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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
464.ミーレ長官とオレ。まず、ミーレ長官が、ドリアン王国の侯爵子息が滞在していた部屋に一人だったのは、何を狙ったのかな?
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「ミーレ長官。
オレは、ミーレ長官にドリアン王国の侯爵子息を任せたよな?
なぜ、オレが、ミーレ長官にドリアン王国の侯爵子息を任せたか、というと。
ミーレ長官は、ドリアン王国の侯爵子息を御せる、と、思ったから。
オレは、オレの部下の中で、ミーレ長官に、ドリアン王国の侯爵子息を任せると決めた。
オレは、ミーレ長官の上司だ。
ミーレ長官は、オレの部下として、ドリアン王国の侯爵子息を任されている。
仕事として。」
ミーレ長官は、はっとした。
オレは、ミーレ長官の顔を見ながら繰り返す。
「オレは、ミーレ長官に仕事を任せたんだ。」
ミーレ長官は、オレの言わんとしていることに気づけた。
「仕事として、ですね。」
とミーレ長官。
「ミーレ長官。
ドリアン王国の侯爵子息は、いつからいない?
今は、どこに、誰といる?
把握はしているよな?
ミーレ長官が、部屋に一人だった理由とあわせて、報告してくれ。」
オレは、ミーレ長官から、現状について聞くことにした。
今のミーレ長官は、オレに嘘偽りなく、話してくれるだろう。
ミーレ長官が、お母さんの客死事件の真相を探っていた理由は、遺族としての感情だけじゃなく、王太子だった自分のアイデンティティがおかしかったわけではない、と証明したい思いがあったんじゃないかな。
ミーレ長官のアイデンティティは、揺らぎ続けてきただろうから。
ミーレ長官のお母さんの女王陛下と、ミーレ長官の叔父さんにあたる先代国王陛下は、何がしたかったんだろうな。
ミーレ長官に全部のしわ寄せを押し付けて、理由を語らないままいなくなった。
先代国王陛下は、ミーレ長官に毒杯を進めたものの、ミーレ長官が妻子と生きるために臣籍降下することを許している。
ミーレ長官と先代国王陛下は、円満ではなかったけれど、疎遠ではなかった。
ミーレ長官と従兄弟にあたる国王陛下との仲の方が、壊滅的だった。
親世代の色々が、理由を知らされないまま、子ども世代に持ち越されたせいで、こじれた気がする。
今代のマウンテン王国の王家は、従兄弟同士で仲が悪く、最終的に決裂して、片方は国を出ることになった。
国の在り方として、アリなのかな?
国内でいがみ合うよりは、アリだろうけどさ。
マウンテン王国の国内で、従兄弟同士が助け合う関係を作る未来もあったんじゃないかな?
「この部屋に、私が一人でいたのは。」
とミーレ長官。
「うん。」
「閉じ込めるためです。」
とミーレ長官。
予想はしていたけど、穏やかじゃないなー。
「オレを?オレと女神様を?」
「ヒサツグ様は、最低限。女神様は、可能だったら、です。」
とミーレ長官。
素直な回答をありがとう。
「女神様を目の前にしたら、感情がたかぶったのかな?」
「そうですね。考えているうちに。」
とミーレ長官。
不安になる情報だけ詰め込まれて、一人で考えていたら、思い詰めるよな。
「オレを閉じ込める狙いは、何かな?」
オレが狙われる可能性は、カズラくんもオレも考えなかったなー。
「ヒサツグ様は、クロード様の拠り所ですから。」
とミーレ長官。
クロードを直接狙うんじゃ勝算がないから、オレを狙いにきたんだなー。
現状、オレの方が、クロードより警備が手薄。
手の届く距離は、信用できる人で固めたいと思ったからなんだけどさ。
クロード以外で、オレが背中を預けられるくらい信用できる人となると。
ヤグルマさんは、マウンテン王国にいるから、今は頼れない。
ケレメイン大公国内となると、愛こんにゃく家とカズラくんと、オレの秘書に限定されてしまう。
領内の執事長は、オレを尊重してくれているけれど、オレが背中を預けたい相手とは、また違う。
そんなオレの事情を知っていないと、この計画は、立てられなかっただろうな。
クロードとオレの蜜月ぶりは、ドリアン王国の侯爵子息が、目にしている。
ドリアン王国の侯爵子息も、計画を聞いて、ゴーサインを出したんだろう。
「クロードに対する人質として、オレの身柄を確保したかったのか。
ケレメイン大公妃をケレメイン大公国の城内で監禁するなら、事件にならずに、秘密裏に交渉できる。
よく考えているな。
誰の考えかな?」
「恐れ入ります。」
とミーレ長官。
そうだろうなー。
ドリアン王国のやり方じゃないと思ったからさ。
ドリアン王国のやり方なら、オレを部屋に監禁しようとはならないと思う。
ドリアン王国にとって、異世界人のオレに価値はない。
ドリアン王国が欲しいのは、オレじゃない。
ミーレ長官の欲しいのも、オレじゃないが。
ミーレ長官は、ドリアン王国に買収されたフリをして、オレを人質にとり、クロードと交渉をしようとしていた。
「ドリアン王国が欲しがっているのは、女神様かな?」
オレは、ミーレ長官にドリアン王国の侯爵子息を任せたよな?
なぜ、オレが、ミーレ長官にドリアン王国の侯爵子息を任せたか、というと。
ミーレ長官は、ドリアン王国の侯爵子息を御せる、と、思ったから。
オレは、オレの部下の中で、ミーレ長官に、ドリアン王国の侯爵子息を任せると決めた。
オレは、ミーレ長官の上司だ。
ミーレ長官は、オレの部下として、ドリアン王国の侯爵子息を任されている。
仕事として。」
ミーレ長官は、はっとした。
オレは、ミーレ長官の顔を見ながら繰り返す。
「オレは、ミーレ長官に仕事を任せたんだ。」
ミーレ長官は、オレの言わんとしていることに気づけた。
「仕事として、ですね。」
とミーレ長官。
「ミーレ長官。
ドリアン王国の侯爵子息は、いつからいない?
今は、どこに、誰といる?
把握はしているよな?
ミーレ長官が、部屋に一人だった理由とあわせて、報告してくれ。」
オレは、ミーレ長官から、現状について聞くことにした。
今のミーレ長官は、オレに嘘偽りなく、話してくれるだろう。
ミーレ長官が、お母さんの客死事件の真相を探っていた理由は、遺族としての感情だけじゃなく、王太子だった自分のアイデンティティがおかしかったわけではない、と証明したい思いがあったんじゃないかな。
ミーレ長官のアイデンティティは、揺らぎ続けてきただろうから。
ミーレ長官のお母さんの女王陛下と、ミーレ長官の叔父さんにあたる先代国王陛下は、何がしたかったんだろうな。
ミーレ長官に全部のしわ寄せを押し付けて、理由を語らないままいなくなった。
先代国王陛下は、ミーレ長官に毒杯を進めたものの、ミーレ長官が妻子と生きるために臣籍降下することを許している。
ミーレ長官と先代国王陛下は、円満ではなかったけれど、疎遠ではなかった。
ミーレ長官と従兄弟にあたる国王陛下との仲の方が、壊滅的だった。
親世代の色々が、理由を知らされないまま、子ども世代に持ち越されたせいで、こじれた気がする。
今代のマウンテン王国の王家は、従兄弟同士で仲が悪く、最終的に決裂して、片方は国を出ることになった。
国の在り方として、アリなのかな?
国内でいがみ合うよりは、アリだろうけどさ。
マウンテン王国の国内で、従兄弟同士が助け合う関係を作る未来もあったんじゃないかな?
「この部屋に、私が一人でいたのは。」
とミーレ長官。
「うん。」
「閉じ込めるためです。」
とミーレ長官。
予想はしていたけど、穏やかじゃないなー。
「オレを?オレと女神様を?」
「ヒサツグ様は、最低限。女神様は、可能だったら、です。」
とミーレ長官。
素直な回答をありがとう。
「女神様を目の前にしたら、感情がたかぶったのかな?」
「そうですね。考えているうちに。」
とミーレ長官。
不安になる情報だけ詰め込まれて、一人で考えていたら、思い詰めるよな。
「オレを閉じ込める狙いは、何かな?」
オレが狙われる可能性は、カズラくんもオレも考えなかったなー。
「ヒサツグ様は、クロード様の拠り所ですから。」
とミーレ長官。
クロードを直接狙うんじゃ勝算がないから、オレを狙いにきたんだなー。
現状、オレの方が、クロードより警備が手薄。
手の届く距離は、信用できる人で固めたいと思ったからなんだけどさ。
クロード以外で、オレが背中を預けられるくらい信用できる人となると。
ヤグルマさんは、マウンテン王国にいるから、今は頼れない。
ケレメイン大公国内となると、愛こんにゃく家とカズラくんと、オレの秘書に限定されてしまう。
領内の執事長は、オレを尊重してくれているけれど、オレが背中を預けたい相手とは、また違う。
そんなオレの事情を知っていないと、この計画は、立てられなかっただろうな。
クロードとオレの蜜月ぶりは、ドリアン王国の侯爵子息が、目にしている。
ドリアン王国の侯爵子息も、計画を聞いて、ゴーサインを出したんだろう。
「クロードに対する人質として、オレの身柄を確保したかったのか。
ケレメイン大公妃をケレメイン大公国の城内で監禁するなら、事件にならずに、秘密裏に交渉できる。
よく考えているな。
誰の考えかな?」
「恐れ入ります。」
とミーレ長官。
そうだろうなー。
ドリアン王国のやり方じゃないと思ったからさ。
ドリアン王国のやり方なら、オレを部屋に監禁しようとはならないと思う。
ドリアン王国にとって、異世界人のオレに価値はない。
ドリアン王国が欲しいのは、オレじゃない。
ミーレ長官の欲しいのも、オレじゃないが。
ミーレ長官は、ドリアン王国に買収されたフリをして、オレを人質にとり、クロードと交渉をしようとしていた。
「ドリアン王国が欲しがっているのは、女神様かな?」
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