虹色小判

しまたろす

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第1章 学生編

10 学生寮?

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本日最後の案内として、学生寮に向かうこととなった。
家具や家電は全て用意してくれて、自分の引っ越しの荷物は門前で担当者が運んでくれたため、自分の引越し先は今日初めて訪れる。


そして、立派な建物の前に車が停まる。
やはりというかなんというか寮ではなくホテルだ。

「明日も適当にこっちくるよー。でも待つ必要は無いからね。僕もいつ寝るかわかんないし。行く前に寮の人に連絡入れるわ。」

起きるではなく寝るんですね。。

「わかったよ。右も左もわからないから、外へ出ることは無いと思うけど、出るときはホテ…寮の人に伝えておくよ。」

「じゃ、そういうことでごゆっくり~」

「今日はありがとう。」

見送ったあと寮に入ると普通にホテルのロビーだった。
受付?の横に立っていた初老の男性が声をかけてきた。

「黒蜂様ですね。生活全般をサポートさせて頂きます、羊(ひつじ)です。黒蜂様の専属の執事となります。また、寮内に居るメイドは誰でも対応するので、遠慮なくお声をおかけください。」

「は、はい。わかりました。」

執事にメイド。別の世界に飛ばされたと
改めて感じました。。。

「まず黒蜂様の部屋に案内いし、寮内の各施設にご案内いたします。その後、ディナーとなります。」

「…わかりました。」




部屋に案内されたが広すぎて、慣れるまでは
ゆっくりできそうにないや。

「部屋の確認や整理があると思いますので、1時間後に施設の案内をさせていただきます。では後ほど。」

軽く頭を下げた羊さんが出ていった後、いそいそと
自分のものを整理していく。と言っても殆ど
準備してくれるとのことだったため、服や細々した私物ぐらいしかないため、すぐ片付いた。
部屋も見て回ったが、とこどころ触りたくもない
高そうな壺や食器があったため、注意しようと思った。
テレビもあったため、ぼーっとながめていると
扉を叩く音がした。

「羊です。まだでしたら改めて参りますがよろしいでしょうか?」

「大丈夫です!今行きます!」

こうしてグルグルと寮内を回った。

「最後に食堂となります。部屋での食事も可能ですがいかがいたしますか?」

「丁度お腹が減ってるので、このままここで食事を取るのは可能ですか?」

「大丈夫ですよ。では食事が終わりましたら、黒蜂さまの部屋まで戻りますので、受付にお声掛けください。」

「わかりました。ありがとうございます。」

頭を下げ食堂に入ると闘技場で会ったお嬢様と
イケメン男性が、二人でテーブルを囲っていた。

「あら、黒蜂さんでしたかしら?あなたもここの寮でしたの?」

「あ、はい。えーっと橙さんもこの寮に入られてたんですか。」

「いえ、私しはここではありませんの。こちらの炎帝(えんてい)くんがこちらの寮に入っているから、たまにここで食事を取りますの。この方は黒蜂さん。『幸運の持ち主』だそうですの。」

「そうでしたか。今はお嬢…橙さんのマネージメントみたいなことをしている、赤桐 炎帝(あかぎり えんてい)です。お嬢共に仲良くしてください。」

爽やかスマイルで挨拶された。

「黒蜂 澪音です。よろしくお願いします。」

挨拶を終えると橙さんの提案で、
3人で食事をすることになった。

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