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第一部
25話 リフィルの嘘
エリシオンタワーの頂上で晴れて結ばれ、恋仲同士となった私たちは、そのまま少しの間、言葉もなく夜空を見上げて抱き合っていた。
そして、まるでお互いの存在を確かめ合うように、顔をいつまでも熱らせて、そして何度かキスをした。
それからしばらくして、落ち着きを取り戻した頃。
私は「実は……」と言って、シュバルツ様にとある嘘を告げた。
それは――。
「そ、そういう理由でダリアスは落ちぶれるという意味だったのか」
私の言葉を聞いたシュバルツ様が驚きを隠せない顔をしている。
私が彼に告げた嘘とは、私の魔法についてだ。
私の魔法は真に愛する人と共に必ず幸せになる魔法だと彼には告げてあった。そしてその魔法のデメリットについても追加で嘘をついた。
その嘘を聞いたシュバルツ様は、
「まさかリフィルさんから離れた男性が、受けた幸せの分不幸になる、とは……正直聞いたこともない不思議な魔法だ」
と、驚いていた。
我ながら上手い嘘が言えたと思ってる。
「そうなんですの。私は……ダリアス様の事など、初めから好きでもなんでもありませんでした。ただお父様や幼い弟たち、そしてアルカード領の為に仕方なく嫁ごうと思ったまでです。けれど彼から受けた仕打ちは……」
私は顔を暗くして、少し俯く。
「……詳しくは聞いていないが、奴の噂はかねがね聞いていたし、いつも夜会でキミを見ていたからわかる。ダリアスは……最低な男だ」
「……はい。だからこそ、彼の事などどうなっても良いと私は思ったのです。私から離れた事で彼には不幸が訪れるはずだから」
「なるほど、それでキミは放っておけばいい、と言ったんだね」
「はい」
「そういう事なら納得だ」
「だから……シュバルツ様。もう、彼の事など気にせず、今は、今だけは……」
「リフィルさん……」
私がそう言って瞳を瞑ると、彼は再び顔を寄せてきてくれた。
優しいキスをされる度に、私の心が満たされていく。
「……シュバルツ様。私、今、とっても幸せです。私の人生も身体も魔法も……その全てを生涯、貴方に捧げます」
そう、彼へと告げたのだった。
●○●○●
「こんな時間になってしまった……」
シュバルツ様が申し訳なさそうに呟く。
もはやパレードは完全に沈黙し、辺りの民家も明かりを消して寝静まった深夜。
時間を忘れてイチャついていたせいで、エリシオンタワーから降りてきたら、王都は夜の深淵に包まれるように静まり返っていた。
「すまないリフィルさん。こんな遅くまで付き合わせるつもりはなかったのだが」
「ううん。私の方こそごめんなさい。なんだかシュバルツ様に負担ばかり掛けてしまったみたいで……。今日は朝早くから起きていたのですわよね。もうお眠いでしょう?」
「負担だなんてそんな事は微塵もないよ。むしろ、キミとこうして……そ、その、……改めて言うと恥ずかしいのだが、恋仲同士になれた、というのが……う、嬉しすぎて……眠気などどっかに行ってしまったよ」
「……うふふ、シュバルツ様ったら」
そう言って二人で笑った。
「とにかく私が責任を持ってキミをアルカードのお屋敷まで送り届けるよ」
「はい。お言葉に甘えますわ」
幸せすぎて、ずっと身体がふわふわしてる。
帰りたくないくらい。
でも、さすがにもう帰らないとみんなが心配してしまう。
私はシュバルツ様と手を繋ぎながら、深夜の王都の路地裏を歩いていた。
あら……?
ここは……この場所は見覚えがある。
少し先にランタンの明かりによる光が見え始めた路地裏通りの一角で、私がそう思ったその時。
シュバルツ様がしっ、と口元に指を当てて、静かにするように私へと合図をし、路地にある看板の影に潜むように促された。
直後、複数人の女性の声が聞こえてくる。
「それで私は言ったんですわ。そんなチンケな石ころでは、高貴な方はおろか、そこらへんの石ころみたいなゴミ男からすらも、見向きもされませんわよって」
「おほほほッ! さすがはセシリアさんですわ。そんなにズバズバと言い切れるその潔さにいつも惚れ惚れしますわ」
私は息を飲んだ。
この声はセシリアたちだ。
「セシリア、か。どうやらその先で婦人仲間たちと井戸端会議をしているようだな。いなくなるまで少し待とうか」
シュバルツ様が小声でそう告げたので、私はこくんと頷く。
見覚えがあるのもわかる。何せここは、ダリアス様がよく愛用されていた彼の別荘のひとつで、舞踏会会場としても頻繁に使われていた邸宅の付近だったのである。
「私たちではそんな風に言えませんもの。セシリアさんのワードセンスにはいつも驚かされるばかりでしてよ」
「あら? そんな事ありませんわよ。貴女も何回か前に開かれたダリアス様主催の夜会で仰っていましたわよね? リフィルみたいな田舎令嬢はダサい、気持ち悪い、牛臭いって。アレは傑作でしたわぁ! 牛臭いって!」
「そういえばそんな事もありましたわねぇ。でもセシリアさんの方がもっと棘がありましたわよぉ」
「あら? そうかしらぁ?」
「そうですわよ。魔法お披露目の時、毎回わかっている癖に【宝石変換】ができない彼女を揶揄っていたではありませんの」
「いえいえ、それは語弊ですわぁ。私は、あの子の為を思って、発破を掛けていただけですのよ」
「うっふふふ。セシリアさんって本当に悪いお人ですわね。でもここだけの話、私たちはそれが見たくてわざと黙っておりますのよ」
「わかっていましたわ。私がそういう期待されていた事を。だから、毎回私、皆さんの為にエンターテイメントを行なって差し上げてたんですわ。でも……」
「シュバルツ様ですわよね?」
「ええ。シュバルツったら、あんなダサい女の何がいいのか知らないけれど、妙にリフィルの肩を持つんですの。それが腹立たしくて仕方がありませんでしたわ」
「あら? でも確かシュバルツ様ってセシリアさんと恋仲だったのではありませんでしたこと? 私、以前にそのようにお聞きしておりましたけど」
ズキン、と。
私はその言葉が一番心に刺さった。
セシリアたちが私を揶揄って、嘲笑って遊んでいたのはわかっている。
そんな事はもうどうでも良かった。
それよりも……シュバルツ様が、セシリアと恋仲だったという話が私にはショックで、悲しくて。
黙って彼女たちの様子を窺っているシュバルツ様を見て、私は再び切ない気持ちでいっぱいになり、思わず涙を零しそうになる。
「あんな男、私の方から捨ててやりましたの。そうしたらリフィルなんかに乗り換えようとしているみたいですわね。全く、所詮は金で買った爵位の家系は、女への執着も浅ましいですわ。メスならばなんでもよろしいのでしょうね」
「まあ、そうでしたのね! シュバルツ様、お顔だけは良かったから残念ですわぁ」
「やめておくのが吉ですわ。あんな貧乏臭い能無し男となんか付き合ったら、貴女が後悔致しましてよ?」
そう言ってケラケラと嘲笑い続ける彼女たちの言葉を聞いているうちに、
ぷつんッ――。
と、何かがはち切れる音が私の中で密かに鳴ったのだった。
そして、まるでお互いの存在を確かめ合うように、顔をいつまでも熱らせて、そして何度かキスをした。
それからしばらくして、落ち着きを取り戻した頃。
私は「実は……」と言って、シュバルツ様にとある嘘を告げた。
それは――。
「そ、そういう理由でダリアスは落ちぶれるという意味だったのか」
私の言葉を聞いたシュバルツ様が驚きを隠せない顔をしている。
私が彼に告げた嘘とは、私の魔法についてだ。
私の魔法は真に愛する人と共に必ず幸せになる魔法だと彼には告げてあった。そしてその魔法のデメリットについても追加で嘘をついた。
その嘘を聞いたシュバルツ様は、
「まさかリフィルさんから離れた男性が、受けた幸せの分不幸になる、とは……正直聞いたこともない不思議な魔法だ」
と、驚いていた。
我ながら上手い嘘が言えたと思ってる。
「そうなんですの。私は……ダリアス様の事など、初めから好きでもなんでもありませんでした。ただお父様や幼い弟たち、そしてアルカード領の為に仕方なく嫁ごうと思ったまでです。けれど彼から受けた仕打ちは……」
私は顔を暗くして、少し俯く。
「……詳しくは聞いていないが、奴の噂はかねがね聞いていたし、いつも夜会でキミを見ていたからわかる。ダリアスは……最低な男だ」
「……はい。だからこそ、彼の事などどうなっても良いと私は思ったのです。私から離れた事で彼には不幸が訪れるはずだから」
「なるほど、それでキミは放っておけばいい、と言ったんだね」
「はい」
「そういう事なら納得だ」
「だから……シュバルツ様。もう、彼の事など気にせず、今は、今だけは……」
「リフィルさん……」
私がそう言って瞳を瞑ると、彼は再び顔を寄せてきてくれた。
優しいキスをされる度に、私の心が満たされていく。
「……シュバルツ様。私、今、とっても幸せです。私の人生も身体も魔法も……その全てを生涯、貴方に捧げます」
そう、彼へと告げたのだった。
●○●○●
「こんな時間になってしまった……」
シュバルツ様が申し訳なさそうに呟く。
もはやパレードは完全に沈黙し、辺りの民家も明かりを消して寝静まった深夜。
時間を忘れてイチャついていたせいで、エリシオンタワーから降りてきたら、王都は夜の深淵に包まれるように静まり返っていた。
「すまないリフィルさん。こんな遅くまで付き合わせるつもりはなかったのだが」
「ううん。私の方こそごめんなさい。なんだかシュバルツ様に負担ばかり掛けてしまったみたいで……。今日は朝早くから起きていたのですわよね。もうお眠いでしょう?」
「負担だなんてそんな事は微塵もないよ。むしろ、キミとこうして……そ、その、……改めて言うと恥ずかしいのだが、恋仲同士になれた、というのが……う、嬉しすぎて……眠気などどっかに行ってしまったよ」
「……うふふ、シュバルツ様ったら」
そう言って二人で笑った。
「とにかく私が責任を持ってキミをアルカードのお屋敷まで送り届けるよ」
「はい。お言葉に甘えますわ」
幸せすぎて、ずっと身体がふわふわしてる。
帰りたくないくらい。
でも、さすがにもう帰らないとみんなが心配してしまう。
私はシュバルツ様と手を繋ぎながら、深夜の王都の路地裏を歩いていた。
あら……?
ここは……この場所は見覚えがある。
少し先にランタンの明かりによる光が見え始めた路地裏通りの一角で、私がそう思ったその時。
シュバルツ様がしっ、と口元に指を当てて、静かにするように私へと合図をし、路地にある看板の影に潜むように促された。
直後、複数人の女性の声が聞こえてくる。
「それで私は言ったんですわ。そんなチンケな石ころでは、高貴な方はおろか、そこらへんの石ころみたいなゴミ男からすらも、見向きもされませんわよって」
「おほほほッ! さすがはセシリアさんですわ。そんなにズバズバと言い切れるその潔さにいつも惚れ惚れしますわ」
私は息を飲んだ。
この声はセシリアたちだ。
「セシリア、か。どうやらその先で婦人仲間たちと井戸端会議をしているようだな。いなくなるまで少し待とうか」
シュバルツ様が小声でそう告げたので、私はこくんと頷く。
見覚えがあるのもわかる。何せここは、ダリアス様がよく愛用されていた彼の別荘のひとつで、舞踏会会場としても頻繁に使われていた邸宅の付近だったのである。
「私たちではそんな風に言えませんもの。セシリアさんのワードセンスにはいつも驚かされるばかりでしてよ」
「あら? そんな事ありませんわよ。貴女も何回か前に開かれたダリアス様主催の夜会で仰っていましたわよね? リフィルみたいな田舎令嬢はダサい、気持ち悪い、牛臭いって。アレは傑作でしたわぁ! 牛臭いって!」
「そういえばそんな事もありましたわねぇ。でもセシリアさんの方がもっと棘がありましたわよぉ」
「あら? そうかしらぁ?」
「そうですわよ。魔法お披露目の時、毎回わかっている癖に【宝石変換】ができない彼女を揶揄っていたではありませんの」
「いえいえ、それは語弊ですわぁ。私は、あの子の為を思って、発破を掛けていただけですのよ」
「うっふふふ。セシリアさんって本当に悪いお人ですわね。でもここだけの話、私たちはそれが見たくてわざと黙っておりますのよ」
「わかっていましたわ。私がそういう期待されていた事を。だから、毎回私、皆さんの為にエンターテイメントを行なって差し上げてたんですわ。でも……」
「シュバルツ様ですわよね?」
「ええ。シュバルツったら、あんなダサい女の何がいいのか知らないけれど、妙にリフィルの肩を持つんですの。それが腹立たしくて仕方がありませんでしたわ」
「あら? でも確かシュバルツ様ってセシリアさんと恋仲だったのではありませんでしたこと? 私、以前にそのようにお聞きしておりましたけど」
ズキン、と。
私はその言葉が一番心に刺さった。
セシリアたちが私を揶揄って、嘲笑って遊んでいたのはわかっている。
そんな事はもうどうでも良かった。
それよりも……シュバルツ様が、セシリアと恋仲だったという話が私にはショックで、悲しくて。
黙って彼女たちの様子を窺っているシュバルツ様を見て、私は再び切ない気持ちでいっぱいになり、思わず涙を零しそうになる。
「あんな男、私の方から捨ててやりましたの。そうしたらリフィルなんかに乗り換えようとしているみたいですわね。全く、所詮は金で買った爵位の家系は、女への執着も浅ましいですわ。メスならばなんでもよろしいのでしょうね」
「まあ、そうでしたのね! シュバルツ様、お顔だけは良かったから残念ですわぁ」
「やめておくのが吉ですわ。あんな貧乏臭い能無し男となんか付き合ったら、貴女が後悔致しましてよ?」
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