《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

文字の大きさ
546 / 673
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。

546.ドリアン王国の国王陛下は、勢いよく立ち上がりました。『会議中だ、席に戻れ』とクロード。『ドリアン王国の国王陛下は、フラれたくせに。』

しおりを挟む
ドリアン王国の国王陛下は、勢いよく椅子から立ち上がる。

立ち上がった拍子にグラッと体が揺れた。

人間の胴体よりドリアンの実の胴体の方が、立ったときのバランスが取りづらいのかなー。

「カズラ、私の言うことが聞けないのか。」
と、椅子から立ち上がった状態で恫喝するドリアン王国の国王陛下。

ドリアン王国の国王陛下は、カズラくんのところへ歩こうとした。

でも、ドリアンの実の胴体は、バランスをとらないと歩きづらいらしく、一歩踏み出したところで、立ち止まっている。

ドリアンの実の胴体だと、足の付根に負担がかかったりするのかもしれない。

そういえば。

女神様は、胴体をドリアンの実に変えて、生殖器を無くしたけれど、消化器はどうなっているのかな?

ドリアンの実の中に内臓は、あるのかなー?

男の生殖器は、体内からいらない水分を排出するときにも使うからさ。

内臓も含めて全部ドリアンの実になっていたりするのかな?

ドリアン王国の国王陛下と侯爵子息の、ケレメイン大公国滞在中の食事やトイレは、どうしたらいいのかなー?

会議が終わったら、書面を作る時間や署名する時間がいる。

ケレメイン大公国から出ていけ、今日中にドリアン王国へ帰れ、とドリアン王国の国王陛下と侯爵子息を追い返せないんだよなー。

オレがドリアン王国の国王陛下の体のことから、今日の締めを考えていた。

立ち上がって強圧的な態度を示しているドリアン王国の国王陛下に、カズラくんは怯まない。

「スペンサー、ぼくがスペンサーの言う通りにしたことなんて、今までに一度でもあった?

ぼくは、ぼく自身を安売りしないと決めて、この世界へ戻ってきたよ。

ぼくはこの世界の誰に対しても、ぼくが得たものを無償で融通させない。

ここは、国際会議だからちょうどいいよね。

ぼくは、この場で宣言しておく。」
とカズラくん。

ドリアン王国の国王陛下は、グラッグラッとドリアンの実の体を揺らしながら、二歩、三歩と前に進もうとした。

「会議中だ。
ドリアン王国の国王陛下は、直ちに自席へ着席するように。」
とクロード。

お?
オレのクロードが、びしっとキメているぞ。

「これは、ドリアン王国の問題だ。
ケレメイン大公だったか、口出しは余計だ。」
とドリアン王国の国王陛下。

オイ、オレのクロードを下に見てないかなー?

それに、カズラくんとドリアン王国の国王陛下の破局は、ドリアン王国の問題じゃないからなー。

よし、オレも参戦しよう。

「フラれたくせに。」

オレは、よくとおる声で、言ってやった。

「黙れ。

お前なんかには分からない高尚な話なんだ。」
とドリアン王国の侯爵子息が、オレを睨みつけてきた。

オーケー、オーケー。

オレは、察したぞ。

ドリアン王国の侯爵子息は、ドリアン王国の国王陛下に日和ることにしたんだなー。

ドリアンの国王陛下に報告に行って、ドリアン王国の国王陛下と会議に臨んだときから。

侯爵子息は、国王陛下につけられた第一王子と先代国王陛下の回し者の看板を取り払ったのかな?

とは、思っていた。

ドリアン王国に帰ると針の筵が待っている侯爵子息は、マウンテン王国の王姉殿下スナメリ様に婿入したかった。

でも、ドリアンの実の体になって、生殖器がなくなったため、跡継ぎを作れない侯爵子息は、マウンテン王国の女王陛下の王配にはなれない。

ドリアン王国の侯爵子息が帰る場所は、ドリアン王国だけ。

ドリアン王国で、女神様に裁定を下された体で生きていくという未来を考えると。

同じく女神様に裁定を下され、状況理解があり、ドリアン王国の最高権力者である、国王陛下のご機嫌はとっておこうと考えてもおかしくないよなー。

ドリアン王国の侯爵子息の腹の中。

オレにはバレバレだぞ。

「カズラくんにフラれたくせに。

カズラくんに今さら追いすがってもなー。

冷めきって終わりを迎えたのに、再び盛り上がるなんて希望的観測もいいところだぞ?

恋を盛り上げるには、両者の熱量が必要だけど、カズラくんとドリアン王国の国王陛下の両方に、相手への熱量を感じないからなー。

あとさ。

カズラくんは、ケレメイン大公国の大公妃であるオレの友達だからな?

オレは、カズラくんに関して口出しをする。

カズラくんは、ドリアン王国へどんなことをするのかなー?」

オレが、カズラくんに話を振ると、カズラくんは立ち上がった。

「ドリアン王国の国王陛下と侯爵子息には、今から、二つのことをぼくに誓ってもらう。

一つ。

ケレメイン大公国、マウンテン王国、サーバル王国への侵略を止めて、侵略者をドリアン王国に帰還させる、もう侵略しないこと、と。

二つ。

これから先の未来で、ぼくを利用しないことと。

さあ、今すぐぼくに誓うんだ。

さもないと。」
とカズラくん。

「さもないと?」

「誓いが遅れるごとにドリアン王国の国民は、一人二人と、体の一部がドリアンの実になっていくよ?

国民全員の体の一部が、ドリアンの実になるまで粘ってもいいよ?」
とカズラくん。

「体の一部がドリアンの実になったドリアン王国の国民に、生殖器は残すのかな?」

女神様みたいに、取り除くのかな?

「ドリアンにするのは、体の一部だとしか、ぼくは言っていないよ?」
とカズラくん。

おおう。

「生殖器がドリアンの実になる可能性もあるんだなー。

ドリアンの実は、既に受精しているから、実になっているんだよな?

受精済みの実が、さらに受精したりしないよなー。

ドリアン王国は、次代が作れなくて滅びへと向かうのかなー。」
しおりを挟む
感想 84

あなたにおすすめの小説

異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる

ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。 アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。 異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。 【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。 αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。 負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。 「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。 庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。 ※Rシーンには♡マークをつけます。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

天使のような子の怪我の手当てをしたら氷の王子に懐かれました

藤吉めぐみ
BL
12/23後日談追加しました。 ================= 高校の養護教諭の世凪は、放課後の見回り中にプールに落ちてしまう。カナヅチの世凪は、そのまま溺れたと思ったが、気づくと全く知らない場所にある小さな池に座り込んでいた。 ここがどこなのか、何がどうなったのか分からない世凪に、「かあさま」と呼んで近づく小さな男の子。彼の怪我の手当てをしたら、世凪は不審者として捕まってしまう。 そんな世凪を助けてくれたのは、「氷の王子」と呼ばれるこの国の第二王子アドウェル。 冷淡で表情も変わらない人だと周りに言われたが、世凪に対するアドウェルは、穏やかで優しくて、理想の王子様でドキドキしてしまう世凪。でも王子は世凪に母親を重ねているようで…… 優しい年下王子様×異世界転移してきた前向き養護教諭の互いを知って認めていくあたたかな恋の話です。

氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います

黄金 
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻! だったら離婚したい! ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。 お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。 本編61話まで 番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。 ※細目キャラが好きなので書いてます。    多くの方に読んでいただき嬉しいです。  コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。    

転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした

リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。  仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!  原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!  だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。 「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」  死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?  原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に! 見どころ ・転生 ・主従  ・推しである原作悪役に溺愛される ・前世の経験と知識を活かす ・政治的な駆け引きとバトル要素(少し) ・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程) ・黒猫もふもふ 番外編では。 ・もふもふ獣人化 ・切ない裏側 ・少年時代 などなど 最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。

転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜

隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。 目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。 同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります! 俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ! 重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ) 注意: 残酷な描写あり 表紙は力不足な自作イラスト 誤字脱字が多いです! お気に入り・感想ありがとうございます。 皆さんありがとうございました! BLランキング1位(2021/8/1 20:02) HOTランキング15位(2021/8/1 20:02) 他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00) ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。 いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!

【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件

白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。 最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。 いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。

神様の手違いで死んだ俺、チート能力を授かり異世界転生してスローライフを送りたかったのに想像の斜め上をいく展開になりました。

篠崎笙
BL
保育園の調理師だった凛太郎は、ある日事故死する。しかしそれは神界のアクシデントだった。神様がお詫びに好きな加護を与えた上で異世界に転生させてくれるというので、定年後にやってみたいと憧れていたスローライフを送ることを願ったが……。  2026/01/09 加筆修正終了

処理中です...