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第二部
61話 迷走
「リフィルさんッ!」
私が放心状態でフレスベルグ邸に戻ったのは、もうお日様がてっぺんに登る頃。
どうやって帰って来たのかすらハッキリと思い出せないくらいフラフラとした足取りで、ようやく私のお家……シュバルツ様のお家の付近に辿り着いた。
「シュバルツ……さ、ま……」
「リフィルさんッ! 一体今までどこに……心配した……リ、リフィルさんッ!?」
偶然その場にいたシュバルツ様に抱かれた直後、私は安心感からか、また意識を失った。
●○●○●
――それから。
「……」
私が今度意識を取り戻すと、そこは見慣れた天井。
過ごし始めてからまだ一年と数ヶ月しか経っていないけれど、すっかり慣れ親しんだフレスベルグ邸での私のお部屋。
「リフィルさん! 私がわかるか!?」
「シュバルツ……様……」
私はベッドに横になったまま答える。
ふと、ぬくもりを感じてそちらを見やると、私の左手が彼に握られている事がわかり、安堵した。
「良かった、わかるんだね。リフィルさん、一体何があったんだ。昨日、突然姿を消してから、行方が全くわからなくなってしまって……。私やルーフェン殿、それにフレスベルグ家の者総動員で探し回っていたが、全くキミを見つけられなくて……」
そんな風に仰ってくださるシュバルツ様のその手は震えていた。
よくよく彼の顔を見ると、瞳はやや充血しかけ、目の下にはクマもできている。
本当に行方のわからなくなった私を一晩中探し続けてくれていたんだ。
「でも、こうやってキミが無事に帰ってきてくれて本当に、本当に良かった……!」
シュバルツ様はそう言って微笑んでくれた。
「シュバルツ……様。私……私……」
彼が一晩中私を探し求めてくれていた事は嬉しい。
私は彼を心から愛しているし、彼も私の事をとても愛してくれている事を感じられる。
けれど私の身体は……。
ドクン、という動悸と共に昨晩の記憶が強く蘇る。
私は昨晩、出逢ったばかりのあの男と――。
自分のみだらな姿を、その声を、吐息を、熱を。
思い返せば思い返すほどに強烈な罪悪感に苛まれて。
「わ、私は……」
カタカタと小刻みに震える私の事をジッと心配そうに見据えてくるシュバルツ様のお顔を、まともに見る事ができない。
「わた……ッ。あ……ああっ……うぁ、あああうううぅぅぅぅ……ッ!」
自分の身に何が起きたのかを話す事が恐ろしくて、涙が止まらなくなってしまった。
嫌悪感が全身を駆け巡る。
シュバルツ様以外の人に抱かれた。
身体の全てを見られ、触られ、そして――。
夢なんかじゃないほどの現実感。
そしてそれを受け入れてしまった、愚かな自分の決断を。
「……ッ、リ、リフィルさん。とりあえず今は落ち着くまでゆっくり寝ているんだ。もう少ししたら町医者の他に、ルーフェン殿やルーラ殿もやってくる。その前にメイドに飲み物を持ってこさせるから待っていてくれ」
シュバルツ様は何かを察したのか、私からそれ以上を聞き出そうとはせず、まるで逃げるように私の部屋から出て行ってしまった。
「……ごめんな、さい」
私は一人、彼へと謝罪の言葉を呟いた。
●○●○●
「――お身体の方は特に異常はないようです」
シュバルツ様が連れて来てくれた女性の町医者に私は身体を診てもらい、健診が終わったところでシュバルツ様の他、彼のご両親とルーフェンも私の部屋に来ていた。
「そうか、外傷はねえんだな!? 乱暴されたりした跡も絶対にねえんだな!?」
「だ、大丈夫です。無理やりに何かをされたような形跡は見受けられませんでした」
「ふうぅー……そうか、良かった」
ルーフェンがホッとしたように息を吐き出す。
うちの家族は皆、愛情が深い。
いえ、うちだけじゃない。フレスベルグ家のお義母さんもお義父さんも。
そしてシュバルツ様も。
皆が私の事をこんなにも心配そうに見守ってくれている。
だからこその罪悪感。
今のお医者様の言葉が深く胸に刺さる。
『無理やりに』
そう。
私は無理やりには、されていない。
心は抵抗していたつもりだけど、身体は……私から受け入れてしまったのだから。
私の身体を診終えて、家族に状況を伝えるとお医者様はフレスベルグ邸から出て行った。
リドルお義父様とマリーナお義母様も大変に私の事を案じてくれて嬉しかったけれど、心はずっと張り裂けそうだった。
「じゃあ姉様はもう少し横になって、ゆっくり身体を休めておけよ。俺とシュバルツ兄様はちっと向こうで話しをしてくっから」
「ええ、わかりましたわ……」
「リフィルさん。何かあれば遠慮なく私を呼んでくれ。今日は家から出ないから」
「ええ、ありがとうございますわ、シュバルツ様」
彼らが出て行こうとしたので、「そういえば」と、聞かなければならない事をひとつ思い出す。
「ルーフェンはザ・ワンって何の事だかわかるかしら……?」
「ん? ああ。大精霊様と魔法の契約をする時、既存の魔法ではなくて、世界で一つしか存在する事が許されない強力な魔法の事だが、それがどうした?」
「そう、なんですのね……」
という事は私の魔法は本当に私しか扱えなかったんだ
「あ、別になんでもないですわよ。ごめんなさい、引き止めて……」
「……そうか。じゃあまたな姉様。ちょっと話しをしてくるわ」
ルーフェンとシュバルツ様は物憂げな表情を残し、部屋から出て行った。
虚無感。
なんだか何も考えられない。
今すぐ存在自体を自ら消してしまいたい。
ザリアス・マクシムスという男に抱かれる事を選んだ私。
それは本当にシュバルツ様の為なの?
昨晩の思い出したくない記憶の中に、ザリアスの言葉が蘇る。
『そんなに嬉しそうに僕を求めてくれる今のキミこそが本来のキミの姿なんだよ。わかるか? 愛とは所詮、快楽なんだから』
違う。
と、思いたい。
けれど、昨晩の自分を思い返せば思い返すほど、私の愛は本当にシュバルツ様だけに向けられているのか不安で不安でどうしようもなくなる。
それにザリアスは言っていた。
「今後も僕に身体を差し出せ」
と。
つまり私はあの男に都合のいいように、これからも抱かれなくちゃいけない。
そんなのは嫌。
嫌だけれど、そうしないとシュバルツ様にかけた魔法の事がバラされてしまう。
もしそんな事になったら……。
彼がここまで積み上げて来た輝かしい栄光を奪ってしまう。
「私は……どうすれば、いいの……」
またひとり、涙を溢し続けた。
私が放心状態でフレスベルグ邸に戻ったのは、もうお日様がてっぺんに登る頃。
どうやって帰って来たのかすらハッキリと思い出せないくらいフラフラとした足取りで、ようやく私のお家……シュバルツ様のお家の付近に辿り着いた。
「シュバルツ……さ、ま……」
「リフィルさんッ! 一体今までどこに……心配した……リ、リフィルさんッ!?」
偶然その場にいたシュバルツ様に抱かれた直後、私は安心感からか、また意識を失った。
●○●○●
――それから。
「……」
私が今度意識を取り戻すと、そこは見慣れた天井。
過ごし始めてからまだ一年と数ヶ月しか経っていないけれど、すっかり慣れ親しんだフレスベルグ邸での私のお部屋。
「リフィルさん! 私がわかるか!?」
「シュバルツ……様……」
私はベッドに横になったまま答える。
ふと、ぬくもりを感じてそちらを見やると、私の左手が彼に握られている事がわかり、安堵した。
「良かった、わかるんだね。リフィルさん、一体何があったんだ。昨日、突然姿を消してから、行方が全くわからなくなってしまって……。私やルーフェン殿、それにフレスベルグ家の者総動員で探し回っていたが、全くキミを見つけられなくて……」
そんな風に仰ってくださるシュバルツ様のその手は震えていた。
よくよく彼の顔を見ると、瞳はやや充血しかけ、目の下にはクマもできている。
本当に行方のわからなくなった私を一晩中探し続けてくれていたんだ。
「でも、こうやってキミが無事に帰ってきてくれて本当に、本当に良かった……!」
シュバルツ様はそう言って微笑んでくれた。
「シュバルツ……様。私……私……」
彼が一晩中私を探し求めてくれていた事は嬉しい。
私は彼を心から愛しているし、彼も私の事をとても愛してくれている事を感じられる。
けれど私の身体は……。
ドクン、という動悸と共に昨晩の記憶が強く蘇る。
私は昨晩、出逢ったばかりのあの男と――。
自分のみだらな姿を、その声を、吐息を、熱を。
思い返せば思い返すほどに強烈な罪悪感に苛まれて。
「わ、私は……」
カタカタと小刻みに震える私の事をジッと心配そうに見据えてくるシュバルツ様のお顔を、まともに見る事ができない。
「わた……ッ。あ……ああっ……うぁ、あああうううぅぅぅぅ……ッ!」
自分の身に何が起きたのかを話す事が恐ろしくて、涙が止まらなくなってしまった。
嫌悪感が全身を駆け巡る。
シュバルツ様以外の人に抱かれた。
身体の全てを見られ、触られ、そして――。
夢なんかじゃないほどの現実感。
そしてそれを受け入れてしまった、愚かな自分の決断を。
「……ッ、リ、リフィルさん。とりあえず今は落ち着くまでゆっくり寝ているんだ。もう少ししたら町医者の他に、ルーフェン殿やルーラ殿もやってくる。その前にメイドに飲み物を持ってこさせるから待っていてくれ」
シュバルツ様は何かを察したのか、私からそれ以上を聞き出そうとはせず、まるで逃げるように私の部屋から出て行ってしまった。
「……ごめんな、さい」
私は一人、彼へと謝罪の言葉を呟いた。
●○●○●
「――お身体の方は特に異常はないようです」
シュバルツ様が連れて来てくれた女性の町医者に私は身体を診てもらい、健診が終わったところでシュバルツ様の他、彼のご両親とルーフェンも私の部屋に来ていた。
「そうか、外傷はねえんだな!? 乱暴されたりした跡も絶対にねえんだな!?」
「だ、大丈夫です。無理やりに何かをされたような形跡は見受けられませんでした」
「ふうぅー……そうか、良かった」
ルーフェンがホッとしたように息を吐き出す。
うちの家族は皆、愛情が深い。
いえ、うちだけじゃない。フレスベルグ家のお義母さんもお義父さんも。
そしてシュバルツ様も。
皆が私の事をこんなにも心配そうに見守ってくれている。
だからこその罪悪感。
今のお医者様の言葉が深く胸に刺さる。
『無理やりに』
そう。
私は無理やりには、されていない。
心は抵抗していたつもりだけど、身体は……私から受け入れてしまったのだから。
私の身体を診終えて、家族に状況を伝えるとお医者様はフレスベルグ邸から出て行った。
リドルお義父様とマリーナお義母様も大変に私の事を案じてくれて嬉しかったけれど、心はずっと張り裂けそうだった。
「じゃあ姉様はもう少し横になって、ゆっくり身体を休めておけよ。俺とシュバルツ兄様はちっと向こうで話しをしてくっから」
「ええ、わかりましたわ……」
「リフィルさん。何かあれば遠慮なく私を呼んでくれ。今日は家から出ないから」
「ええ、ありがとうございますわ、シュバルツ様」
彼らが出て行こうとしたので、「そういえば」と、聞かなければならない事をひとつ思い出す。
「ルーフェンはザ・ワンって何の事だかわかるかしら……?」
「ん? ああ。大精霊様と魔法の契約をする時、既存の魔法ではなくて、世界で一つしか存在する事が許されない強力な魔法の事だが、それがどうした?」
「そう、なんですのね……」
という事は私の魔法は本当に私しか扱えなかったんだ
「あ、別になんでもないですわよ。ごめんなさい、引き止めて……」
「……そうか。じゃあまたな姉様。ちょっと話しをしてくるわ」
ルーフェンとシュバルツ様は物憂げな表情を残し、部屋から出て行った。
虚無感。
なんだか何も考えられない。
今すぐ存在自体を自ら消してしまいたい。
ザリアス・マクシムスという男に抱かれる事を選んだ私。
それは本当にシュバルツ様の為なの?
昨晩の思い出したくない記憶の中に、ザリアスの言葉が蘇る。
『そんなに嬉しそうに僕を求めてくれる今のキミこそが本来のキミの姿なんだよ。わかるか? 愛とは所詮、快楽なんだから』
違う。
と、思いたい。
けれど、昨晩の自分を思い返せば思い返すほど、私の愛は本当にシュバルツ様だけに向けられているのか不安で不安でどうしようもなくなる。
それにザリアスは言っていた。
「今後も僕に身体を差し出せ」
と。
つまり私はあの男に都合のいいように、これからも抱かれなくちゃいけない。
そんなのは嫌。
嫌だけれど、そうしないとシュバルツ様にかけた魔法の事がバラされてしまう。
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