転生した平凡顔な捨て子が公爵家の姫君？平民のままがいいので逃げてもいいですか

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「先生！なんであの平民があたしよりも上の順位なんですか？納得できません」

「なんでってあの子の努力の結果だろう魔力量は君と変わらないのに無詠唱で出来るということは相当努力したということだ」

「で・・・・でも納得できないんですお願いします再試験をお願いします！」

「それは約束出来ない校長の許可が必要だ、あたしの一存ではどうにも出来ない」

師匠のお願いで今日は魔法学校にお弁当を持って来た、この世界前世とほぼ同じ調味料があるのがわかって色々料理をしているまあまだ子供なので簡単なものだけなんだけど甘い卵焼きが入ったお弁当が食べたいってことなので護衛も兼ねたエフリアちゃんと一緒に来たのだが・・・・
学校の正門で師匠と女子生徒がなにやら口論している場面に遭遇ああ、タイミング最悪

「先生の後押しでなんとかなりませんか？」

「後押しって本気で言ってる？あたしはあくまで臨時の講師にすぎないんだ無理だと思うけどまあ、あたしが思うにこんなことしてる暇があるなら魔法についてもっと勉強したほうがいいとは思うけどね」

”マリーこの子気を付けたほうがいい”

エフリアちゃんがそう言ったと思った瞬間彼女はポケットから何か光るものを取り出した
え？な・・・・・・今の何？

「許さない！あんたも平民だからあいつを贔屓するんでしょ？後押しするくらいいいじゃない！あんたなんか許さない！許さないんだから！！」

彼女は大声で叫ぶと同時に物凄い勢いで走ってくると師匠の胸に向かってナイフを突きつけた
と、同時にスローモーションで時が止まったかのように師匠が崩れ落ちるのが見える
え？えええっ・・・・・嘘　嘘　嘘だよね！！！！

「師匠！！！師匠！！しっかりして！師匠！師匠！」

出血が多いどうしようこのままじゃ師匠が死んじゃう！

「どうした？これはいったい・・・・？」

「あああああっ・・・・・え？レイアンヌ様？何故？」

「ライラさんに用があって来たんだが何がどうなってる？」

「師匠がじょ・・・・女子生徒に刺されて！！どうしよう・・・・・師匠！！」

「おい！お前たち治癒師を呼んで来い！！早く！！」

治癒師が来るまで師匠の命が持つかはわからないだったら今やるしかない
そうだ・・・・・あたしが魔法で治すしかない

「あたしやってみます・・・・」

「は？やってみるって治癒魔法はやれるのか？見た感じ傷はかなり深いから治癒魔法で治療できるかどうか」

レイアンヌ様の言葉に迷ってる時間はなかった
師匠をこんな風した彼女は許せないでも今やるべきことは師匠を治すこと
やれるだろうか・・・・・いやあたしはやるんだ
手のひらに魔力を集中する、彼女を・・・・・師匠を治して！！
あたしの大切なひとを奪わないで・・・・・
眩い光が辺りを包むと自分の手から魔力が放出される
出血が多そうだけど大丈夫・・・・・神様お願いあたしに力を貸して

「き・・・・傷が・・・嘘だろ？！」

「み、見ろ！！傷が塞がってきてるぞ」

「聖女だ！！聖女様だ！」

夢中で治療してたからわからなかった
辺りにそんなに人が集まってきてたなんてわからなかった
偶然師匠に会いに来たレイアンヌ様が唖然としていたなんてわからなくて・・・・・

「これは・・・・・間違いないこれは聖魔法だ」

ぽつりと呟いたレイアンヌ様が食い入るようにあたしを見つめているその一方で聖魔法が使えるようになったあたしとは逆の事態が魔物討伐に同行したアウラさんに起こっていた
そう・・・・・・聖魔法の魔力が弱まっていたのだった