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2回戦、終結ッ!
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適当にバイクを走らせていた本田は、左手の少し開けた場所にテント群を見つけて停まった。それは奇しくもC組の本陣だった。
「なんや、こんなトコおったんか」
バイクを木陰に隠し、手早く自分の擬装を直しながら陣地を一望できる場所を探す。
静かに弾倉を引き抜き、新しい弾倉を挿し込む。薬室に既に弾が入っているのを確認して、選定した狙撃ポイントにゆっくりと身を沈めた。
すると図ったように一つのテントから人が出てきた。中央やや後方にある特に大きなテントだ。
本田は照準眼鏡を覗いて出てきた人物を観察した。
「んー、どっかで見た顔やな……」
ひげ面の厳つい男は、ひとつ伸びをして歩きだす。見た目にそぐわぬ穏やかな表情だ。
本田は獲物の価値をはかるため、狙いをつけたまま頭をひねった。本田の頭に幾つかのシーンがぼんやりとよぎる。
──授業中…違う。
──学校行事……うーん。
──ブリーフィング…寝とったからなぁ。
ぐるぐると空回りしだした思考がバチッと繋がった気がした。
「あ!せやせや!」
眠たいブリーフィングで唯一といっても過言ではない起きて話を聞いていた事項。敵の詳細について。そこにあの高校生らしからぬひげ面がいた。
「総大将やんか」
本田はにんまりとして、躊躇いなく引き金を引いた。
────────────────────
『おい、聞いたか?A組って陣地占領されたこと無いらしいぜ』
『マジ?そんなに強いなんて話聞いてないぞ。むしろ……』
『おいおい、誰が勝ってるって言った?なんでも占領される前に全滅しちまうって話だ』
『おま、それ、ダメなパターンじゃんかよ!』
待機用テントでケタケタと爆笑しているクラスメイトの冗談を幕体越しに聴きながら、今村は先程からムズムズする頭を掻いた。
それは眉間に尖ったものを近付けた時の様なムズムズで、どうも心地が悪い。
嫌な予感を伴う不快感の正体を見つけようと周りを見渡すも、陣地内は平穏そのものだ。
今村は首をかしげなからも不快感の正体におおよその目星は付いていた。
ならばさっさと天幕に隠れてしまおうと、足早に待機用テントの入口側に回り込んだ。
途端に背中がゾクッと総毛立った。反射的にその場に伏せる。同時に1発の銃声がした。
ダァン……!
本田の放った銃弾は今村の頭を浅く掠め、ヘルメットを弾き飛ばした。
伏せる直前、前屈みの状態で後頭部に強い衝撃を受けた今村は、そのまま前につんのめってどしゃっと地面に叩きつけられる。
(そっちからか……!)
心の中で舌打ちする。しかし強く揺さぶられた思考は混濁していて、次の行動が起こせなかった。
その場に手をついて上体を支えるので精一杯の今村の下に、音もなく横田が現れた。横田は素早く今村を近くの物陰に引っ張り込む。
さっきまで今村のうずくまっていた場所がピシッと音を立てて弾けた。
今村はぼんやりと横田を見上げた。次第にピントが合って、意識が明瞭になってくる。
横田に預けた身体を起こすと、控えテントから飛び出してきた数名が応戦しているのが見えた。しかし、敵の姿が見えず牽制射撃にとどまっているようだった。
騒ぎに気付いた歩哨や待機人員が次第に集まってくる。数名が狙撃されて倒れた。状況は見るからに混乱していた。
(指揮を、執らなければ……)
今村はまだ軸のふらつく身体で立ち上がり、大声で指揮を執り始めた。
────────────────────
その頃仁村は増援と合流し、部隊の再編を終えていた。
「A組の陣地は目の前だ!タイムリミットも近いが敵の残存戦力も少ない!スピード勝負でいくぞ!」
森の木々と同化した隊員達が低く小さな、しかし力強い声で「おうっ」と気合いを入れた。
『タイガーこちらHQ、突撃命令を下達する』
いつも命令下達は今村が行っていたが、声は別のオペレーターのものだった。彼の声はやや早口で何かあったと察するには充分だった。
『当初、迫撃砲による突撃支援射撃をおこなう。時、1530から5分間。その間にタイガーを先頭に目標陣地前縁まで前進。1535の射撃終了後速やかに突撃発揮せよ。命令下達終わり』
「タイガー、了解」『レンジャー、了解』
命令下達は終わったが、オペレーターの指示は続いた。
『なお、現在本部陣地において対ゲリコマ戦闘が生起している。本作戦は速やかに完遂せよ』
「了解」『了解』
やり取りが終わるのを待って、的場が口を挟む。
「おいおい、大丈夫かよ……」
「こっからはノーガードの殴り合いだな」
米田がくっくっと可笑しそうに笑う。
丁度その時、時刻は15時30分になって、空からひゅうっと風切り音を鳴らして砲弾がA組陣地に降り注いだ。
ひゅっ、ひゅうっ!
ボンッ、ボボンッ!
臨戦態勢を整えていたA組の陣地内は小パニックになり、冷静な者から塹壕に飛び込んだ。
『タイガーこちらレンジャー、今のうちに前進しよう』
仁村は返事代わりに軽く手を挙げて合図し、ゆっくりと戦車を走らせる。その後ろに合流したメルカバMk.Ⅳが追従した。
A組陣地の外縁にそって張り巡らされた鉄条網ギリギリまで前進すると、陣地内の様子が良く見えた。
規則正しく並んだテントは静まり返り、鉄条網より内側に掘られた塹壕に潜むA組隊員は姿勢を低くして砲撃を凌いでいる。閑散とした陣地に砲弾だけが降っていた。
「アルファの連中、ほとんど塹壕に入っちゃったっすねぇ」
「そうだなぁ……」
星野の言葉に仁村は渋面した。命令では戦車で突撃して出来た突破口から歩兵隊が流れ込む手筈だったが、人の潜む塹壕を戦車で通った場合、塹壕ごと中の人を踏み潰す可能性が非常に高いからだ。
さすがに体育祭で死人を量産するわけにはいかない。やむなく仁村は作戦の変更を提案した。
「レンジャーこちらタイガー、手前の塹壕にアルファ多数。危険な為、戦車による突破は出来ない。繰り返す、戦車による突破は不可」
『レンジャー、了解。障害は迂回して突撃する。タイガーについては支援射撃頼む』
「タイガー、了解。終わり」
そうこうしている間に5分が過ぎ、
『最終弾、弾ちゃーく、今!』
ボン!
『レンジャー!突撃にィ───!』
『前へ!』の動令でC組の突撃が始まる、隊員達も前のめりの姿勢でいつでも走り出せる状態だった、のだが……。
突撃ィィィィ──────!!!
おおおおお───────!!!
なんとC組よりも先にA組が突撃を敢行した。
次々と塹壕から隊員が這い出し、突撃してくる。
しかしそれらは統率のない半ばやけくその様な突撃だった。そんな攻撃に大きな効果は見込めない。何より小銃しか持たない歩兵が仁村達の乗る戦車に勝てようはずもない。
ババババババババ!!
C組の反撃にA組の隊員達は次々と倒れていった。
遂にはA組のテントから幹部らしき隊員も拳銃を抜いて飛び出してくる。
無謀な突撃を止めさせようとしている者もいるが、多勢に無勢。あっという間に振り切られ、独りテントの前に取り残されている。
A組の突撃から僅か数分。C組にも軽微な損耗は出たものの、A組の陣地内は一人を除いて立っている者はおらず、生き残った一人は両膝をついてうなだれていた。
『HQこちらレンジャー、これより陣地内の掃討にかかる。おくれ』
『こちらHQ、了解。なお我の陣地で生起してきた小規模戦闘についても終決した』
『こちらレンジャー、了解。終わり』
障害を乗り越え、A組陣地を制圧していくレンジャー達を見ながら仁村は腑に落ちないような、やるせないような複雑な気持ちを何とか言葉にしようとしたが「え?これ……終わり?」という一言しか出なかった。
陣地内を調べ終え、一人残ったA組隊員の元に人が集まり始めた。近づいて見れば、それはA組の総参謀、山下であった。
俯いた顔ははっきりと見えないが、戦意は見るからに無く、捕縛を待つのみというところだ。
仁村は少し離れた所から事の成り行きを見守っていた。
後は陣地確保の時間が過ぎるまで防衛するだけ、などと考えながら山下が武装解除されていくのを眺める。俯いたままの表情は歯を食いしばっているようにも見える。その時、山下の口元で何かがキラリと光った。
(涙……?いや、あれは……グロスか?)
その事に気づいた時には遅かった。
「おい!待て!」
仁村の制止もむなしく、山下の装具が外される。同時に山下が顔を上げた。その口にくわえられたグロスが装具についた手榴弾の安全ピンを外し……。
ボン!
「自爆……」
仁村は唖然とした。
「すげーな、Aクラスの根性は」
横で的場も目を見張っている。
「実戦ではなく、試合だからこそ取れる悪あがきなんだろうな……」
米田の口調は希望混じりの声色だ。
「なんか、後味悪いっすね……」
四人は揃ってうーん、と苦い顔をした。
その時、ラッパと共にアナウンスが流れた。
『A組全滅につき、C組の勝利!』
「「「「え!?」」」」
四人の声が揃った。
「全、滅……?」
「俺、全滅なんて初めて聞いたぞ」
星野と的場が状況を呑み込めてない顔をしている。
事実、周囲では喜んでいいのか判りかねている不思議な雰囲気が流れていた。
「なんや、こんなトコおったんか」
バイクを木陰に隠し、手早く自分の擬装を直しながら陣地を一望できる場所を探す。
静かに弾倉を引き抜き、新しい弾倉を挿し込む。薬室に既に弾が入っているのを確認して、選定した狙撃ポイントにゆっくりと身を沈めた。
すると図ったように一つのテントから人が出てきた。中央やや後方にある特に大きなテントだ。
本田は照準眼鏡を覗いて出てきた人物を観察した。
「んー、どっかで見た顔やな……」
ひげ面の厳つい男は、ひとつ伸びをして歩きだす。見た目にそぐわぬ穏やかな表情だ。
本田は獲物の価値をはかるため、狙いをつけたまま頭をひねった。本田の頭に幾つかのシーンがぼんやりとよぎる。
──授業中…違う。
──学校行事……うーん。
──ブリーフィング…寝とったからなぁ。
ぐるぐると空回りしだした思考がバチッと繋がった気がした。
「あ!せやせや!」
眠たいブリーフィングで唯一といっても過言ではない起きて話を聞いていた事項。敵の詳細について。そこにあの高校生らしからぬひげ面がいた。
「総大将やんか」
本田はにんまりとして、躊躇いなく引き金を引いた。
────────────────────
『おい、聞いたか?A組って陣地占領されたこと無いらしいぜ』
『マジ?そんなに強いなんて話聞いてないぞ。むしろ……』
『おいおい、誰が勝ってるって言った?なんでも占領される前に全滅しちまうって話だ』
『おま、それ、ダメなパターンじゃんかよ!』
待機用テントでケタケタと爆笑しているクラスメイトの冗談を幕体越しに聴きながら、今村は先程からムズムズする頭を掻いた。
それは眉間に尖ったものを近付けた時の様なムズムズで、どうも心地が悪い。
嫌な予感を伴う不快感の正体を見つけようと周りを見渡すも、陣地内は平穏そのものだ。
今村は首をかしげなからも不快感の正体におおよその目星は付いていた。
ならばさっさと天幕に隠れてしまおうと、足早に待機用テントの入口側に回り込んだ。
途端に背中がゾクッと総毛立った。反射的にその場に伏せる。同時に1発の銃声がした。
ダァン……!
本田の放った銃弾は今村の頭を浅く掠め、ヘルメットを弾き飛ばした。
伏せる直前、前屈みの状態で後頭部に強い衝撃を受けた今村は、そのまま前につんのめってどしゃっと地面に叩きつけられる。
(そっちからか……!)
心の中で舌打ちする。しかし強く揺さぶられた思考は混濁していて、次の行動が起こせなかった。
その場に手をついて上体を支えるので精一杯の今村の下に、音もなく横田が現れた。横田は素早く今村を近くの物陰に引っ張り込む。
さっきまで今村のうずくまっていた場所がピシッと音を立てて弾けた。
今村はぼんやりと横田を見上げた。次第にピントが合って、意識が明瞭になってくる。
横田に預けた身体を起こすと、控えテントから飛び出してきた数名が応戦しているのが見えた。しかし、敵の姿が見えず牽制射撃にとどまっているようだった。
騒ぎに気付いた歩哨や待機人員が次第に集まってくる。数名が狙撃されて倒れた。状況は見るからに混乱していた。
(指揮を、執らなければ……)
今村はまだ軸のふらつく身体で立ち上がり、大声で指揮を執り始めた。
────────────────────
その頃仁村は増援と合流し、部隊の再編を終えていた。
「A組の陣地は目の前だ!タイムリミットも近いが敵の残存戦力も少ない!スピード勝負でいくぞ!」
森の木々と同化した隊員達が低く小さな、しかし力強い声で「おうっ」と気合いを入れた。
『タイガーこちらHQ、突撃命令を下達する』
いつも命令下達は今村が行っていたが、声は別のオペレーターのものだった。彼の声はやや早口で何かあったと察するには充分だった。
『当初、迫撃砲による突撃支援射撃をおこなう。時、1530から5分間。その間にタイガーを先頭に目標陣地前縁まで前進。1535の射撃終了後速やかに突撃発揮せよ。命令下達終わり』
「タイガー、了解」『レンジャー、了解』
命令下達は終わったが、オペレーターの指示は続いた。
『なお、現在本部陣地において対ゲリコマ戦闘が生起している。本作戦は速やかに完遂せよ』
「了解」『了解』
やり取りが終わるのを待って、的場が口を挟む。
「おいおい、大丈夫かよ……」
「こっからはノーガードの殴り合いだな」
米田がくっくっと可笑しそうに笑う。
丁度その時、時刻は15時30分になって、空からひゅうっと風切り音を鳴らして砲弾がA組陣地に降り注いだ。
ひゅっ、ひゅうっ!
ボンッ、ボボンッ!
臨戦態勢を整えていたA組の陣地内は小パニックになり、冷静な者から塹壕に飛び込んだ。
『タイガーこちらレンジャー、今のうちに前進しよう』
仁村は返事代わりに軽く手を挙げて合図し、ゆっくりと戦車を走らせる。その後ろに合流したメルカバMk.Ⅳが追従した。
A組陣地の外縁にそって張り巡らされた鉄条網ギリギリまで前進すると、陣地内の様子が良く見えた。
規則正しく並んだテントは静まり返り、鉄条網より内側に掘られた塹壕に潜むA組隊員は姿勢を低くして砲撃を凌いでいる。閑散とした陣地に砲弾だけが降っていた。
「アルファの連中、ほとんど塹壕に入っちゃったっすねぇ」
「そうだなぁ……」
星野の言葉に仁村は渋面した。命令では戦車で突撃して出来た突破口から歩兵隊が流れ込む手筈だったが、人の潜む塹壕を戦車で通った場合、塹壕ごと中の人を踏み潰す可能性が非常に高いからだ。
さすがに体育祭で死人を量産するわけにはいかない。やむなく仁村は作戦の変更を提案した。
「レンジャーこちらタイガー、手前の塹壕にアルファ多数。危険な為、戦車による突破は出来ない。繰り返す、戦車による突破は不可」
『レンジャー、了解。障害は迂回して突撃する。タイガーについては支援射撃頼む』
「タイガー、了解。終わり」
そうこうしている間に5分が過ぎ、
『最終弾、弾ちゃーく、今!』
ボン!
『レンジャー!突撃にィ───!』
『前へ!』の動令でC組の突撃が始まる、隊員達も前のめりの姿勢でいつでも走り出せる状態だった、のだが……。
突撃ィィィィ──────!!!
おおおおお───────!!!
なんとC組よりも先にA組が突撃を敢行した。
次々と塹壕から隊員が這い出し、突撃してくる。
しかしそれらは統率のない半ばやけくその様な突撃だった。そんな攻撃に大きな効果は見込めない。何より小銃しか持たない歩兵が仁村達の乗る戦車に勝てようはずもない。
ババババババババ!!
C組の反撃にA組の隊員達は次々と倒れていった。
遂にはA組のテントから幹部らしき隊員も拳銃を抜いて飛び出してくる。
無謀な突撃を止めさせようとしている者もいるが、多勢に無勢。あっという間に振り切られ、独りテントの前に取り残されている。
A組の突撃から僅か数分。C組にも軽微な損耗は出たものの、A組の陣地内は一人を除いて立っている者はおらず、生き残った一人は両膝をついてうなだれていた。
『HQこちらレンジャー、これより陣地内の掃討にかかる。おくれ』
『こちらHQ、了解。なお我の陣地で生起してきた小規模戦闘についても終決した』
『こちらレンジャー、了解。終わり』
障害を乗り越え、A組陣地を制圧していくレンジャー達を見ながら仁村は腑に落ちないような、やるせないような複雑な気持ちを何とか言葉にしようとしたが「え?これ……終わり?」という一言しか出なかった。
陣地内を調べ終え、一人残ったA組隊員の元に人が集まり始めた。近づいて見れば、それはA組の総参謀、山下であった。
俯いた顔ははっきりと見えないが、戦意は見るからに無く、捕縛を待つのみというところだ。
仁村は少し離れた所から事の成り行きを見守っていた。
後は陣地確保の時間が過ぎるまで防衛するだけ、などと考えながら山下が武装解除されていくのを眺める。俯いたままの表情は歯を食いしばっているようにも見える。その時、山下の口元で何かがキラリと光った。
(涙……?いや、あれは……グロスか?)
その事に気づいた時には遅かった。
「おい!待て!」
仁村の制止もむなしく、山下の装具が外される。同時に山下が顔を上げた。その口にくわえられたグロスが装具についた手榴弾の安全ピンを外し……。
ボン!
「自爆……」
仁村は唖然とした。
「すげーな、Aクラスの根性は」
横で的場も目を見張っている。
「実戦ではなく、試合だからこそ取れる悪あがきなんだろうな……」
米田の口調は希望混じりの声色だ。
「なんか、後味悪いっすね……」
四人は揃ってうーん、と苦い顔をした。
その時、ラッパと共にアナウンスが流れた。
『A組全滅につき、C組の勝利!』
「「「「え!?」」」」
四人の声が揃った。
「全、滅……?」
「俺、全滅なんて初めて聞いたぞ」
星野と的場が状況を呑み込めてない顔をしている。
事実、周囲では喜んでいいのか判りかねている不思議な雰囲気が流れていた。
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