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水車小屋のリリス
禁婚令(2)
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重湯を口にしたタイガはみるみるうちに体内が熱くなる。血がたぎり、自分でも力が漲るのが感じた。タイガは聡明で美しいリリスを腕の中に抱きしめてしまいたい。そんな衝動に駆られた。
「私はカナトスの皇子、タイガと申す。そなたに恩を施したいと思うが……」
タイガはこの場でリリスを抱いてしまって、城に連れ帰る名目にしようと考えた。
リリスは蕾を閉じるがごとく身を固くすると視線を逸らせた。
「皇子様と私の身分とでは、とても釣り合いがとれませぬ。ご辞退申し上げます」
「ならば、どのようにすれば、再びそなたと逢えるのだ?」
「水車小屋に引き入れる小川の先には、皇子様のお国がございます。お逢いになりたい時は、手紙を瓶に入れて上流よりお流しくださいませ。結界を解いてお待ち申し上げております」
綺麗な言葉で逢いたくないと言っている。瓶など一度流せば、どこへ辿りつくか判らぬではないか。タイガはますますもって諦めがつかなくなった。
「そのような不確かな約束では困る。それではこうしよう」
タイガはリリスに羽ペンと羊皮紙を持ってこさせた。
ほどなくして、リリスは筆記用具を乗せた座卓をベッドの上に置いた。
「皇子様、お躰を冷やしてはなりませぬ」そう言ってブランケットをタイガの肩にかけるのだった。
タイガはあぐらをかき、姿勢を正す。羊皮紙を広げ、小さなインク壺に羽ペンを浸した。落ち着いた物腰しで、一文を記す。末尾に皇子独特の書体で署名を添えた。
「これをリリスに下す」
タイガは羊皮紙を手に渡した。すると、その見事な書体にリリスは目を瞠《みは》るのだった。
「読んでみよ」
タイガの言葉にリリスは戸惑いの色を浮かべた。
「書棚にある書物はそなたが読むのであろう?ーー声に出して読んでみるがいい」
促されたリリスは美しい声を絞り出すようにタイガの記した文章を読んだ。
【カナトス国第二皇子タイガ・リオンは、この女、リリスの禁婚令を下す。何人も皇子の許可なくリリスの婚儀を進めてはならぬ。
タイガ・リオン】
全てを読み終わるとリリスは明らかに困惑し、口を噤《つぐ》んだ
「リリス、少々強引だが私は本気だ。ーーだが、すでに、そなたに意中の男がいるのなら取り下げてもよい」
タイガはいたって真摯な態度で言った。
「皇子様……そのようなこと……。見ての通りの閑地におりますゆえ、意中の男性などおりませぬ。ですが、私のような者に、このようなご下命は過分にございます」
羊皮紙を持つリリスの手は小鹿のように震えている。
「そなたが自分の身分に引け目を感じて遠慮しているなら、それはいらぬ心配というもの。仮に育ての父親が、リリスの意に反した男と婚儀を進めようとするならば、これを使うがよい。皇子の私に見初められたと知れば、父上も無理な婚儀は進めまい。ーー今後リリスに好きな男が出来たなら、その時は、この“禁婚令”を捨てるがよい。それならば、持っていてもよかろう? これは、そなたを守る護符にもなろう」
「禁婚令が護符でございますか?」
「さよう。これはリリスに世話になった礼だ。現世において、自分の意思で好きな男と添い遂げるのは難しい。ーーそれに、そなたを城に連れ帰ろうなどと、私の身勝手な下心の詫びでもある……」
どうやら、自分は本気でリリスを好きになってしまったようだ。これ以上拒絶されてはかなわぬ。そう思ったタイガは、ここは一旦引き下がり、美しき乙女に無理強いするのをやめにすることにした。
「皇子様……、無理を申されたなどと、ただ急なことですので、驚いてしまって」
安堵したリリスは胸に手を当てる。
「驚かせてすまぬ。そなたは美しい。ーーそれに、どこか私の母に似ておる」
「皇子様の母様に? 私がですか?」
「さよう。訳あって母と別に暮らしておる。もうずいぶん久しくお会いしていない。リリスの顔を見て、ふと母を思い出したのだ」
「まぁ……なんとおいたわしい……」
どうしたことか、タイガは普段はけっして口にしない母のことを、リリスに気を許し、つい本音を漏らしてしまった。ブランケットから抜け出ると、弱みをみせてしまった自分を戒めるようにベッドから降り立った。
「皇子様、油断はなりませぬ」リリスは慌てて言った。
「リリスの手当のかいあって、すこぶる加減がよい。そろそろサー・ブルーが猪を仕留めて戻ってくるころだろう」
タイガは森の縁で別れたアーロンとマリーが気になった。不思議と心休まるこの地に留まっていたいが、そうもいっていられなかった。
タイガはリリスに着物を持ってくるよう申し付けた。
「そのお躰で、直ちにお城にお戻りになるなど早すぎます」
「心配はいらぬ。私は火急の要にて、王様に目通りせねばならぬ」
タイガは着ていたシャツをリリスに持ってこさせると、袖を通す手伝いをさせた。しかし、まだ腕の痛みが治まらず、顔を顰めるのだった。
「痛みが治まるまでは薬と呪いがいります。私が煎じた薬を持ち帰りいただき、呪文は記しますゆえ、城の術師にお渡しくださいませ」
「では、呪いは諦めるとしよう。私に薬の塗り方を教えてはくれないか?」
「もしや、お城に呪術を唱える者がいないのですか?」
「友の魔道士はまだ少年だ。それに城の者に私が怪我をしたことは知られてはならない」
動くたびに腕の痛みがつきまとった。
「では、塗り薬はお教えして、呪いは私がいたしましょう」
「ならばここへ来る時は、酒瓶に手紙をしたため、カナトス川に流したら良いのか?」
リリスの表情に恥じらいが入り交じった。
「あ……いえ……、あれは冗談でございます。すぐにはここを離れられません。ですが、機会をみつけて、私の方から、必ずや皇子様の元へお伺いいたします」
「なんとリリスから来ると?」この申し出に今度は、タイガの方が驚いた。
「はい。ーー入城の際は皇子様の金婚礼を持参すればよろしいでしょうか?」
「相違ない。門番に伝えておくゆえ。北塔のタイガに逢いに来たと申せ」
嬉しくなったタイガはリリスの手を取ると引き寄せた。薔薇の花びらのような唇に接吻をしたいのはやまやまだったが、性急すぎると事を仕損じてしまうかもしれない。リリスが逢いにくるならばとタイガは思い直し、まずは白く華奢な手に口づけするにとどめた。
「私はカナトスの皇子、タイガと申す。そなたに恩を施したいと思うが……」
タイガはこの場でリリスを抱いてしまって、城に連れ帰る名目にしようと考えた。
リリスは蕾を閉じるがごとく身を固くすると視線を逸らせた。
「皇子様と私の身分とでは、とても釣り合いがとれませぬ。ご辞退申し上げます」
「ならば、どのようにすれば、再びそなたと逢えるのだ?」
「水車小屋に引き入れる小川の先には、皇子様のお国がございます。お逢いになりたい時は、手紙を瓶に入れて上流よりお流しくださいませ。結界を解いてお待ち申し上げております」
綺麗な言葉で逢いたくないと言っている。瓶など一度流せば、どこへ辿りつくか判らぬではないか。タイガはますますもって諦めがつかなくなった。
「そのような不確かな約束では困る。それではこうしよう」
タイガはリリスに羽ペンと羊皮紙を持ってこさせた。
ほどなくして、リリスは筆記用具を乗せた座卓をベッドの上に置いた。
「皇子様、お躰を冷やしてはなりませぬ」そう言ってブランケットをタイガの肩にかけるのだった。
タイガはあぐらをかき、姿勢を正す。羊皮紙を広げ、小さなインク壺に羽ペンを浸した。落ち着いた物腰しで、一文を記す。末尾に皇子独特の書体で署名を添えた。
「これをリリスに下す」
タイガは羊皮紙を手に渡した。すると、その見事な書体にリリスは目を瞠《みは》るのだった。
「読んでみよ」
タイガの言葉にリリスは戸惑いの色を浮かべた。
「書棚にある書物はそなたが読むのであろう?ーー声に出して読んでみるがいい」
促されたリリスは美しい声を絞り出すようにタイガの記した文章を読んだ。
【カナトス国第二皇子タイガ・リオンは、この女、リリスの禁婚令を下す。何人も皇子の許可なくリリスの婚儀を進めてはならぬ。
タイガ・リオン】
全てを読み終わるとリリスは明らかに困惑し、口を噤《つぐ》んだ
「リリス、少々強引だが私は本気だ。ーーだが、すでに、そなたに意中の男がいるのなら取り下げてもよい」
タイガはいたって真摯な態度で言った。
「皇子様……そのようなこと……。見ての通りの閑地におりますゆえ、意中の男性などおりませぬ。ですが、私のような者に、このようなご下命は過分にございます」
羊皮紙を持つリリスの手は小鹿のように震えている。
「そなたが自分の身分に引け目を感じて遠慮しているなら、それはいらぬ心配というもの。仮に育ての父親が、リリスの意に反した男と婚儀を進めようとするならば、これを使うがよい。皇子の私に見初められたと知れば、父上も無理な婚儀は進めまい。ーー今後リリスに好きな男が出来たなら、その時は、この“禁婚令”を捨てるがよい。それならば、持っていてもよかろう? これは、そなたを守る護符にもなろう」
「禁婚令が護符でございますか?」
「さよう。これはリリスに世話になった礼だ。現世において、自分の意思で好きな男と添い遂げるのは難しい。ーーそれに、そなたを城に連れ帰ろうなどと、私の身勝手な下心の詫びでもある……」
どうやら、自分は本気でリリスを好きになってしまったようだ。これ以上拒絶されてはかなわぬ。そう思ったタイガは、ここは一旦引き下がり、美しき乙女に無理強いするのをやめにすることにした。
「皇子様……、無理を申されたなどと、ただ急なことですので、驚いてしまって」
安堵したリリスは胸に手を当てる。
「驚かせてすまぬ。そなたは美しい。ーーそれに、どこか私の母に似ておる」
「皇子様の母様に? 私がですか?」
「さよう。訳あって母と別に暮らしておる。もうずいぶん久しくお会いしていない。リリスの顔を見て、ふと母を思い出したのだ」
「まぁ……なんとおいたわしい……」
どうしたことか、タイガは普段はけっして口にしない母のことを、リリスに気を許し、つい本音を漏らしてしまった。ブランケットから抜け出ると、弱みをみせてしまった自分を戒めるようにベッドから降り立った。
「皇子様、油断はなりませぬ」リリスは慌てて言った。
「リリスの手当のかいあって、すこぶる加減がよい。そろそろサー・ブルーが猪を仕留めて戻ってくるころだろう」
タイガは森の縁で別れたアーロンとマリーが気になった。不思議と心休まるこの地に留まっていたいが、そうもいっていられなかった。
タイガはリリスに着物を持ってくるよう申し付けた。
「そのお躰で、直ちにお城にお戻りになるなど早すぎます」
「心配はいらぬ。私は火急の要にて、王様に目通りせねばならぬ」
タイガは着ていたシャツをリリスに持ってこさせると、袖を通す手伝いをさせた。しかし、まだ腕の痛みが治まらず、顔を顰めるのだった。
「痛みが治まるまでは薬と呪いがいります。私が煎じた薬を持ち帰りいただき、呪文は記しますゆえ、城の術師にお渡しくださいませ」
「では、呪いは諦めるとしよう。私に薬の塗り方を教えてはくれないか?」
「もしや、お城に呪術を唱える者がいないのですか?」
「友の魔道士はまだ少年だ。それに城の者に私が怪我をしたことは知られてはならない」
動くたびに腕の痛みがつきまとった。
「では、塗り薬はお教えして、呪いは私がいたしましょう」
「ならばここへ来る時は、酒瓶に手紙をしたため、カナトス川に流したら良いのか?」
リリスの表情に恥じらいが入り交じった。
「あ……いえ……、あれは冗談でございます。すぐにはここを離れられません。ですが、機会をみつけて、私の方から、必ずや皇子様の元へお伺いいたします」
「なんとリリスから来ると?」この申し出に今度は、タイガの方が驚いた。
「はい。ーー入城の際は皇子様の金婚礼を持参すればよろしいでしょうか?」
「相違ない。門番に伝えておくゆえ。北塔のタイガに逢いに来たと申せ」
嬉しくなったタイガはリリスの手を取ると引き寄せた。薔薇の花びらのような唇に接吻をしたいのはやまやまだったが、性急すぎると事を仕損じてしまうかもしれない。リリスが逢いにくるならばとタイガは思い直し、まずは白く華奢な手に口づけするにとどめた。
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