはずのない人。
いなくてもいい人。
それが、こちらにいる、ぼくとヒサツグの真実だよ。こちらの住人にとってのね。」
とカズラ君。
オレは、カズラ君の事情に突っ込む気はなかったのに、気がついたら、口が動いていた。
「それを知っていながら、カズラ君は、こちらで生きることを選んだんだよね。ごめん。」
言ってしまってから、慌てて、謝るオレ。
カズラ君は、そんなオレを冷静に見ている。
何をやっているんだ、オレは。
自分が不安だからって、九つも年下にあたるなんて。
一緒に頑張ってくれると言ってくれたのに。
「ヒサツグは、余裕ないよね?いつから?」
とカズラ君。
「余裕は、全然ない。毎日、分からないことだらけだからなー。」
「仕事じゃない。精神的なゆとりの話。
前のヒサツグは、問題が、手に負えるうちに、対策を立てたよね?
今回の件は、精神的なゆとりがなくて、色々な情報をシャットダウンしていたから、問題が、致命的に大きくなるまで気が付かなかったんだよね。
違わないよね?」
とカズラ君。
カズラ君は、ふざけた様子もなく、冷静に話している。
オレは、カズラ君の分析を認めた。
「その通りだと思う。」
「いつからか、自覚ある?」
とカズラ君。
「いつから?気づけば、段々と、追い詰められていった気がする。」
「ヒサツグが日本に帰れていない、と聞いたときから、そうなるんじゃないか、とぼくは思っていたよ。」
とカズラ君。
「クロードを悲しませてまで、帰る選択は出来なかったんだ、オレは。」
「惚れた方が負け、じゃなくて、ヒサツグの優しさにクロードが甘えた結果だよね。」
とカズラ君。
「オレが、クロードを泣かせたくなかったんだ。」
「ヒサツグは、ダメ男製造マシーンになりたいんだ?」
とカズラ君。
カズラ君、何を言っているんだ?
「ダメ男って、クロードのことか?クロードは、ダメ男じゃないだろう?」
「今は、違っても、甘やかし方を間違うと、そうなるよ。クロードをダメ男にするか、スパダリにするかは、ヒサツグ次第だよ。」
とカズラ君。
「ダメ男か、スパダリ。オレは、普通がいいかなー。」
「クロードは、どちらにも転べる素質があるよ。
ヒサツグは、ケレメイン大公家の使用人を懐柔する前に、クロードと現状の認識を確認し合って、甘やかされてきたらいいんだよ。」
とカズラ君。
「オレが、甘やかされるのか?年上なのに。」
「余裕がなさ過ぎて、クロードより年下のぼくにすがろうとしていたくせに、年上ヅラするとか、恥を知りなよ。」
とカズラ君。
「ごめん。」
面目ない。
「ヒサツグの甘える相手は、クロードだから、間違えないように。クロードに甘えて頼ったことがないなら、今すぐ、やってきなよ。」
とカズラ君。
「はい?」
「ヒサツグが、まず、することは、普段強気な嫁が、ふとしたときに見せる弱さ、というものをクロードに見せつけて、クロードの男の本能をくすぐることだよ。
さっさと行く!」
とカズラ君。
オレは、カズラ君に追い払われた足で、クロードのところへ向かっている。
甘やかされるって、どうすれば、いいんだ?
「ヒサツグ、間違えないでよ。女神様が暗躍しているから、女神様の思い通りにことが進むわけじゃない。
行動に移すのは、住人。
女神様の気持ちを大義名分にして、人間がやりたいことをやるんだよ。
住人とうまくやらないと、滅ぼされる。
ぼくもヒサツグも、異邦人だから。
住人は、ぼくやヒサツグを迫害することに罪悪感なんてない。
ぼく達は、ぼく達の原点を忘れたら、足元をすくわれる。
いるはずのない人。
いなくてもいい人。
それが、こちらにいる、ぼくとヒサツグの真実だよ。こちらの住人にとってのね。」
とカズラ君。
オレは、カズラ君の事情に突っ込む気はなかったのに、気がついたら、口が動いていた。
「それを知っていながら、カズラ君は、こちらで生きることを選んだんだよね。ごめん。」
言ってしまってから、慌てて、謝るオレ。
カズラ君は、そんなオレを冷静に見ている。
何をやっているんだ、オレは。
自分が不安だからって、九つも年下にあたるなんて。
一緒に頑張ってくれると言ってくれたのに。
「ヒサツグは、余裕ないよね?いつから?」
とカズラ君。
「余裕は、全然ない。毎日、分からないことだらけだからなー。」
「仕事じゃない。精神的なゆとりの話。
前のヒサツグは、問題が、手に負えるうちに、対策を立てたよね?
今回の件は、精神的なゆとりがなくて、色々な情報をシャットダウンしていたから、問題が、致命的に大きくなるまで気が付かなかったんだよね。
違わないよね?」
とカズラ君。
カズラ君は、ふざけた様子もなく、冷静に話している。
オレは、カズラ君の分析を認めた。
「その通りだと思う。」
「いつからか、自覚ある?」
とカズラ君。
「いつから?気づけば、段々と、追い詰められていった気がする。」
「ヒサツグが日本に帰れていない、と聞いたときから、そうなるんじゃないか、とぼくは思っていたよ。」
とカズラ君。
「クロードを悲しませてまで、帰る選択は出来なかったんだ、オレは。」
「惚れた方が負け、じゃなくて、ヒサツグの優しさにクロードが甘えた結果だよね。」
とカズラ君。
「オレが、クロードを泣かせたくなかったんだ。」
「ヒサツグは、ダメ男製造マシーンになりたいんだ?」
とカズラ君。
カズラ君、何を言っているんだ?
「ダメ男って、クロードのことか?クロードは、ダメ男じゃないだろう?」
「今は、違っても、甘やかし方を間違うと、そうなるよ。クロードをダメ男にするか、スパダリにするかは、ヒサツグ次第だよ。」
とカズラ君。
「ダメ男か、スパダリ。オレは、普通がいいかなー。」
「クロードは、どちらにも転べる素質があるよ。
ヒサツグは、ケレメイン大公家の使用人を懐柔する前に、クロードと現状の認識を確認し合って、甘やかされてきたらいいんだよ。」
とカズラ君。
「オレが、甘やかされるのか?年上なのに。」
「余裕がなさ過ぎて、クロードより年下のぼくにすがろうとしていたくせに、年上ヅラするとか、恥を知りなよ。」
とカズラ君。
「ごめん。」
面目ない。
「ヒサツグの甘える相手は、クロードだから、間違えないように。クロードに甘えて頼ったことがないなら、今すぐ、やってきなよ。」
とカズラ君。
「はい?」
「ヒサツグが、まず、することは、普段強気な嫁が、ふとしたときに見せる弱さ、というものをクロードに見せつけて、クロードの男の本能をくすぐることだよ。
さっさと行く!」
とカズラ君。
オレは、カズラ君に追い払われた足で、クロードのところへ向かっている。
甘やかされるって、どうすれば、いいんだ?
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