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第一部
30話 覚醒
「シュバルツ様について?」
「ああ。とりあえず俺も中に入れてくれ……」
「あ、す、すまないルーフェン殿」
シュバルツ様が慌ててルーフェンを部屋の中へと招き入れた。
「あれ? ルーラはどうしたんですの?」
私が尋ねると、
「ルーラは仕事だ。あいつ、メインの仕事はこの王都で傭兵みたいな依頼ばかり引き受けてるんだ。稼ぎがいいからってな」
「そうなんですのね」
あの子の強さはよくわかっていますけれど、それでも少し子供っぽいところが抜けてないので心配ですわね……。
「さて、と。ちょっと大真面目な話をするぞ」
そう言ってルーフェンは真剣な表情で語り始める。
「信じ難いんだが、シュバルツ殿は今、『覚醒』状態に入ってる」
「か、覚醒状態……?」
私が怪訝な顔で答えると、シュバルツ様はルーフェンの言葉に頷く。
「うむ。自分でも信じられないが……私は今、とてつもない魔力を帯びているようなのだ」
それってもしかして、もしかしなくても私の【魔力提供】の効力ですわね!
「俺もこんな形で『覚醒』する御仁は初めて見た。が、間違いなくシュバルツ殿は今、それが始まってるとしか思えん」
「私もそうだとしか考えられない。そうでなければこんな……」
シュバルツ様はごくんと喉を鳴らし、自分の溢れんばかりの力を確かめるように両手を見ている。
「ちょ、ちょっとお待ちになって! か、かくせい? とは一体なんの事なんですの?」
「ん? なんだ姉様、知らねえのか?」
「ふむ? 普通は学院の必須科目である魔法科で習うはずだが……」
「あ、そうか。俺は自分で勉強してるから当たり前だと思っていたが、姉様は学院には行ってねえから知らねえのか」
「む? ルーフェン殿、そうなのか?」
「ああ。ウチには王都から通い付けの家庭教師も来ていたし、王都までは遠いからってんでお父様が通わなくても良いって言ってたんだよ。でもそうか、家庭教師からは教わらなかったんだな」
それもそのはず。
我が家に来ていた家庭教師に、私は魔法に興味がないからそのお勉強はしたくないと断固わがままを押し通していたからである。
それよりも家庭教師とは、いっつも恋話ばかりに華を咲かせていたのだ。何故なら彼女も、恋多き乙女だったので、私と波長が合っていたからだ。
おかげで魔法に関する事はとても疎くなってしまった。
「……で、なんなんですの? その覚醒とは?」
「姉様、魔法に関してマジで疎いからな。ふう、それじゃあイチからおさらいも兼ねて説明してやるよ」
溜め息を吐きつつも、ルーフェンは語り出した。
「まず魔法ってのは大雑把に分けて、三系統に別れるのは知っているな?」
そのくらいは私もわかる、と頷く。
一般魔法、上位魔法、そして最上位魔法だ。
「そうだ。一般魔法は生活にちょっと便利で役に立つような簡単なもの。例えば簡単な回復魔法、小さな光を出す魔法や、小さな害虫を駆除できる魔法とかだな」
一般魔法は効力は小さいものの、魔力のキャパシティを大きく奪わないので、貴族ではない平民の家系でもある程度覚える事ができる。
「で、上位魔法ってのは、主に特殊なものやそれ単体でも脅威的な影響力を及ぼすものを指す。生物に対して有効な攻撃魔法全般や、貴族婦人共が好む【宝石変換】とか、少し変わったものだと俺やルーラが覚えている【声帯模倣】とか【空間転移】とかだな。反面、デメリットとして様々な制約も課されるがな」
それもなんとなくわかる。
攻撃魔法は全部上位魔法だって事くらいまでは家庭教師に教わった。
それ以外の、なんか凄そうなのはだいたい上位魔法、って感じだったかしら。この辺は曖昧でしたけれど。
「ま、上位魔法ってのは思いの数だけ無数にあるとも言われてるから、俺含め、誰一人全てを把握している奴なんていないだろうがな」
なるほど。ではやはり私の【魔力提供】は、ほとんど知られていないのかもしれませんわね。
「で、最後に最上位魔法と呼ばれるものがあって、これは普通に身につける事は不可能だ。既存の上位魔法を自分なりに改変、改良を加え切磋琢磨した先に自然と開花される」
「うむ。ルーフェン殿の【先駆者】や【同時詠唱】、それに【合成魔法】などは最上位魔法だ。これらは基礎の上位魔法を自己流で極めて開花させなければ習得できん。それを三つも扱える時点でルーフェン殿は世界でも指折りの天才魔導師と言える」
と、シュバルツ様も魔法の説明に混ざってくださった。
「説明がめんどくさかったから、前にリフィル姉様に話した時は俺の【先駆者】については上位魔法、とだけしか言わなかったがな。ま、最上位魔法なんてどうせ姉様に言ったってわかんねーだろうしな」
言われてみれば確かに以前ルーフェンは私に、【先駆者】の事を上位魔法だと話していた。
でも私だって最上位魔法くらい知っていますわ!
シュバルツ様の【ライトニングボルト】とか……あと、【ファイアボール】の最上位魔法は【ファイアスプラッシュ】だとか……。
「ちなみに攻撃魔法に関する最上位魔法は、ガキでも知ってる当然の事だし、そんなの知らない方が異常だが、リフィル姉様は馬鹿だから一応話しておくぞ」
なんなのルーフェン? 私の心でも読んでるの?
っていうかまた馬鹿にしてッ!
確かに攻撃魔法以外の最上位魔法なんて知らないけど!
「この前見せてもらったシュバルツ殿の【サンダーボルト】なんだが、ありゃあすでに最上位魔法の【ライトニングボルト】になりかけてた。つまり最上位魔法へと進化し始めていたって事なんだ」
ルーフェンの言葉通り、シュバルツ様のあの【サンダーボルト】はその威力を大幅に改善していた。
それは間違いなく私の【魔力提供】によるものだろう。
「だが、ここでひとつ気になる答えがシュバルツ殿から返ってきた。それは、彼がここ最近魔法の鍛錬をしたわけでもないのに、突然少し前から魔力が膨れ上がる事があったってな」
それはおそらく私が初めて彼に【魔力提供】をした時だ、とすぐに察する。
「……うむ。私も魔法の鍛錬をいつも全くしていないわけではないが、少なくともここ数日間は所用もあって、鍛錬や訓練に時間を割いた覚えはないのだ」
「それなのにシュバルツ殿は魔力の増幅、そして進化が見え始めてる。これは間違いなく『覚醒』している証拠だ」
「覚醒……ですの?」
「そうだ。『覚醒』とは人の成長期に合わせて発現し、突然魔力の増幅、キャパシティの増加が始まる。多くの場合、それは第二次成長期と言われる10歳から13歳までの間に起こる」
ルーフェンの言葉にシュバルツ様が頷き、
「ルーフェン殿の言葉に付け加えると、『覚醒』はごく稀にしか発現しない、極めてレアな成長ケースだ。普通の天才と呼ばれる者たちは、そのような成長の仕方ではなく、長年に渡って日々確実に魔力が上がり続けていくのだ。ルーフェン殿のようにな」
と、説明を付け加えた。
「シュバルツ殿の場合、何が特殊かって、その『覚醒』が成人した後に起きている事だ。こんなケースは俺も初めて見た」
なるほど。
つまりは私の【魔力提供】によるシュバルツ様の魔力増幅を、そのように解釈した、という事ですわね。
「ただ、更にそこで気になるのはダリアスだ。奴も下手をすると『覚醒』状態なのかもしれんという事。俺はさっきこんな年齢になってからの覚醒は初めて見たと言ったが、ダリアスについても同じ事が言える」
不味いですわ。
おそらくその全ての原因は私。
でもだからといってそれを説明できない。どうしましょう……と、思っていたらシュバルツ様が私に目配せをしている。
もしかしてシュバルツ様……。
「いや、ルーフェン殿。ダリアスについては放っておこう。ここで考えても仕方あるまい。昨晩の件もあるし、もうこれ以上リフィルさんにちょっかいを出す事もないであろう」
「まあ……それもそうか。でもなんか気になるんだよな……急成長したダリアスに、ここ数日で突然『覚醒』したシュバルツ殿……二人とも本来ならありえない第二次成長期以降に発現しているという共通点……うーん」
ルーフェンは一度気になりだすとしつこい性格だったのを忘れていましたわ。
でも幸い、昨晩の私の嘘をシュバルツ様が信じてくれたので、その後もダリアス様についてはシュバルツ様がなんとなく濁してくれましたけれど……。
「ああ。とりあえず俺も中に入れてくれ……」
「あ、す、すまないルーフェン殿」
シュバルツ様が慌ててルーフェンを部屋の中へと招き入れた。
「あれ? ルーラはどうしたんですの?」
私が尋ねると、
「ルーラは仕事だ。あいつ、メインの仕事はこの王都で傭兵みたいな依頼ばかり引き受けてるんだ。稼ぎがいいからってな」
「そうなんですのね」
あの子の強さはよくわかっていますけれど、それでも少し子供っぽいところが抜けてないので心配ですわね……。
「さて、と。ちょっと大真面目な話をするぞ」
そう言ってルーフェンは真剣な表情で語り始める。
「信じ難いんだが、シュバルツ殿は今、『覚醒』状態に入ってる」
「か、覚醒状態……?」
私が怪訝な顔で答えると、シュバルツ様はルーフェンの言葉に頷く。
「うむ。自分でも信じられないが……私は今、とてつもない魔力を帯びているようなのだ」
それってもしかして、もしかしなくても私の【魔力提供】の効力ですわね!
「俺もこんな形で『覚醒』する御仁は初めて見た。が、間違いなくシュバルツ殿は今、それが始まってるとしか思えん」
「私もそうだとしか考えられない。そうでなければこんな……」
シュバルツ様はごくんと喉を鳴らし、自分の溢れんばかりの力を確かめるように両手を見ている。
「ちょ、ちょっとお待ちになって! か、かくせい? とは一体なんの事なんですの?」
「ん? なんだ姉様、知らねえのか?」
「ふむ? 普通は学院の必須科目である魔法科で習うはずだが……」
「あ、そうか。俺は自分で勉強してるから当たり前だと思っていたが、姉様は学院には行ってねえから知らねえのか」
「む? ルーフェン殿、そうなのか?」
「ああ。ウチには王都から通い付けの家庭教師も来ていたし、王都までは遠いからってんでお父様が通わなくても良いって言ってたんだよ。でもそうか、家庭教師からは教わらなかったんだな」
それもそのはず。
我が家に来ていた家庭教師に、私は魔法に興味がないからそのお勉強はしたくないと断固わがままを押し通していたからである。
それよりも家庭教師とは、いっつも恋話ばかりに華を咲かせていたのだ。何故なら彼女も、恋多き乙女だったので、私と波長が合っていたからだ。
おかげで魔法に関する事はとても疎くなってしまった。
「……で、なんなんですの? その覚醒とは?」
「姉様、魔法に関してマジで疎いからな。ふう、それじゃあイチからおさらいも兼ねて説明してやるよ」
溜め息を吐きつつも、ルーフェンは語り出した。
「まず魔法ってのは大雑把に分けて、三系統に別れるのは知っているな?」
そのくらいは私もわかる、と頷く。
一般魔法、上位魔法、そして最上位魔法だ。
「そうだ。一般魔法は生活にちょっと便利で役に立つような簡単なもの。例えば簡単な回復魔法、小さな光を出す魔法や、小さな害虫を駆除できる魔法とかだな」
一般魔法は効力は小さいものの、魔力のキャパシティを大きく奪わないので、貴族ではない平民の家系でもある程度覚える事ができる。
「で、上位魔法ってのは、主に特殊なものやそれ単体でも脅威的な影響力を及ぼすものを指す。生物に対して有効な攻撃魔法全般や、貴族婦人共が好む【宝石変換】とか、少し変わったものだと俺やルーラが覚えている【声帯模倣】とか【空間転移】とかだな。反面、デメリットとして様々な制約も課されるがな」
それもなんとなくわかる。
攻撃魔法は全部上位魔法だって事くらいまでは家庭教師に教わった。
それ以外の、なんか凄そうなのはだいたい上位魔法、って感じだったかしら。この辺は曖昧でしたけれど。
「ま、上位魔法ってのは思いの数だけ無数にあるとも言われてるから、俺含め、誰一人全てを把握している奴なんていないだろうがな」
なるほど。ではやはり私の【魔力提供】は、ほとんど知られていないのかもしれませんわね。
「で、最後に最上位魔法と呼ばれるものがあって、これは普通に身につける事は不可能だ。既存の上位魔法を自分なりに改変、改良を加え切磋琢磨した先に自然と開花される」
「うむ。ルーフェン殿の【先駆者】や【同時詠唱】、それに【合成魔法】などは最上位魔法だ。これらは基礎の上位魔法を自己流で極めて開花させなければ習得できん。それを三つも扱える時点でルーフェン殿は世界でも指折りの天才魔導師と言える」
と、シュバルツ様も魔法の説明に混ざってくださった。
「説明がめんどくさかったから、前にリフィル姉様に話した時は俺の【先駆者】については上位魔法、とだけしか言わなかったがな。ま、最上位魔法なんてどうせ姉様に言ったってわかんねーだろうしな」
言われてみれば確かに以前ルーフェンは私に、【先駆者】の事を上位魔法だと話していた。
でも私だって最上位魔法くらい知っていますわ!
シュバルツ様の【ライトニングボルト】とか……あと、【ファイアボール】の最上位魔法は【ファイアスプラッシュ】だとか……。
「ちなみに攻撃魔法に関する最上位魔法は、ガキでも知ってる当然の事だし、そんなの知らない方が異常だが、リフィル姉様は馬鹿だから一応話しておくぞ」
なんなのルーフェン? 私の心でも読んでるの?
っていうかまた馬鹿にしてッ!
確かに攻撃魔法以外の最上位魔法なんて知らないけど!
「この前見せてもらったシュバルツ殿の【サンダーボルト】なんだが、ありゃあすでに最上位魔法の【ライトニングボルト】になりかけてた。つまり最上位魔法へと進化し始めていたって事なんだ」
ルーフェンの言葉通り、シュバルツ様のあの【サンダーボルト】はその威力を大幅に改善していた。
それは間違いなく私の【魔力提供】によるものだろう。
「だが、ここでひとつ気になる答えがシュバルツ殿から返ってきた。それは、彼がここ最近魔法の鍛錬をしたわけでもないのに、突然少し前から魔力が膨れ上がる事があったってな」
それはおそらく私が初めて彼に【魔力提供】をした時だ、とすぐに察する。
「……うむ。私も魔法の鍛錬をいつも全くしていないわけではないが、少なくともここ数日間は所用もあって、鍛錬や訓練に時間を割いた覚えはないのだ」
「それなのにシュバルツ殿は魔力の増幅、そして進化が見え始めてる。これは間違いなく『覚醒』している証拠だ」
「覚醒……ですの?」
「そうだ。『覚醒』とは人の成長期に合わせて発現し、突然魔力の増幅、キャパシティの増加が始まる。多くの場合、それは第二次成長期と言われる10歳から13歳までの間に起こる」
ルーフェンの言葉にシュバルツ様が頷き、
「ルーフェン殿の言葉に付け加えると、『覚醒』はごく稀にしか発現しない、極めてレアな成長ケースだ。普通の天才と呼ばれる者たちは、そのような成長の仕方ではなく、長年に渡って日々確実に魔力が上がり続けていくのだ。ルーフェン殿のようにな」
と、説明を付け加えた。
「シュバルツ殿の場合、何が特殊かって、その『覚醒』が成人した後に起きている事だ。こんなケースは俺も初めて見た」
なるほど。
つまりは私の【魔力提供】によるシュバルツ様の魔力増幅を、そのように解釈した、という事ですわね。
「ただ、更にそこで気になるのはダリアスだ。奴も下手をすると『覚醒』状態なのかもしれんという事。俺はさっきこんな年齢になってからの覚醒は初めて見たと言ったが、ダリアスについても同じ事が言える」
不味いですわ。
おそらくその全ての原因は私。
でもだからといってそれを説明できない。どうしましょう……と、思っていたらシュバルツ様が私に目配せをしている。
もしかしてシュバルツ様……。
「いや、ルーフェン殿。ダリアスについては放っておこう。ここで考えても仕方あるまい。昨晩の件もあるし、もうこれ以上リフィルさんにちょっかいを出す事もないであろう」
「まあ……それもそうか。でもなんか気になるんだよな……急成長したダリアスに、ここ数日で突然『覚醒』したシュバルツ殿……二人とも本来ならありえない第二次成長期以降に発現しているという共通点……うーん」
ルーフェンは一度気になりだすとしつこい性格だったのを忘れていましたわ。
でも幸い、昨晩の私の嘘をシュバルツ様が信じてくれたので、その後もダリアス様についてはシュバルツ様がなんとなく濁してくれましたけれど……。
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