262 / 673
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
262.反撃の第一歩は?『思い出せ、ケレメイン大公国は、身勝手な他人から無理難題を押し付けられずに、クロードがしたいことをするための場所。』
「ヒサツグとミーレ長官の奥方が親しくすることは、抑止力となるとは言いがたい。」
とクロード。
「オレと仲がいいから、将来的に移譲されるだろう、という憶測を呼ぶんだな。」
「ヒサツグと親しくしなければ、ミーレ長官の奥方は、反ヒサツグの旗頭にされる。」
とクロード。
「ミーレ長官の奥方が、最初からオレに好意的だったのは、オレに対して好ましいという感情があったから、だけじゃないんだな。オレに敵対しない、という政治的な立場を表明するためでもあったんだな。」
考えたら、気づけること。
でも、気づいたら、傷つくなー。
親しいと思っていた人の言動の裏にあった政治的な意図。
オレは、読み取れなかった。
政治的な立場があった人の言動に政治的な意図がある、という想定をしていなかった。
ミーレ長官は、オレの疎さに、危機感を抱いたんだな。
ミーレ長官とミーレ長官の奥方のところでストップして、オレに突きつけられてこなかった問題は、他にもありそう。
「オレとクロードでは、子は為せない。
クロードは、自身の、血の繋がりのある子どもがほしいか?」
「ヒサツグは、自身の血を繋ぎたい?」
とクロードに聞かれた。
「実子がほしいなら、オレは、クロードと夫婦になっていない。
実子がほしいなら、クロードと別れて、クロードに何を言われても、オレは、日本に帰っていたぞ。
日本には、クロードがいないから、クロード以外と結婚して、実子を授かっている未来があってもおかしくなかったからな。」
「ヒサツグ。」
と目をうるませるクロード。
仮定の話だ、クロード。
「オレは、自分の遺伝子を残すのはやめて、愛に生きることに決めたから、クロードと一緒にいる。
クロードは?
オレにだけは、本音で話せ。」
「私は、ヒサツグ以外を嫁にしたくない。ヒサツグ以外と愛し合いたくない。ヒサツグとの愛が壊れるようなことはしたくない。」
とクロード。
「クロードは、したくないに、やらされそうになっている。
オレとのプレイを想像して、毎日、耐えているんだな?」
「ヒサツグの言う通り。」
と疲れた声を出すクロード。
オレは、本当に、クロードにおんぶに抱っこだったんだな。
オレとクロード、二人の将来のことに、クロードを一人で立ち向かわせていたんだ、オレは。
オレは、クロードを引っ張るどころか、クロード一人に、厄介事を押し付けている状態になっていたことに気づきもしなかった。
ミーレ長官とカズラ君には、感謝しかない。
オレは、クロードを追い込もうとするやつらに負けない。
「クロード。
よく聞け。
オレとクロードが夫婦になって、ケレメイン大公国を興して、ケレメイン大公とケレメイン大公妃になったのは、なんのためだった?」
「ヒサツグ。」
クロードの声には、不安が滲んでいる。
ごめんな、クロード。
ヒーローの覚醒が、遅くなって。
「クロードに無理難題を押し付けてくるやつらと縁を切って、クロードが心のままに生きるためだぞ。」
「ヒサツグ。私は。」
とクロードは、返事をためらっている。
「今から、オレとクロードは、オレとクロードが苦しまない未来を模索するぞ。
オレとクロードは、二人だけの夫婦だ。
クロード、次の二つは、厳守しろ。
クロードは、オレ以外と結婚しない。
クロードは、オレ以外と肉体関係を持たない。
オレは、心の浮気も、体の浮気も、クロードには認めないぞ。」
「ヒサツグが、私に独占的を発揮している。」
と、クロードは、オレを抱きしめて喜んでいる。
オレは、どれだけ、クロードを不安にさせていたのか。
情けない。
「クロードとオレで、大公と大公妃として、契約書を作って、ケレメイン大公国の公文書にしてしまおう。
オレは、クロードには優しく、クロードを誘惑するやつらには、厳しい契約にするぞ。」
クロードは、目に見えて、元気になった。
とクロード。
「オレと仲がいいから、将来的に移譲されるだろう、という憶測を呼ぶんだな。」
「ヒサツグと親しくしなければ、ミーレ長官の奥方は、反ヒサツグの旗頭にされる。」
とクロード。
「ミーレ長官の奥方が、最初からオレに好意的だったのは、オレに対して好ましいという感情があったから、だけじゃないんだな。オレに敵対しない、という政治的な立場を表明するためでもあったんだな。」
考えたら、気づけること。
でも、気づいたら、傷つくなー。
親しいと思っていた人の言動の裏にあった政治的な意図。
オレは、読み取れなかった。
政治的な立場があった人の言動に政治的な意図がある、という想定をしていなかった。
ミーレ長官は、オレの疎さに、危機感を抱いたんだな。
ミーレ長官とミーレ長官の奥方のところでストップして、オレに突きつけられてこなかった問題は、他にもありそう。
「オレとクロードでは、子は為せない。
クロードは、自身の、血の繋がりのある子どもがほしいか?」
「ヒサツグは、自身の血を繋ぎたい?」
とクロードに聞かれた。
「実子がほしいなら、オレは、クロードと夫婦になっていない。
実子がほしいなら、クロードと別れて、クロードに何を言われても、オレは、日本に帰っていたぞ。
日本には、クロードがいないから、クロード以外と結婚して、実子を授かっている未来があってもおかしくなかったからな。」
「ヒサツグ。」
と目をうるませるクロード。
仮定の話だ、クロード。
「オレは、自分の遺伝子を残すのはやめて、愛に生きることに決めたから、クロードと一緒にいる。
クロードは?
オレにだけは、本音で話せ。」
「私は、ヒサツグ以外を嫁にしたくない。ヒサツグ以外と愛し合いたくない。ヒサツグとの愛が壊れるようなことはしたくない。」
とクロード。
「クロードは、したくないに、やらされそうになっている。
オレとのプレイを想像して、毎日、耐えているんだな?」
「ヒサツグの言う通り。」
と疲れた声を出すクロード。
オレは、本当に、クロードにおんぶに抱っこだったんだな。
オレとクロード、二人の将来のことに、クロードを一人で立ち向かわせていたんだ、オレは。
オレは、クロードを引っ張るどころか、クロード一人に、厄介事を押し付けている状態になっていたことに気づきもしなかった。
ミーレ長官とカズラ君には、感謝しかない。
オレは、クロードを追い込もうとするやつらに負けない。
「クロード。
よく聞け。
オレとクロードが夫婦になって、ケレメイン大公国を興して、ケレメイン大公とケレメイン大公妃になったのは、なんのためだった?」
「ヒサツグ。」
クロードの声には、不安が滲んでいる。
ごめんな、クロード。
ヒーローの覚醒が、遅くなって。
「クロードに無理難題を押し付けてくるやつらと縁を切って、クロードが心のままに生きるためだぞ。」
「ヒサツグ。私は。」
とクロードは、返事をためらっている。
「今から、オレとクロードは、オレとクロードが苦しまない未来を模索するぞ。
オレとクロードは、二人だけの夫婦だ。
クロード、次の二つは、厳守しろ。
クロードは、オレ以外と結婚しない。
クロードは、オレ以外と肉体関係を持たない。
オレは、心の浮気も、体の浮気も、クロードには認めないぞ。」
「ヒサツグが、私に独占的を発揮している。」
と、クロードは、オレを抱きしめて喜んでいる。
オレは、どれだけ、クロードを不安にさせていたのか。
情けない。
「クロードとオレで、大公と大公妃として、契約書を作って、ケレメイン大公国の公文書にしてしまおう。
オレは、クロードには優しく、クロードを誘惑するやつらには、厳しい契約にするぞ。」
クロードは、目に見えて、元気になった。
あなたにおすすめの小説
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います
黄金
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻!
だったら離婚したい!
ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。
お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。
本編61話まで
番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。
※細目キャラが好きなので書いてます。
多くの方に読んでいただき嬉しいです。
コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。
みなしご白虎が獣人異世界でしあわせになるまで
キザキ ケイ
BL
親を亡くしたアルビノの小さなトラは、異世界へ渡った────……
気がつくと知らない場所にいた真っ白な子トラのタビトは、子ライオンのレグルスと出会い、彼が「獣人」であることを知る。
獣人はケモノとヒト両方の姿を持っていて、でも獣人は恐ろしい人間とは違うらしい。
故郷に帰りたいけれど、方法が分からず途方に暮れるタビトは、レグルスとふれあい、傷ついた心を癒やされながら共に成長していく。
しかし、珍しい見た目のタビトを狙うものが現れて────?
異世界転移された傾国顔が、アラ還宰相の幼妻になって溺愛されるまでの話
ふき
BL
異世界に転移したカナトは、成り行きでアラ還の宰相ヴァルターと結婚することになる。
戸惑いながら迎えた初夜。衝動のキス、触れあう体温――そして翌朝から距離が遠ざかった。
「じゃあ、なんでキスなんてしたんだよ」
これは、若さを理由に逃げようとするアラ還宰相を、青年が逃がさない話。
ヴァルター×カナト
※サブCPで一部、近親関係を想起させる描写があります。
ひ弱な竜人 ~周りより弱い身体に転生して、たまに面倒くさい事にも出会うけど家族・仲間・植物に囲まれて二度目の人生を楽しんでます~
白黒 キリン
ファンタジー
前世で重度の病人だった少年が、普人と変わらないくらい貧弱な身体に生まれた竜人族の少年ヤーウェルトとして転生する。ひたすらにマイペースに前世で諦めていたささやかな幸せを噛み締め、面倒くさい奴に絡まれたら鋼の精神力と図太い神経と植物の力を借りて圧倒し、面倒事に巻き込まれたら頼れる家族や仲間と植物の力を借りて撃破して、時に周囲を振り回しながら生きていく。
タイトルロゴは美風慶伍 様作で副題無し版です。
小説家になろうでも公開しています。
https://ncode.syosetu.com/n5715cb/
カクヨムでも公開してします。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887026500
●現状あれこれ
・2021/02/21 完結
・2020/12/16 累計1000000ポイント達成
・2020/12/15 300話達成
・2020/10/05 お気に入り700達成
・2020/09/02 累計ポイント900000達成
・2020/04/26 累計ポイント800000達成
・2019/11/16 累計ポイント700000達成
・2019/10/12 200話達成
・2019/08/25 お気に入り登録者数600達成
・2019/06/08 累計ポイント600000達成
・2019/04/20 累計ポイント550000達成
・2019/02/14 累計ポイント500000達成
・2019/02/04 ブックマーク500達成
天使のような子の怪我の手当てをしたら氷の王子に懐かれました
藤吉めぐみ
BL
12/23後日談追加しました。
=================
高校の養護教諭の世凪は、放課後の見回り中にプールに落ちてしまう。カナヅチの世凪は、そのまま溺れたと思ったが、気づくと全く知らない場所にある小さな池に座り込んでいた。
ここがどこなのか、何がどうなったのか分からない世凪に、「かあさま」と呼んで近づく小さな男の子。彼の怪我の手当てをしたら、世凪は不審者として捕まってしまう。
そんな世凪を助けてくれたのは、「氷の王子」と呼ばれるこの国の第二王子アドウェル。
冷淡で表情も変わらない人だと周りに言われたが、世凪に対するアドウェルは、穏やかで優しくて、理想の王子様でドキドキしてしまう世凪。でも王子は世凪に母親を重ねているようで……
優しい年下王子様×異世界転移してきた前向き養護教諭の互いを知って認めていくあたたかな恋の話です。
【完結】異世界転移で落ちて来たイケメンからいきなり嫁認定された件
りゆき
BL
俺の部屋の天井から降って来た超絶美形の男。
そいつはいきなり俺の唇を奪った。
その男いわく俺は『運命の相手』なのだと。
いや、意味分からんわ!!
どうやら異世界からやって来たイケメン。
元の世界に戻るには運命の相手と結ばれないといけないらしい。
そんなこと俺には関係ねー!!と、思っていたのに…
平凡サラリーマンだった俺の人生、異世界人への嫁入りに!?
そんなことある!?俺は男ですが!?
イケメンたちとのわちゃわちゃに巻き込まれ、愛やら嫉妬やら友情やら…平凡生活からの一転!?
スパダリ超絶美形×平凡サラリーマンとの嫁入りラブコメ!!
メインの二人以外に、
・腹黒×俺様
・ワンコ×ツンデレインテリ眼鏡
が登場予定。
※R18シーンに印は入れていないのでお気をつけください。
※前半は日本舞台、後半は異世界が舞台になります。
※こちらの作品はムーンライトノベルズにも掲載中。
※完結保証。
※ムーンさん用に一話あたりの文字数が多いため分割して掲載。
初日のみ4話、毎日6話更新します。
本編56話×分割2話+おまけの1話、合計113話。
令嬢に転生したと思ったけどちょっと違った
しそみょうが
BL
前世男子大学生だったが今世では公爵令嬢に転生したアシュリー8歳は、王城の廊下で4歳年下の第2王子イーライに一目惚れされて婚約者になる。なんやかんやで両想いだった2人だが、イーライの留学中にアシュリーに成長期が訪れ立派な青年に成長してしまう。アシュリーが転生したのは女性ではなくカントボーイだったのだ。泣く泣く婚約者を辞するアシュリーは名前を変えて王城の近衛騎士となる。婚約者にフラれて隣国でグレたと噂の殿下が5年ぶりに帰国してーー?
という、婚約者大好き年下王子☓元令嬢のカントボーイ騎士のお話です。前半3話目までは子ども時代で、成長した後半にR18がちょこっとあります♡
短編コメディです