転生した平凡顔な捨て子が公爵家の姫君?平民のままがいいので逃げてもいいですか

青波明来

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「マリー・・・・・本当に良かったのかい?」

「師匠、これでいいんですあたしは今のままが一番なんです」

揚げたてのポテトを口に放り込むと自分に言い聞かせるように師匠であるライラさんに言葉をかけた
彼女は呆れたような笑みを浮かべると首を横に振る、貧乏性だねえなんて声が聞こえて来たけど・・・・まあ結論から言うとあたしとレイアンヌ様は兄妹だったその結果に彼は涙を流して喜んだ
マリーはもう孤児のみなしごの女の子ではないシュバイツァー公爵家の娘なんだ今から公爵家に帰ろう
母上に会いに行こうってもう例えていうなら興奮状態だった

「レイアンヌ様・・・・・お・・・落ち着いて下さい!!」

「これが落ちついていられるか?母上がどれだけ喜ぶか!ああ神様はシュバイツァー公爵家を見捨ててはいなかった!ああそうだ!マリーいやマリアンヌそんな堅苦しい言い方はしないでくれ僕のことはレイと呼んでくれ」

「で、でも・・・・・・「早く!ああそうだお兄様って呼ばれるのもいいな早く呼んでみてくれ」

「あ・・・・・お、お兄様?」

「マリアンヌううううっ「れ・・・・レイアンヌ様そんなにぎゅうぎゅう抱きしめたらマリーがつぶれちまうよ」

「はっ?!そっそうか、マリアンヌ大丈夫かい?つい興奮してしまって・・・・・すまない」

「い、いいえ!!大丈夫です」

「じゃあマリアンヌそろそろ行こうか?」

「・・・・・・へ?い、行くって何処へ?」

「何処って決ってるじゃないか!!シュバイツァー公爵家に決まってるよマリアンヌは僕の大事な妹なんだこれからは公爵家で暮らすんだよ」

彼の言葉に頭が真っ白になる・・・・・・
そうかそういうことになるんだ、でもどうなんだろなんかピンとこない
興奮状態のお兄様を悲しませたくはないけど公爵家のお嬢様なんてあたしの柄じゃない
そう思うのはあたしに前世の記憶があるからだと思う、なにより今まで自由に生きて来たのに公爵家に行ったら自由が無くなるよそれにイザベラ様が言ってたパッチワークの小物作り・・・・・あたしやってみたいもん
公爵家に行ったらそんなことやってる暇がなくなるのは目に見えてる
きっと礼儀作法やお勉強で自由に動けなくなる!あたしはドレスや宝石より自由な時間が欲しい

「行きません!!」

「へ・・・・・?ま、マリアンヌ?!」

「公爵家には行きませんあたしは今のままがいいんですさっき鑑定する前に自由を保障するって頷いてくれたじゃないですか」

「マリアンヌ、だが君はもう公爵家の令嬢なんだ「今のところあたしの素性を知ってるのはお兄様だけです」

「だ・・・・だが!!あ・・・・もしや君は捨てられたことを恨んで?違うんだ話を聞いてくれ」

「お兄様あたしを捨てたのは何か事情があったんでしょうけど両親が判っただけで十分ですお兄様あたしに自由を下さいお願いします」

気が付いたらあたしは思わず土下座をしていた・・・・


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