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Q & A
フェリシア編
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──それではお名前とお年をお願いします。
「フェリシア・フィンドレイ、十八歳です。これでも人妻でもうじき母親になります」
──それはおめでとうございます。
「ありがとう」
──では早速質問に入らせてもらいます。
「ええ、私で答えられるものなら全部答えるわよ」
──そうですか。ではまず、勇者の事をどう思いますか?
「勇者って、グレアムの事でいいのかしら?」
──今代でも構いませんし、先代以前でも構いませんよ。
「まあじゃあ、知ってるグレアムでって事で。そうねえ。勇者って魔王を倒す人ってくらいしか認識してないのよね。でもまさか自分が生きてる間に勇者が出るとは思わなかったわ。しかも幼なじみのグレアムが! なんて」
──ほう。
「勇者っていつ出るとか、神殿でもないとわからないっていうじゃない? 私たちには一切知らされないんだから。ちょっとそれもどうなんだろうとは思うけど。まあ彼には頑張って魔王退治して欲しいと思うわよ」
──なるほど。
「グレアムに関してはまあ……とっとと帰ってこいって感じかしらね。でないと一生後悔する羽目になるわよ、って」
──そうなんですか?
「……ここだけの話、もしも後悔するような事になっちゃってたとしても、グレアムだと実力行使しそうで、そっちの方が心配なのよね」
──え……? それってどういう……。
「まあ勇者にはいろんな意味で頑張れとしか言えないわね」
──で、では魔王についてどう思いますか?
「あら? それって喧嘩売ってんのかしら?」
──え? いえそんな事は……。
「……まあいいわ。魔王なんて見た事ない存在がいるかどうかはわからない。でもグレアムが倒さなきゃならない相手なら、とっとと倒してきなさいって所かしら?」
──で、では最後に女神様に一言どうぞ。
「女神様に? 丈夫で元気な子供が生まれますように!」
──ありがとうございました……。
※推定魔王でしたw
「フェリシア・フィンドレイ、十八歳です。これでも人妻でもうじき母親になります」
──それはおめでとうございます。
「ありがとう」
──では早速質問に入らせてもらいます。
「ええ、私で答えられるものなら全部答えるわよ」
──そうですか。ではまず、勇者の事をどう思いますか?
「勇者って、グレアムの事でいいのかしら?」
──今代でも構いませんし、先代以前でも構いませんよ。
「まあじゃあ、知ってるグレアムでって事で。そうねえ。勇者って魔王を倒す人ってくらいしか認識してないのよね。でもまさか自分が生きてる間に勇者が出るとは思わなかったわ。しかも幼なじみのグレアムが! なんて」
──ほう。
「勇者っていつ出るとか、神殿でもないとわからないっていうじゃない? 私たちには一切知らされないんだから。ちょっとそれもどうなんだろうとは思うけど。まあ彼には頑張って魔王退治して欲しいと思うわよ」
──なるほど。
「グレアムに関してはまあ……とっとと帰ってこいって感じかしらね。でないと一生後悔する羽目になるわよ、って」
──そうなんですか?
「……ここだけの話、もしも後悔するような事になっちゃってたとしても、グレアムだと実力行使しそうで、そっちの方が心配なのよね」
──え……? それってどういう……。
「まあ勇者にはいろんな意味で頑張れとしか言えないわね」
──で、では魔王についてどう思いますか?
「あら? それって喧嘩売ってんのかしら?」
──え? いえそんな事は……。
「……まあいいわ。魔王なんて見た事ない存在がいるかどうかはわからない。でもグレアムが倒さなきゃならない相手なら、とっとと倒してきなさいって所かしら?」
──で、では最後に女神様に一言どうぞ。
「女神様に? 丈夫で元気な子供が生まれますように!」
──ありがとうございました……。
※推定魔王でしたw
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