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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
263.『英雄クロードの興した国なんで。』褒められても、けなされても、文句を言われても、これで対応していこうと思います。独自性を追求します。
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まず、第一歩。
オレとクロードは、ケレメイン大公クロード殿下と、ケレメイン大公妃ヒサツグの名前で、お仕事に精を出すことにした。
オレは、ミーレ長官とミーレ長官の奥様に、大公妃としての振る舞いを教えてもらった。
クロードと一緒に。
オレの貴族としての知識や常識について、テストされた後。
『以前、オレがクビにしたオレの教育係が、どれだけ仕事をしていなかったか。』
という話になり。
「その教育係は、だいたいの教育を終えた子どもと会って、『よく学んでいます』というだけで、指導した経験はありません。」
というミーレ長官の説明に、合点がいったオレ。
『これを呼んで覚えなさい』としか言わず、一人で優雅にお茶をしているわけだ。
教育係と呼んでいたけど、教育の素人だったんだなー。
オレとクロードは、ケレメイン大公国とケレメイン大公夫妻の方針を話し合って、ミーレ長官夫妻に伝えた。
「クロードが英雄として、国を興したとは、明言しないけど、対外的には、褒められても、そしられても、『英雄なんで』で通す。
オレ達が、理解を求めて、理由を説明しようとすると、言葉尻をとらえて、無理難題を押し付けられかねない。
英雄クロードが興した国、ケレメイン大公国のやり方だから、余所からの注文も文句も聞かない、と意思表示する。」
「そのように、徹底しましょう。」
とミーレ長官。
「新興国だから、と専門家の打診や、国の組織の脆弱さを指摘する声に対して、ケレメイン大公国の対応は統一しておく。
どの国からの話にも、どの担当が受けても、一律、ルールに則った対応をする。
採用されたいなら、採用される有用性を示せ、と競争原理を導入する。
採用の際に、バックグラウンドは、考慮しない。
採用後、ケレメイン大公国は、採用希望者のバックグラウンドに配慮することはない。
採用後、採用希望者によるバックグラウンドへの謝礼は認めない。
謝礼が発覚したら、採用は取り消し。
ケレメイン大公国の採用方針として、職員と大公家の使用人に周知して遵守させる。
職員と使用人が、ルールを守らず、口利きをはじめとする採用に関わったら、罰則がある。
まず公表。
ルール違反の度合いで、減給、左遷、失職、罰金、損害賠償、刑務所での労働による刑罰を決める。」
仕事は、ある。
働けるうちは、働いてもらおう。
「クロードは、誰に人を勧められても、一人で即決しないこと。
今とこれからの、オレ達夫婦とケレメイン大公国に必要な人材についての条件を決めておき、採用希望者の対応を統一して、下におろしておけば、どんな人に勧められても、オレとクロードは、担当に任せるだけでいい。
本採用を決めるときに、オレとクロードが、チェックするけれど、オレとクロードが会うかどうかは、確約しない。
オレやクロードに会うことを要求してきたら、お引取一択。
採用後も、オレとクロードは、採用された人に直接関わらない。
やり取りは、全て、所属部署の上長を通す。
外から送り込まれてくる人は、どんなに偉い人でも、ケレメイン大公国では、ヒラから始めてもらう、と伝える。
本人の人格と能力に問題がなければ出世させる。
ただし。
オレとクロードに忠誠を誓わなくて、オレ達二人の仲を良くしないように働きかける人は、優秀でも雇わないし、発覚次第、推薦者と出身国と事実を公表してクビ。
周りを不愉快にしない人格と必要な仕事を期間までに問題なく終わらせる能力がある人に限定して、ケレメイン大公国に雇われたら、ケレメイン大公国の発展とケレメイン大公夫妻の末永い幸せのために働くという人のみ採用する。
祖国や、紹介者など、ケレメイン大公夫妻とケレメイン大公国以外に便宜をはかる行いは禁止。
便宜の内容と相手を公表して、クビと追放。
勧められた人を採用する前に、独自に調査してから判断するから、現場も含めて即決はしない。
こちらの希望に合わない相手は採用しない。
採用に関して、クロードだけじゃなく、誰でも一人だけで、判断しない。
オレの可否は、クロードと同等の価値があるから、クロードがよし、としても、オレがダメなら、ダメ。
他にも、採用されたい人が関わる部署があれば、事前に部署の声を拾って、その人が必要か、オレとクロードが判断する。
オレ達は、最終判断を他人に委ねない。
最後に決めるのは、オレとクロード。
オレ達は、即決しないで、のらりくらりと引き伸ばす。
引き伸ばしても、採用するとは限らない。
実際に働いてもらって、うちには合わない、求めていた人材じゃない、となれば、速やかに、退職させる。
退職しても、退職しなくても。
仕事で得たケレメイン大公クロード殿下とケレメイン大公妃ヒサツグ、ケレメイン大公国に関する情報は、誰にも漏らさない、漏らした場合、漏らした相手と漏らした理由を公表するという契約をしてから、採用する。
どこから文句を言われても、スパイを送り込まれる道筋は作りたくない。
独自性を出して、独自性は、『英雄クロードのケレメイン大公国。』という名でブランド化する。」
オレとクロードは、ケレメイン大公クロード殿下と、ケレメイン大公妃ヒサツグの名前で、お仕事に精を出すことにした。
オレは、ミーレ長官とミーレ長官の奥様に、大公妃としての振る舞いを教えてもらった。
クロードと一緒に。
オレの貴族としての知識や常識について、テストされた後。
『以前、オレがクビにしたオレの教育係が、どれだけ仕事をしていなかったか。』
という話になり。
「その教育係は、だいたいの教育を終えた子どもと会って、『よく学んでいます』というだけで、指導した経験はありません。」
というミーレ長官の説明に、合点がいったオレ。
『これを呼んで覚えなさい』としか言わず、一人で優雅にお茶をしているわけだ。
教育係と呼んでいたけど、教育の素人だったんだなー。
オレとクロードは、ケレメイン大公国とケレメイン大公夫妻の方針を話し合って、ミーレ長官夫妻に伝えた。
「クロードが英雄として、国を興したとは、明言しないけど、対外的には、褒められても、そしられても、『英雄なんで』で通す。
オレ達が、理解を求めて、理由を説明しようとすると、言葉尻をとらえて、無理難題を押し付けられかねない。
英雄クロードが興した国、ケレメイン大公国のやり方だから、余所からの注文も文句も聞かない、と意思表示する。」
「そのように、徹底しましょう。」
とミーレ長官。
「新興国だから、と専門家の打診や、国の組織の脆弱さを指摘する声に対して、ケレメイン大公国の対応は統一しておく。
どの国からの話にも、どの担当が受けても、一律、ルールに則った対応をする。
採用されたいなら、採用される有用性を示せ、と競争原理を導入する。
採用の際に、バックグラウンドは、考慮しない。
採用後、ケレメイン大公国は、採用希望者のバックグラウンドに配慮することはない。
採用後、採用希望者によるバックグラウンドへの謝礼は認めない。
謝礼が発覚したら、採用は取り消し。
ケレメイン大公国の採用方針として、職員と大公家の使用人に周知して遵守させる。
職員と使用人が、ルールを守らず、口利きをはじめとする採用に関わったら、罰則がある。
まず公表。
ルール違反の度合いで、減給、左遷、失職、罰金、損害賠償、刑務所での労働による刑罰を決める。」
仕事は、ある。
働けるうちは、働いてもらおう。
「クロードは、誰に人を勧められても、一人で即決しないこと。
今とこれからの、オレ達夫婦とケレメイン大公国に必要な人材についての条件を決めておき、採用希望者の対応を統一して、下におろしておけば、どんな人に勧められても、オレとクロードは、担当に任せるだけでいい。
本採用を決めるときに、オレとクロードが、チェックするけれど、オレとクロードが会うかどうかは、確約しない。
オレやクロードに会うことを要求してきたら、お引取一択。
採用後も、オレとクロードは、採用された人に直接関わらない。
やり取りは、全て、所属部署の上長を通す。
外から送り込まれてくる人は、どんなに偉い人でも、ケレメイン大公国では、ヒラから始めてもらう、と伝える。
本人の人格と能力に問題がなければ出世させる。
ただし。
オレとクロードに忠誠を誓わなくて、オレ達二人の仲を良くしないように働きかける人は、優秀でも雇わないし、発覚次第、推薦者と出身国と事実を公表してクビ。
周りを不愉快にしない人格と必要な仕事を期間までに問題なく終わらせる能力がある人に限定して、ケレメイン大公国に雇われたら、ケレメイン大公国の発展とケレメイン大公夫妻の末永い幸せのために働くという人のみ採用する。
祖国や、紹介者など、ケレメイン大公夫妻とケレメイン大公国以外に便宜をはかる行いは禁止。
便宜の内容と相手を公表して、クビと追放。
勧められた人を採用する前に、独自に調査してから判断するから、現場も含めて即決はしない。
こちらの希望に合わない相手は採用しない。
採用に関して、クロードだけじゃなく、誰でも一人だけで、判断しない。
オレの可否は、クロードと同等の価値があるから、クロードがよし、としても、オレがダメなら、ダメ。
他にも、採用されたい人が関わる部署があれば、事前に部署の声を拾って、その人が必要か、オレとクロードが判断する。
オレ達は、最終判断を他人に委ねない。
最後に決めるのは、オレとクロード。
オレ達は、即決しないで、のらりくらりと引き伸ばす。
引き伸ばしても、採用するとは限らない。
実際に働いてもらって、うちには合わない、求めていた人材じゃない、となれば、速やかに、退職させる。
退職しても、退職しなくても。
仕事で得たケレメイン大公クロード殿下とケレメイン大公妃ヒサツグ、ケレメイン大公国に関する情報は、誰にも漏らさない、漏らした場合、漏らした相手と漏らした理由を公表するという契約をしてから、採用する。
どこから文句を言われても、スパイを送り込まれる道筋は作りたくない。
独自性を出して、独自性は、『英雄クロードのケレメイン大公国。』という名でブランド化する。」
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