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仲間1
はぐれ竜(3)+この世界の魔物事情
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「で、案内してくれたのは君たちの食堂か」
「外まで出なくていいだろ~、っていうかギルド員以外に開放してないんだぜ、レアだろ?」
「カミュさん、ここのお料理美味しいですね」
「でしょ?シンルは分かってくれるよな!」
カミュに案内されて向かった先は部屋を一つ降りて、二階の奥にある広い空間。沢山の椅子と机が並んだそこはよくある宿屋の食堂と一緒だ。
確かに楽ではあるのだけど、ギルドと関係ない僕達がカミュと一緒とはいえ使っていいのだろうか。
そこを尋ねれば。
「俺は、『お気に入り』だから多少のことは許されるんだよ」
と、言う。
皆まで言わなくても、その意味に気付く。
多少見知らぬものへの周りからの好奇の視線が気になるものの、森瑠が楽しそうだから気にしないのが一番だろう。
カミュから、この辺り周辺の最近の出来事など話を聞きながらののんびりとした時間。そんな中、森瑠が珍しそうに視線を色んな場所に彷徨わせていたのだけど、ある一点で止まる。
「カミュさん、あそこ壁一面に張られてるものなんですか?」
「ん?あー、あれかレウィンドでの結晶石の相場表みたいなもんかな。ここらで需要のある結晶石持ってる魔物が載ってんの」
「ハンターギルドってのは、そういう表に載ってる魔物中心に狙って動く組織っていいのかな。あと人を襲う可能性の大きい魔物が出現した時の対処も、かな」
「そうなのですか…」
「あれ、もしかしてシンルってハンターギルドとか来るのはじめて?」
「え、あ…はい」
「珍しいな~…」
「そんなの普段からギルドに近しい人か冒険者か、魔物に困ってないと来ないでしょ。普通普通」
目に映るもの全てが新鮮に森瑠には、ギルドの食堂も物珍しいものの宝庫のようで。少しだけ、どきりとする発言もあったのだけどどうにか誤摩化すことが出来た。
今度何かあったら森瑠は世間から離れていた名家のお坊ちゃんとでもしておこうか、と考える。
それで何で旅してるんだと聞かれたら、どう答えようかと今度の対応について思案していると、カミュが席を立ち何かの紙切れを手に戻ってきた。
森瑠に渡したのを僕も覗き込んでみると、あの壁に貼られた魔物の結晶石の相場の縮小版のようなものみたいだ。
その中には、僕と森瑠で退治したことのあるミストフォレストにいたシャドウウルフも載っている。
森瑠がその項目を見つけると
「そいつは見つけ辛い深い霧の中に住んでるからって、珍しさでその値段ついてたのにあそこが普通の少し霧の出てる森になったし価値下がるだろうなぁ」
なんて、言いながら苦笑をする。
確かに霧の立ちこめる森や山奥に生息するシャドウウルフは、実は他の地域でもそれ程重要なものではない。『霧のお守り』という、霧の出ている場所で身につけていると少しだけ見晴らしが良くなるという、あっても無くてもいいようなお守りが出来るのだけど、あまり需要は無い。
ただ、見た目は綺麗な薄紫色をしているのでお守りというよりちょっとした街中でのお洒落程度になっているが。
そんなことをカミュと共に森瑠に教えながら、リストを見るのだけど。
「…………」
普通なら、リストにすら載らないだろうある項目に眉を潜める。
リストには、こう書かれている。
『レウィンド領主ガゼイルの特別依頼品』
求めるもの『竜に関するもの(身体の一部が望ましい)』『純粋魔物(生きて捕らえられたら追加で報奨金を出す、駄目なら出来るだけ綺麗な状態のもの)』『結晶持ちの人間の情報(懸賞金有り)』
カミュの言う通り、本当に悪趣味な収集癖だ。
一部犯罪行為に捉えられてもいいものまで、こうしてギルド員に請求している。僕が顔を顰めたことに気付いた森瑠が心配そうに僕を見る。心配させたくない、と僕は一旦深く息を吐いて心を落ち着かせると笑みでなんでもないと伝える。
しかし、考えてみれば分かりやすい小悪党でもある。リストに書かれている特別依頼品を読めば明らかだろう。この街でまともにギルドの一人として組みしている者には、この板挟みは辛い。
これもお勉強とばかりに魔物についてと森瑠の持っている知識も一緒に確認の為にと質問してみた。
「森瑠、僕達が無条件で倒していい魔物とそうでない魔物の判りやすい区別はわかるかな?」
僕の質問に、ぱちくりと瞳を瞬かせる森瑠はすぐに自分の血から知識を引き出せたようでこくりと頷いた。
「はい、全身が真っ黒で影のようで倒せば魔力を含む石を落とす総称シャドーモンスター。無条件で倒していい魔物がこちらですね」
「うん、正解」
満点な答えに頷いてあげると嬉しそうに森瑠の目尻が緩んだ。
「それで倒したらいけない魔物は…この特別依頼に載ってしまってる純粋魔物ですよね?」
こちらの回答は少し自信なさげに、そしてカミュを伺うように答える。
「あぁ、間違ってないな。正解だよシンル、そんな申し訳なさそうな顔しなくていいって。むしろこんなのを堂々とギルド員限定の食堂とはいえ張り出してるこっちが申し訳ないわ」
そうってとんとん、と指で討伐依頼書を叩く。
「シャドーモンスターが生まれる原理ってのは、知ってる?」
「あ、それは俺も知らないや」
「ふむ…こっちの方は魔法学と歴史寄りの話になるからね。全部を知らなくてもいいけど、ついでだしカミュも新しい話のネタになると思って覚えてみてよ」
領主の同しようもない依頼書の件で、せっかくの食事の空気を悪くしたら良くないと話を切り替える。それにシャドー系の話ならばカミュにも有益にはなるだろうと語り始める。
この世界は空気にも土の中でもどこでも微力だろう魔力が存在する。そんな魔力を吸った果実や野菜、そう今ここに目の前に置かれている食事の材料の一部になっているものにも当然含まれていてそれを摂取することで自身の減らした魔力の回復や、成長するための一つの方法になる。
最初にこの世界のどこにでもある魔力、それがどうシャドーモンスターに変わるのか。
それは土の中に魔力を吸収する石が存在しているから、となる。ただその石だけでは人を襲う魔物にならないし、もし掘り起こして見つけたとしても何かに使えるわけではない。
普段僕達が結晶石と呼ぶものになるには一度その地中に埋まっている石が魔物化しないといけないのである。
何故そんな人を襲うモノに変化させて普通に採掘で使わせてくれないのか、とか原理は、とか思う人もいるだろうけどここに魔王の名前を出すとある程度は納得していく人が多い。
魔王は略称で正式なのは魔法王ルトアージュ。この世界の主神二柱の片割れ、主に世界の魔力の流れが間違った方向にいかないように管理している存在で必要に応じて降臨することもあり、主神のもう片割れ運命神様と共に子供でも名前だけは知っていることの多い神様だったりする。
魔王様の創りだした流れは、何故一度魔物を経由するのかという大事な部分にも考えがあるのだと頷ける要素が多い。
人であれなんであれ憎しみや恨み悲しみなど負の感情、目には見えないけれど大小流れているもの。それが浄化もされずに蓄積されればその場所の魔力は淀んでその近くに住む人達の精神も引っ張られるように更に負の思考に堕ちていく。
それを良しとしなかった神が淀んだ魔力を地中の石に取り込む力を与えて、強力にならない程度含んだら魔物化する。そしてシャドーモンスターとなったそれを冒険者やハンターが倒す事によって物体化した負の力を浄化して綺麗な魔力の結晶として手にすることができる。
淀んだ魔力を石に封じ、魔物とすることで大きな歪みを消し、それを生きる糧とする者が討伐することで負の力を浄化する構図で世の中に大きな悪というものは生まれにく、それなりに闘う力に自信のある者いとって狙いやすい相手となる。
魔王が創りだしたこの負の魔力の循環と浄化によって巨大悪のない世界が守られているという。
色々と話が壮大になってしまったが、シャドーモンスター系統は全て神様が創ったこの世界に住まう人達の負の感情を集めて実体化させた存在。元は恨み辛みなどの感情が込められている為に人を襲う。だから無条件で倒していい魔物になるのだ。
「と…ちょっと長くなったけど、これでも色々神学術的な部分も端折っての説明だからね」
ここまで話して流石に喉も乾くと、テーブルに置かれていたジュースを口にする。
「へぇ、普段なんも気にしないで魔物倒してたけど元々は人の負の感情とは思わなかった」
驚きながらカミュがぽつりと感想を述べる。
「ま、でも一生知らなくても行きていけるような話ではあるけど」
「いやいや。そうでもないって、知った後と前で魔物…シャドーモンスター達に対峙する意気込みが変わりそうだぜ?」
そう言って一人うんうんと頷く。
「ここから先、シャドー系と戦ってて数が多いとこは内心不満貯めてる地域なんだろうなとかわかるし、少ないところはわりと心穏やかなんだろうなとも思えるし」
「そこまで考えが至るならやっぱり話して良かった。カミュのその考え当たってるよ」
不満が多ければ魔物も増える。そういう場所はシャドーモンスターの成り立ちを知っている者にとっては一冒険者にとっては警戒すべき場所となるし、統治者にとっては良くない前触れとして原因究明に乗り出すことになるだろう。
シャドーを倒し淀みかけた魔力を浄化して、そして根源を正すことで厄災から逃れられる。
ここでいう厄災とは一個人で倒せるレベルではない凶暴で巨大な力を持つシャドーの個体の出現や、土地の不良化など人に宜しくないこと全てを指す。
まぁこの数十年そこまでの淀みは出てはいないことは歴史で証明されているのだけれど。
「外まで出なくていいだろ~、っていうかギルド員以外に開放してないんだぜ、レアだろ?」
「カミュさん、ここのお料理美味しいですね」
「でしょ?シンルは分かってくれるよな!」
カミュに案内されて向かった先は部屋を一つ降りて、二階の奥にある広い空間。沢山の椅子と机が並んだそこはよくある宿屋の食堂と一緒だ。
確かに楽ではあるのだけど、ギルドと関係ない僕達がカミュと一緒とはいえ使っていいのだろうか。
そこを尋ねれば。
「俺は、『お気に入り』だから多少のことは許されるんだよ」
と、言う。
皆まで言わなくても、その意味に気付く。
多少見知らぬものへの周りからの好奇の視線が気になるものの、森瑠が楽しそうだから気にしないのが一番だろう。
カミュから、この辺り周辺の最近の出来事など話を聞きながらののんびりとした時間。そんな中、森瑠が珍しそうに視線を色んな場所に彷徨わせていたのだけど、ある一点で止まる。
「カミュさん、あそこ壁一面に張られてるものなんですか?」
「ん?あー、あれかレウィンドでの結晶石の相場表みたいなもんかな。ここらで需要のある結晶石持ってる魔物が載ってんの」
「ハンターギルドってのは、そういう表に載ってる魔物中心に狙って動く組織っていいのかな。あと人を襲う可能性の大きい魔物が出現した時の対処も、かな」
「そうなのですか…」
「あれ、もしかしてシンルってハンターギルドとか来るのはじめて?」
「え、あ…はい」
「珍しいな~…」
「そんなの普段からギルドに近しい人か冒険者か、魔物に困ってないと来ないでしょ。普通普通」
目に映るもの全てが新鮮に森瑠には、ギルドの食堂も物珍しいものの宝庫のようで。少しだけ、どきりとする発言もあったのだけどどうにか誤摩化すことが出来た。
今度何かあったら森瑠は世間から離れていた名家のお坊ちゃんとでもしておこうか、と考える。
それで何で旅してるんだと聞かれたら、どう答えようかと今度の対応について思案していると、カミュが席を立ち何かの紙切れを手に戻ってきた。
森瑠に渡したのを僕も覗き込んでみると、あの壁に貼られた魔物の結晶石の相場の縮小版のようなものみたいだ。
その中には、僕と森瑠で退治したことのあるミストフォレストにいたシャドウウルフも載っている。
森瑠がその項目を見つけると
「そいつは見つけ辛い深い霧の中に住んでるからって、珍しさでその値段ついてたのにあそこが普通の少し霧の出てる森になったし価値下がるだろうなぁ」
なんて、言いながら苦笑をする。
確かに霧の立ちこめる森や山奥に生息するシャドウウルフは、実は他の地域でもそれ程重要なものではない。『霧のお守り』という、霧の出ている場所で身につけていると少しだけ見晴らしが良くなるという、あっても無くてもいいようなお守りが出来るのだけど、あまり需要は無い。
ただ、見た目は綺麗な薄紫色をしているのでお守りというよりちょっとした街中でのお洒落程度になっているが。
そんなことをカミュと共に森瑠に教えながら、リストを見るのだけど。
「…………」
普通なら、リストにすら載らないだろうある項目に眉を潜める。
リストには、こう書かれている。
『レウィンド領主ガゼイルの特別依頼品』
求めるもの『竜に関するもの(身体の一部が望ましい)』『純粋魔物(生きて捕らえられたら追加で報奨金を出す、駄目なら出来るだけ綺麗な状態のもの)』『結晶持ちの人間の情報(懸賞金有り)』
カミュの言う通り、本当に悪趣味な収集癖だ。
一部犯罪行為に捉えられてもいいものまで、こうしてギルド員に請求している。僕が顔を顰めたことに気付いた森瑠が心配そうに僕を見る。心配させたくない、と僕は一旦深く息を吐いて心を落ち着かせると笑みでなんでもないと伝える。
しかし、考えてみれば分かりやすい小悪党でもある。リストに書かれている特別依頼品を読めば明らかだろう。この街でまともにギルドの一人として組みしている者には、この板挟みは辛い。
これもお勉強とばかりに魔物についてと森瑠の持っている知識も一緒に確認の為にと質問してみた。
「森瑠、僕達が無条件で倒していい魔物とそうでない魔物の判りやすい区別はわかるかな?」
僕の質問に、ぱちくりと瞳を瞬かせる森瑠はすぐに自分の血から知識を引き出せたようでこくりと頷いた。
「はい、全身が真っ黒で影のようで倒せば魔力を含む石を落とす総称シャドーモンスター。無条件で倒していい魔物がこちらですね」
「うん、正解」
満点な答えに頷いてあげると嬉しそうに森瑠の目尻が緩んだ。
「それで倒したらいけない魔物は…この特別依頼に載ってしまってる純粋魔物ですよね?」
こちらの回答は少し自信なさげに、そしてカミュを伺うように答える。
「あぁ、間違ってないな。正解だよシンル、そんな申し訳なさそうな顔しなくていいって。むしろこんなのを堂々とギルド員限定の食堂とはいえ張り出してるこっちが申し訳ないわ」
そうってとんとん、と指で討伐依頼書を叩く。
「シャドーモンスターが生まれる原理ってのは、知ってる?」
「あ、それは俺も知らないや」
「ふむ…こっちの方は魔法学と歴史寄りの話になるからね。全部を知らなくてもいいけど、ついでだしカミュも新しい話のネタになると思って覚えてみてよ」
領主の同しようもない依頼書の件で、せっかくの食事の空気を悪くしたら良くないと話を切り替える。それにシャドー系の話ならばカミュにも有益にはなるだろうと語り始める。
この世界は空気にも土の中でもどこでも微力だろう魔力が存在する。そんな魔力を吸った果実や野菜、そう今ここに目の前に置かれている食事の材料の一部になっているものにも当然含まれていてそれを摂取することで自身の減らした魔力の回復や、成長するための一つの方法になる。
最初にこの世界のどこにでもある魔力、それがどうシャドーモンスターに変わるのか。
それは土の中に魔力を吸収する石が存在しているから、となる。ただその石だけでは人を襲う魔物にならないし、もし掘り起こして見つけたとしても何かに使えるわけではない。
普段僕達が結晶石と呼ぶものになるには一度その地中に埋まっている石が魔物化しないといけないのである。
何故そんな人を襲うモノに変化させて普通に採掘で使わせてくれないのか、とか原理は、とか思う人もいるだろうけどここに魔王の名前を出すとある程度は納得していく人が多い。
魔王は略称で正式なのは魔法王ルトアージュ。この世界の主神二柱の片割れ、主に世界の魔力の流れが間違った方向にいかないように管理している存在で必要に応じて降臨することもあり、主神のもう片割れ運命神様と共に子供でも名前だけは知っていることの多い神様だったりする。
魔王様の創りだした流れは、何故一度魔物を経由するのかという大事な部分にも考えがあるのだと頷ける要素が多い。
人であれなんであれ憎しみや恨み悲しみなど負の感情、目には見えないけれど大小流れているもの。それが浄化もされずに蓄積されればその場所の魔力は淀んでその近くに住む人達の精神も引っ張られるように更に負の思考に堕ちていく。
それを良しとしなかった神が淀んだ魔力を地中の石に取り込む力を与えて、強力にならない程度含んだら魔物化する。そしてシャドーモンスターとなったそれを冒険者やハンターが倒す事によって物体化した負の力を浄化して綺麗な魔力の結晶として手にすることができる。
淀んだ魔力を石に封じ、魔物とすることで大きな歪みを消し、それを生きる糧とする者が討伐することで負の力を浄化する構図で世の中に大きな悪というものは生まれにく、それなりに闘う力に自信のある者いとって狙いやすい相手となる。
魔王が創りだしたこの負の魔力の循環と浄化によって巨大悪のない世界が守られているという。
色々と話が壮大になってしまったが、シャドーモンスター系統は全て神様が創ったこの世界に住まう人達の負の感情を集めて実体化させた存在。元は恨み辛みなどの感情が込められている為に人を襲う。だから無条件で倒していい魔物になるのだ。
「と…ちょっと長くなったけど、これでも色々神学術的な部分も端折っての説明だからね」
ここまで話して流石に喉も乾くと、テーブルに置かれていたジュースを口にする。
「へぇ、普段なんも気にしないで魔物倒してたけど元々は人の負の感情とは思わなかった」
驚きながらカミュがぽつりと感想を述べる。
「ま、でも一生知らなくても行きていけるような話ではあるけど」
「いやいや。そうでもないって、知った後と前で魔物…シャドーモンスター達に対峙する意気込みが変わりそうだぜ?」
そう言って一人うんうんと頷く。
「ここから先、シャドー系と戦ってて数が多いとこは内心不満貯めてる地域なんだろうなとかわかるし、少ないところはわりと心穏やかなんだろうなとも思えるし」
「そこまで考えが至るならやっぱり話して良かった。カミュのその考え当たってるよ」
不満が多ければ魔物も増える。そういう場所はシャドーモンスターの成り立ちを知っている者にとっては一冒険者にとっては警戒すべき場所となるし、統治者にとっては良くない前触れとして原因究明に乗り出すことになるだろう。
シャドーを倒し淀みかけた魔力を浄化して、そして根源を正すことで厄災から逃れられる。
ここでいう厄災とは一個人で倒せるレベルではない凶暴で巨大な力を持つシャドーの個体の出現や、土地の不良化など人に宜しくないこと全てを指す。
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