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第三章 支えと報い
01 ふたりの父
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義父の危篤が知らされたのは、それから一年半後のことだ。
その間にはさすがに義母の許しも出て、俺とヨーコさんは月に1度ほど会うようになっていた。
ヨーコさんが関東に戻るか、俺が関西に行くか。
年末年始を初めて京都で過ごし、盆地の寒さを思い知ったりもした。
どうにか夏を越えた義父が体調を崩したのは9月。遅めの夏風邪をこじらせて肺炎になり、病院での生活になった。
早めの入院がよかったのか、ゆっくりではあるが回復する見込みだった。
治ったらまた家に戻ろうと話していたのだが、その後食欲が戻らず、原因不明の発熱。
そのまま意識が混濁した、一週間後のことだ。
『ジョー。そろそろ駄目らしいねん』
ヨーコさんの電話はスマホでなく会社にあった。俺がそうしてくれと言ったからで、俺のただならぬ様子に部下たちが緊張の面持ちで見つめている。
「分かりました。すぐ行きます」
『でも、仕事、大丈夫やの』
「マーシーいるから大丈夫です」
肩に受話器を挟みながら、俺は手早くデスクを片付けていく。義父が入院してから、一泊分の荷物は持ち歩いている。このまま京都に向かうつもりだ。
上司であるマーシーや部下たちには、義父が入院していること、不調であることをあらかじめ告げていた。何かあったら最優先でそちらに駆けつけることも。
ヨーコさんは苦笑した。
『マーシーにくれぐれもよろしゅうな』
「了解です」
電話を切ると、俺は鞄を手にして立ち上がり、部下に声をかけた。
「悪いけど抜ける。急ぎの仕事ある?」
部下が首を振る。
「必要なら戻って来るから言って」
上司に言おうと振り返りかけたとき、デスク横で打ち合わせ中だったマーシーがちらりと俺を見た。
しっしっと追い払うような手つきをする。
俺はそれに頷き返し、会社を後にした。
オフィスを出て足早に駅へ向かう。赤信号に捕まった隙にスマホを取り出した。
時刻表を呼び出し新幹線を調べる。品川を経由して、京都に着くのは3時間半後。
信号が変わってまた走り出す。革靴がコンクリートをたたく。靴底からときどきゴツゴツした石ざわりが伝わった。
電車に乗り、ヨーコさんに乗換案内のスクリーンショットを送る。
平日の午後3時。恐らく席が埋まっていることはないだろう。とにかく一番早い方法で行くことにする。
【了解】
ヨーコさんからは簡単な返事があった。
* * *
義父が入院している病院には、入院となった9月に一度足を運んだ。場所も部屋もわかっている。
面会者名簿に記名し、エレベーターに乗る。
病院の最寄駅に着いたとき、ヨーコさんには連絡している。返事はなかったがそのまま部屋へ向かった。
四人部屋だったそこから名札が消えている。戸惑ってフロアの看護士を呼び止めた。
「すみません、名取はどこに」
「あ、名取さん……」
看護士はスーツ姿で駆け込んだ俺に戸惑ったが、こっちです、と西方の訛りで促す。
「ええと……息子さんで?」
「義理の息子です」
歩きながらの問いに答えると、はぁ、とまた丸い目が返ってくる。
不思議な顔をされるのには慣れている。ヨーコさんとの歳の差は簡単に埋められるものではない。
都会であれば「そういうこともあるのね」で流されるその事実は、田舎に行けば行くほど理解不可能という顔をされる。
通されたのは二人部屋だったが、もう一つのベッドは空いているらしかった。奥に人の気配がして歩いていく。
「ヨーコさん」
声をかけると、義母に寄り添って立っていた愛妻が振り向いた。
白い肌、少し乾燥した唇。
「ジョー」
俺を呼ぶかすれたアルト。切れ長の瞳は潤み、黒々として見える。
俺は黙って近づいた。
「お父さん……安田さんが来はったよ」
義母が義父の寝巻の袖をたたく。腕からは点滴のチューブが伸びている。
俺が最後に見舞いに来てから一ヶ月の間に、義父はずいぶん痩衰えていた。
胸の上下に合わせて、呼吸器が白く曇る。自身の力ではもう呼吸もできないのだ。皮と骨ばかりになった胸元には鎖骨が浮き出している。俺はヨーコさんの肩に軽く触れ、義母と逆側のベッド脇に立つ。
義父の手を掬い上げた。
やせ細ってはいても、まだ体温は感じられる。生きている人の手だ。
心臓の動きを伝えるモニターは、弱々しい山を刻んでいる。
比較的年若く両親が他界した俺は、機具をつけられチューブだらけになった人の姿を初めて見る。
吹けば消えるほど弱々しい命の灯。
義父の手を握りしめて、俺は声をかけた。
「お義父さん。丈です。来ましたよ」
耳元で、はっきりと声をかける。できるだけ明るく。だいぶ耳が遠くなっていた前回の来訪の記憶を辿りながら。
あのときは目を開けて、覚束ないものの話もできた。「おおきに」と繰り返す言葉の合間で、「退院したら、美味しいお酒持ってきますから」と答えたのを思い出す。
落ちくぼんだ目、死相の出た肌色。それでも、口元につけられた呼吸器はときどき白く濁り、モニターは弱々しく続く心臓の動きを写し出している。
「お義父さん、……」
ゆっくり共に過ごしたといえるのは、唯一、年末年始の記憶だけだ。
介護に疲れたヨーコさんと義母のことを手伝うことができるならと、買い出しを担当して帰った年の瀬。
手袋を持って行き忘れた俺は、耳も手も鼻も真っ赤にして帰ってきた。
それを見て、義父は呆れたような、感心したような声音で言った。
「ようやるなァ」
俺は思わず目を丸くした。その言い方、雰囲気、ヨーコさんそっくりだったからだ。
その発見が嬉しくて、「やっぱり親子ですね」と言うと、義父はどこか嬉しそうな目をした。
横からヨーコさんが呆れて「同じ言葉やからやろ」と言ったとき、義父が残念そうだったことを覚えている。
愛情表現の苦手なご両親だけど、彼女は全く愛されていないわけじゃない。
当然のことなのに、俺はそのときそう感じて、安心した。
「退院したら、ジョーと飲むて言うてたんやで」
ヨーコさんが、俺の横に立って義父を見つめる。
俺は義父の手をさすって、またその顔を見た。
「……そ、ですか」
あのとき交わしたのはお屠蘇だけだった。
あれこれ薬も飲んでいたから、義母とヨーコさんのたしなめる目に「少しだけ」と俺と交わした杯。
三つに重なった大中小の朱塗りの杯、君はこれを使えと一番大きなものを差し出し、自分は真ん中のそれを手にした。
年始を言祝ぐ甘い酒を、一度、二度と酌み交わして。
「なんだ、お義父さん、お酒好きなんじゃないですか。どうして今まで教えてくれなかったんですか」
そんな冗談を言う俺に、
「せやかて、こっちに来もせえへんかったくせに」
義父も冗談とわかる顔で返した。
「じゃあ、次に来るときは、一升瓶持参しますね」
「せや、それくらい気ィきかせんと、葉子も愛想尽かすで」
「それは困るな」
まるで親子みたいな会話を、初めて交わした新春。
そう遠くない将来、迎えると覚悟していたはずの別れ。
俺は唾を飲み込み、握りしめた義父の手に額を寄せた。
泣くな。泣くな。泣くな。
俺が泣いてどうする。ヨーコさんも、義母さんも、穏やかに見守っているのに。
必死に止めようと思ったが、無駄だった。
「ーーふ、ぅ」
ぼろぼろと涙が溢れ、義父の手を濡らしていく。
頭をよぎるのは、義父と過ごした短い時間だけではない。
遥か昔、就職した翌年に急逝した実父。
その葬式で。通夜で。告別式で。
俺は泣かなかった。
悲しくなかったからだ、と思っていた。
そうではなかったのだと、今ならわかる。
頭で理解していても、心が理解していなかったのだ。
父の死を。
父と過ごした温かい時間を。
それがもう、二度と戻って来ないという事実を
思う余裕がなくて、涙が出なかっただけなのだ。
義父と過ごしたわずかな時間は、俺に父との時間を思い出させてくれた。
家の前でしたキャッチボール。
兄弟順に投げ飛ばされた海岸での相撲。
小さかった俺をおぶってくれた背。
逆ができるかと、学生のときに一度だけおぶった重たい身体。
「く……う……」
俺の背を、ヨーコさんの手が撫でる。
ピ……ピ……ピ……
彼の生を証明する機械音が、段々とその間隔を広げていく。
待って。
まだ、逝かないで。
「……俺も、もう一度……」
震える声を吐き出す。
「もう一度、飲みたかった、です……おとうさん」
ピ……ピ……
医師と看護士が近づいて来る。
ヨーコさんが俺の涙を拭ってくれた。
モニターに写し出された弱々しい山は、直線に変わった。
その間にはさすがに義母の許しも出て、俺とヨーコさんは月に1度ほど会うようになっていた。
ヨーコさんが関東に戻るか、俺が関西に行くか。
年末年始を初めて京都で過ごし、盆地の寒さを思い知ったりもした。
どうにか夏を越えた義父が体調を崩したのは9月。遅めの夏風邪をこじらせて肺炎になり、病院での生活になった。
早めの入院がよかったのか、ゆっくりではあるが回復する見込みだった。
治ったらまた家に戻ろうと話していたのだが、その後食欲が戻らず、原因不明の発熱。
そのまま意識が混濁した、一週間後のことだ。
『ジョー。そろそろ駄目らしいねん』
ヨーコさんの電話はスマホでなく会社にあった。俺がそうしてくれと言ったからで、俺のただならぬ様子に部下たちが緊張の面持ちで見つめている。
「分かりました。すぐ行きます」
『でも、仕事、大丈夫やの』
「マーシーいるから大丈夫です」
肩に受話器を挟みながら、俺は手早くデスクを片付けていく。義父が入院してから、一泊分の荷物は持ち歩いている。このまま京都に向かうつもりだ。
上司であるマーシーや部下たちには、義父が入院していること、不調であることをあらかじめ告げていた。何かあったら最優先でそちらに駆けつけることも。
ヨーコさんは苦笑した。
『マーシーにくれぐれもよろしゅうな』
「了解です」
電話を切ると、俺は鞄を手にして立ち上がり、部下に声をかけた。
「悪いけど抜ける。急ぎの仕事ある?」
部下が首を振る。
「必要なら戻って来るから言って」
上司に言おうと振り返りかけたとき、デスク横で打ち合わせ中だったマーシーがちらりと俺を見た。
しっしっと追い払うような手つきをする。
俺はそれに頷き返し、会社を後にした。
オフィスを出て足早に駅へ向かう。赤信号に捕まった隙にスマホを取り出した。
時刻表を呼び出し新幹線を調べる。品川を経由して、京都に着くのは3時間半後。
信号が変わってまた走り出す。革靴がコンクリートをたたく。靴底からときどきゴツゴツした石ざわりが伝わった。
電車に乗り、ヨーコさんに乗換案内のスクリーンショットを送る。
平日の午後3時。恐らく席が埋まっていることはないだろう。とにかく一番早い方法で行くことにする。
【了解】
ヨーコさんからは簡単な返事があった。
* * *
義父が入院している病院には、入院となった9月に一度足を運んだ。場所も部屋もわかっている。
面会者名簿に記名し、エレベーターに乗る。
病院の最寄駅に着いたとき、ヨーコさんには連絡している。返事はなかったがそのまま部屋へ向かった。
四人部屋だったそこから名札が消えている。戸惑ってフロアの看護士を呼び止めた。
「すみません、名取はどこに」
「あ、名取さん……」
看護士はスーツ姿で駆け込んだ俺に戸惑ったが、こっちです、と西方の訛りで促す。
「ええと……息子さんで?」
「義理の息子です」
歩きながらの問いに答えると、はぁ、とまた丸い目が返ってくる。
不思議な顔をされるのには慣れている。ヨーコさんとの歳の差は簡単に埋められるものではない。
都会であれば「そういうこともあるのね」で流されるその事実は、田舎に行けば行くほど理解不可能という顔をされる。
通されたのは二人部屋だったが、もう一つのベッドは空いているらしかった。奥に人の気配がして歩いていく。
「ヨーコさん」
声をかけると、義母に寄り添って立っていた愛妻が振り向いた。
白い肌、少し乾燥した唇。
「ジョー」
俺を呼ぶかすれたアルト。切れ長の瞳は潤み、黒々として見える。
俺は黙って近づいた。
「お父さん……安田さんが来はったよ」
義母が義父の寝巻の袖をたたく。腕からは点滴のチューブが伸びている。
俺が最後に見舞いに来てから一ヶ月の間に、義父はずいぶん痩衰えていた。
胸の上下に合わせて、呼吸器が白く曇る。自身の力ではもう呼吸もできないのだ。皮と骨ばかりになった胸元には鎖骨が浮き出している。俺はヨーコさんの肩に軽く触れ、義母と逆側のベッド脇に立つ。
義父の手を掬い上げた。
やせ細ってはいても、まだ体温は感じられる。生きている人の手だ。
心臓の動きを伝えるモニターは、弱々しい山を刻んでいる。
比較的年若く両親が他界した俺は、機具をつけられチューブだらけになった人の姿を初めて見る。
吹けば消えるほど弱々しい命の灯。
義父の手を握りしめて、俺は声をかけた。
「お義父さん。丈です。来ましたよ」
耳元で、はっきりと声をかける。できるだけ明るく。だいぶ耳が遠くなっていた前回の来訪の記憶を辿りながら。
あのときは目を開けて、覚束ないものの話もできた。「おおきに」と繰り返す言葉の合間で、「退院したら、美味しいお酒持ってきますから」と答えたのを思い出す。
落ちくぼんだ目、死相の出た肌色。それでも、口元につけられた呼吸器はときどき白く濁り、モニターは弱々しく続く心臓の動きを写し出している。
「お義父さん、……」
ゆっくり共に過ごしたといえるのは、唯一、年末年始の記憶だけだ。
介護に疲れたヨーコさんと義母のことを手伝うことができるならと、買い出しを担当して帰った年の瀬。
手袋を持って行き忘れた俺は、耳も手も鼻も真っ赤にして帰ってきた。
それを見て、義父は呆れたような、感心したような声音で言った。
「ようやるなァ」
俺は思わず目を丸くした。その言い方、雰囲気、ヨーコさんそっくりだったからだ。
その発見が嬉しくて、「やっぱり親子ですね」と言うと、義父はどこか嬉しそうな目をした。
横からヨーコさんが呆れて「同じ言葉やからやろ」と言ったとき、義父が残念そうだったことを覚えている。
愛情表現の苦手なご両親だけど、彼女は全く愛されていないわけじゃない。
当然のことなのに、俺はそのときそう感じて、安心した。
「退院したら、ジョーと飲むて言うてたんやで」
ヨーコさんが、俺の横に立って義父を見つめる。
俺は義父の手をさすって、またその顔を見た。
「……そ、ですか」
あのとき交わしたのはお屠蘇だけだった。
あれこれ薬も飲んでいたから、義母とヨーコさんのたしなめる目に「少しだけ」と俺と交わした杯。
三つに重なった大中小の朱塗りの杯、君はこれを使えと一番大きなものを差し出し、自分は真ん中のそれを手にした。
年始を言祝ぐ甘い酒を、一度、二度と酌み交わして。
「なんだ、お義父さん、お酒好きなんじゃないですか。どうして今まで教えてくれなかったんですか」
そんな冗談を言う俺に、
「せやかて、こっちに来もせえへんかったくせに」
義父も冗談とわかる顔で返した。
「じゃあ、次に来るときは、一升瓶持参しますね」
「せや、それくらい気ィきかせんと、葉子も愛想尽かすで」
「それは困るな」
まるで親子みたいな会話を、初めて交わした新春。
そう遠くない将来、迎えると覚悟していたはずの別れ。
俺は唾を飲み込み、握りしめた義父の手に額を寄せた。
泣くな。泣くな。泣くな。
俺が泣いてどうする。ヨーコさんも、義母さんも、穏やかに見守っているのに。
必死に止めようと思ったが、無駄だった。
「ーーふ、ぅ」
ぼろぼろと涙が溢れ、義父の手を濡らしていく。
頭をよぎるのは、義父と過ごした短い時間だけではない。
遥か昔、就職した翌年に急逝した実父。
その葬式で。通夜で。告別式で。
俺は泣かなかった。
悲しくなかったからだ、と思っていた。
そうではなかったのだと、今ならわかる。
頭で理解していても、心が理解していなかったのだ。
父の死を。
父と過ごした温かい時間を。
それがもう、二度と戻って来ないという事実を
思う余裕がなくて、涙が出なかっただけなのだ。
義父と過ごしたわずかな時間は、俺に父との時間を思い出させてくれた。
家の前でしたキャッチボール。
兄弟順に投げ飛ばされた海岸での相撲。
小さかった俺をおぶってくれた背。
逆ができるかと、学生のときに一度だけおぶった重たい身体。
「く……う……」
俺の背を、ヨーコさんの手が撫でる。
ピ……ピ……ピ……
彼の生を証明する機械音が、段々とその間隔を広げていく。
待って。
まだ、逝かないで。
「……俺も、もう一度……」
震える声を吐き出す。
「もう一度、飲みたかった、です……おとうさん」
ピ……ピ……
医師と看護士が近づいて来る。
ヨーコさんが俺の涙を拭ってくれた。
モニターに写し出された弱々しい山は、直線に変わった。
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