19 / 19
プチ番外編
4.ぽんぽこぽん ※
しおりを挟む
琴音の服を一気に剥ぐ。邪魔で仕方がない。琴音は羞恥心で体を丸めようとするがそれを俺が制して耳元で囁いてやる。
「大丈夫だって。ただ琴音を溶かして、溺れさせたいだけ…………」
琴音の肩が揺れる。
そのまま無理やり仰向けにすると両手首を片手で掴み真上に挙げる。
以前、髪の毛のゴムで手首を拘束してやると琴音は真っ赤な顔をして必死で呼吸をしていた。今回の琴音は違う、期待に満ちた顔で俺を見上げている。
俺が琴音のものだと分かるようにしてやらないと……。俺は琴音に跨った。
さっきまで俺の手首にあったネクタイを琴音の手首に巻いてやる。
結び終えた両手首を掴み……俺の胸へと引き寄せる……。
琴音の両手が熱を持った俊の胸の肌に触れる。
琴音が息を飲み、少し指も震えている。
「ここが、他の人に触れられて、嫌だった?」
「うん」
この時の琴音は、いつもより素直で可愛らしい。
「全部、琴音のものだよ」
膝をついて琴音に跨る俺を琴音は食い入るように見あげる。仰向けの琴音は月明りに照らされ美しかった……。そのまま身を屈めていく……琴音が俺に触れられるように。
首筋、鎖骨、そして二の腕に触れさせる。
そのまま胸へ、腹から臍へと滑らしてやると琴音が声をあげた。
「あ……」
官能の波が琴音に押し寄せたようだ。
今でも時折体を鍛えている俊の腹や脇腹には筋肉が割とある。少し凹凸があるその滑らかな肌に触れているだけでも琴音には刺激が強い。
最も熱を持ち琴音を求める部分に触れさせると琴音が一番反応した。布越しでもわかるぐらいそれは主張している。
薄暗い部屋の中なのに琴音の顔がこれ以上ないほど赤くなり、涙が出そうになっている。もう、限界なんだろう。
琴音を抱きしめ足を抱えこんだ。
琴音の中はすでに泥濘み俺の指を待っていたようだ。可愛いおれのたぬき。
指を探り入れ解して、一番いい所をさすってやると琴音は鳴いた。
「はぁ、俊くん……」
琴音は自ら俺の頭に腕を通す。そのまま抱き上げて俺の太腿の上に跨らせる。琴音にキスをするとそれすらも甘美らしく声が漏れ出した。
キスの合間に耳朶に触れるだけで肩を揺らし反応する琴音がたまらない。敏感な体だ──。
俺はベッドサイドに手を伸ばし手早く準備をすると琴音の腰を掴みゆっくりと琴音の腰を下ろす。
「んぅ……あ、あ、あ……」
「……っ」
琴音は待ちわびていたものがようやく来た喜びで声を上げる。
妖艶な目で繋がった部分を見下ろしている。普段なら見ようとしないが、興奮しすぎて我を忘れているようだ。あの琴音をここまでにしたのは自分なんだと思うと笑みがこぼれる。
激しく下から突き上げてやる。揺れる琴音の胸に口付け、包み込む。
もっと責めてやりたい──。
俺は琴音を四つん這いにして背後から抱く。何度も何度も耳元で愛を囁き、腰をしっかりと掴んで突き上げる。舌を出し背骨のくぼみを舐め上げると背中を反らし琴音の中が一層窮屈になる。
「も、い……い……」
「いいよ、イって」
激しく揺さぶられ琴音はうまく話せない。
「ふ……あ」
「……ん、は、は…………は……」
ほぼ同時に俺たちは果てた……そのまま琴音の上に覆い被さり呼吸を整える。
琴音の中から引き出し綺麗にすると俺たちはベッドに横になりそのまま眠りについた──。
心地よい疲労と、情事の後のまどろみの中で──。
「おはよ」
「お、はよ」
琴音が目を覚ますと俊はもう起きて朝ごはんの準備をしていた。
昨日あれほどヤッたのに朝から俊の爽快な微笑みに琴音は苦笑いを浮かべる。
ん? まてよ? このパターンって……
琴音はすぐに顔に触れ、慌てて洗面台に向かった。その後ろ姿を見て俊は笑いを堪えていた。
洗面台に駆け込んでみたものの、なぜか額に肉とは書かれていなかった。今回は頰に大きな魚もない……。絶対やられたと思っていたのに。
「え……」
琴音は思わず声が出る。意外な場所に落書きが施されていた。俊がゆっくりと琴音の背後に近づいてきた。
背後からぎゅっと抱きしめられるが琴音は落書きから目が離せない。
「琴音、好きだ」
「……これって、もしかして」
琴音の左の薬指には茶色のアイライナーで二本の輪っかが描かれていた。
「ちゃんと、本物あげるから……だから待ってて」
「俊くん、コレ、いつもみたいに消せないじゃん」
琴音の瞳にはじわっと涙が溢れている。
鏡越しに描かれた指輪と俊の顔を見つめる。
俊は部屋に戻り箱からティッシュを引き出す。シュシュシュ……いつも通りの音が聞こえた。それを洗面台で湿らして琴音の手に巻きつけた。
卑猥なことをしているようで琴音の顔が赤くなる。
「大丈夫、また書くから」
俊は悪そうな顔をして微笑んだ。
長い付き合いだけれど、いつも新たな一面を見せてくれる俊が愛おしい。もっと、ずっと彼のそばにいたい……そう思った。
琴音は頷き左手を撫でると俊を抱きしめた──。
「大丈夫だって。ただ琴音を溶かして、溺れさせたいだけ…………」
琴音の肩が揺れる。
そのまま無理やり仰向けにすると両手首を片手で掴み真上に挙げる。
以前、髪の毛のゴムで手首を拘束してやると琴音は真っ赤な顔をして必死で呼吸をしていた。今回の琴音は違う、期待に満ちた顔で俺を見上げている。
俺が琴音のものだと分かるようにしてやらないと……。俺は琴音に跨った。
さっきまで俺の手首にあったネクタイを琴音の手首に巻いてやる。
結び終えた両手首を掴み……俺の胸へと引き寄せる……。
琴音の両手が熱を持った俊の胸の肌に触れる。
琴音が息を飲み、少し指も震えている。
「ここが、他の人に触れられて、嫌だった?」
「うん」
この時の琴音は、いつもより素直で可愛らしい。
「全部、琴音のものだよ」
膝をついて琴音に跨る俺を琴音は食い入るように見あげる。仰向けの琴音は月明りに照らされ美しかった……。そのまま身を屈めていく……琴音が俺に触れられるように。
首筋、鎖骨、そして二の腕に触れさせる。
そのまま胸へ、腹から臍へと滑らしてやると琴音が声をあげた。
「あ……」
官能の波が琴音に押し寄せたようだ。
今でも時折体を鍛えている俊の腹や脇腹には筋肉が割とある。少し凹凸があるその滑らかな肌に触れているだけでも琴音には刺激が強い。
最も熱を持ち琴音を求める部分に触れさせると琴音が一番反応した。布越しでもわかるぐらいそれは主張している。
薄暗い部屋の中なのに琴音の顔がこれ以上ないほど赤くなり、涙が出そうになっている。もう、限界なんだろう。
琴音を抱きしめ足を抱えこんだ。
琴音の中はすでに泥濘み俺の指を待っていたようだ。可愛いおれのたぬき。
指を探り入れ解して、一番いい所をさすってやると琴音は鳴いた。
「はぁ、俊くん……」
琴音は自ら俺の頭に腕を通す。そのまま抱き上げて俺の太腿の上に跨らせる。琴音にキスをするとそれすらも甘美らしく声が漏れ出した。
キスの合間に耳朶に触れるだけで肩を揺らし反応する琴音がたまらない。敏感な体だ──。
俺はベッドサイドに手を伸ばし手早く準備をすると琴音の腰を掴みゆっくりと琴音の腰を下ろす。
「んぅ……あ、あ、あ……」
「……っ」
琴音は待ちわびていたものがようやく来た喜びで声を上げる。
妖艶な目で繋がった部分を見下ろしている。普段なら見ようとしないが、興奮しすぎて我を忘れているようだ。あの琴音をここまでにしたのは自分なんだと思うと笑みがこぼれる。
激しく下から突き上げてやる。揺れる琴音の胸に口付け、包み込む。
もっと責めてやりたい──。
俺は琴音を四つん這いにして背後から抱く。何度も何度も耳元で愛を囁き、腰をしっかりと掴んで突き上げる。舌を出し背骨のくぼみを舐め上げると背中を反らし琴音の中が一層窮屈になる。
「も、い……い……」
「いいよ、イって」
激しく揺さぶられ琴音はうまく話せない。
「ふ……あ」
「……ん、は、は…………は……」
ほぼ同時に俺たちは果てた……そのまま琴音の上に覆い被さり呼吸を整える。
琴音の中から引き出し綺麗にすると俺たちはベッドに横になりそのまま眠りについた──。
心地よい疲労と、情事の後のまどろみの中で──。
「おはよ」
「お、はよ」
琴音が目を覚ますと俊はもう起きて朝ごはんの準備をしていた。
昨日あれほどヤッたのに朝から俊の爽快な微笑みに琴音は苦笑いを浮かべる。
ん? まてよ? このパターンって……
琴音はすぐに顔に触れ、慌てて洗面台に向かった。その後ろ姿を見て俊は笑いを堪えていた。
洗面台に駆け込んでみたものの、なぜか額に肉とは書かれていなかった。今回は頰に大きな魚もない……。絶対やられたと思っていたのに。
「え……」
琴音は思わず声が出る。意外な場所に落書きが施されていた。俊がゆっくりと琴音の背後に近づいてきた。
背後からぎゅっと抱きしめられるが琴音は落書きから目が離せない。
「琴音、好きだ」
「……これって、もしかして」
琴音の左の薬指には茶色のアイライナーで二本の輪っかが描かれていた。
「ちゃんと、本物あげるから……だから待ってて」
「俊くん、コレ、いつもみたいに消せないじゃん」
琴音の瞳にはじわっと涙が溢れている。
鏡越しに描かれた指輪と俊の顔を見つめる。
俊は部屋に戻り箱からティッシュを引き出す。シュシュシュ……いつも通りの音が聞こえた。それを洗面台で湿らして琴音の手に巻きつけた。
卑猥なことをしているようで琴音の顔が赤くなる。
「大丈夫、また書くから」
俊は悪そうな顔をして微笑んだ。
長い付き合いだけれど、いつも新たな一面を見せてくれる俊が愛おしい。もっと、ずっと彼のそばにいたい……そう思った。
琴音は頷き左手を撫でると俊を抱きしめた──。
41
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(4件)
あなたにおすすめの小説
五年越しの再会と、揺れる恋心
柴田はつみ
恋愛
春山千尋24歳は五年前に広瀬洋介27歳に振られたと思い込み洋介から離れた。
千尋は今大手の商事会社に副社長の秘書として働いている。
ある日振られたと思い込んでいる千尋の前に洋介が社長として現れた。
だが千尋には今中田和也26歳と付き合っている。
千尋の気持ちは?
遠回りな恋〜私の恋心を弄ぶ悪い男〜
小田恒子
恋愛
瀬川真冬は、高校時代の同級生である一ノ瀬玲央が好きだった。
でも玲央の彼女となる女の子は、いつだって真冬の友人で、真冬は選ばれない。
就活で内定を決めた本命の会社を蹴って、最終的には玲央の父が経営する会社へ就職をする。
そこには玲央がいる。
それなのに、私は玲央に選ばれない……
そんなある日、玲央の出張に付き合うことになり、二人の恋が動き出す。
瀬川真冬 25歳
一ノ瀬玲央 25歳
ベリーズカフェからの作品転載分を若干修正しております。
表紙は簡単表紙メーカーにて作成。
アルファポリス公開日 2024/10/21
作品の無断転載はご遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
キャーヘ(≧▽≦ヘ)♪
たぬき様可愛い~❤
俊君エロカッチョ良い‼
お仕置きと言うよりご褒美っしょ。
ラブラブだわ~🎵🎵
いつもの上級いたずらにキュンとしました❤
粋だわ~凄い‼
毎回のタイトルも好きです( ☆∀☆)
俊くんエロくてかっちょいいですよね、ふふ。
niboshiさんの心を捉えたようでよかったです^^
この二人のラブラブにキュンキュンしていただけるとうれしいです(*´꒳`*)
あ、ぽんぽこぽん?
ふふふ^^
これはこれは~😅
罪は無い無いけど不味いよねぇ🎵🎵
これは是非、怖イタエロ~イお仕置きを‼
真実発覚の後、たぬき様へのお返しはアメなのか火酒なのか?
鈴木くんの明日はどっちだ⁉
そうですねぇ、たぬきさんどうするんでしょねー。いつもやられっぱなしですしねっ^^
ぜひお楽しみにしていてくださいね(^^)
鈴木くんにはしあわせが訪れますように……
俊と鈴木の事情は解る気がするけど
タヌキ様のバチが楽しみ‼
続きをワクワクで待ってます❤❤❤
おはようございます^^
またもやniboshiさんですね!
最近お世話に塗りすぎてこうしてお名前を打ち込む際に予測変換が出るようになりました^ ^
これからもよろしくです^ ^
うふふ、分かります?たぬきさんご立腹です。お楽しみに^^