状況、開始ッ!

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番外編~1回戦打ち上げ編~

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キン、キン、キン

 整備工場に金属音が響く。あちこちでハンマーやらスパナを持った整備士が試合後の整備に追われていた。
「ゲージアーマーがボロボロ。プラスチック製とはいえ、弾を受け過ぎよ…。よく1輌も撃破されずに帰ってきたものね」
 直杉が呆れながら言う。彼女の手元にあるゲージアーマーは見事に穴だらけになっていた。
「徹甲弾を撃たれてたら1輌くらいやられてたかもな~」
 仁村が笑って応えた。
「相手戦車を被害ゼロで倒せたのはデカかったな」
 米田も腕を組んで頷く。それを聞いた的場が少し誇らしげにしていた。
 「それを言うなら、攻撃ヘリが来た時はもうダメかと思ったっすよ~」
 星野の大仰な仕草付きの言葉に一同「あ~、あれは確かに」と苦笑いしつつ同意した。

 そんなお喋りをしながら整備をしていると陽も傾いてきた。
「そろそろ帰ろうか」
 誰からともなくそんな雰囲気になり、各々が帰り支度を始める。
「そういえば1回戦突破の打ち上げみたいなのしないんすね」
 さあ帰ろうかというところで星野が呟いた。
「そういえばそうだな。なんだ、寂しいのか?」
 的場がニヤニヤしながら星野を見ている。
「ち、違っ!ただちょっと景気付けがしたかっただけ!」
 わたわたと否定する星野だが、図星の様だった。こういったお祭りごとが好きなのだろう。
「じゃあ俺逹だけで行くか!他の所も行きたい奴らは行ってる様だし」
「おお!いいな、行こう行こう!」
 仁村の提案に米田が乗る。
「なになに?どっか行くの?」
 丁度追いついた様子の直杉が興味ありげに話に入る。
 こうして1車メンバーに直杉を加えて校門に向かった。

────────────────────
 原村高校は大きく施設エリア・演習場エリア・居住エリアの3つに分けられる。
 施設エリアには勉学に必要な各種建物が集まり、演習場エリアには体育に使用されるフィールドが集まっている。そして居住エリアには学生寮の他に店舗や娯楽施設などもあり、ちょっとした町の様相を呈している。
 そのエリアとエリアの間に造られた門。厳密には居住エリアも高校の敷地内なので校門とは言えないが、その位置的特性上「校門」と便宜的に呼ばれている門に2人の人影があった。
「あ、あんた達どうせ暇なんでしょ?なんならあたし達の打ち上げについて来ても良いんだからね?」
「後方部隊はほとんどの人が打ち上げ行かないみたいで~。愛里ちゃんと皆さんを誘おうって話をしてたんですよ~」
 河本と優木だ。2人は校門で待っていたようだった。その事をバラされた河本が慌てて優木の口を塞ごうとする。だがその行動が逆に優木の言葉を裏付ける証拠となってしまっていた。
 一同がニヤニヤしながら見つめる中、唯一その真意に気づいていない仁村が話しかける。
「丁度良かった。俺逹も今から打ち上げに行くところだったんだ。それじゃあ一緒に行こうか」
「!…そう、それならどこに行こうかしら」
 一瞬目を輝かせた河本は、咄嗟とっさに冷静を装って言ったが、口角が緩んでゴキゲンな様子が丸分かりである。しかしそれも仁村の爽やかな笑顔の一言で膨れっ面に変わった。
「ん?打ち上げに行く予定だったんだろ?俺逹はそこについて行くよ」
「えっ、そ、それは…。おおお男の子は女の子をエスコートするもんでしょ!察しなさいよ、ばかぁ!」
「えぇ???」
 仁村だけが困惑顔で、一同は校門を出て打ち上げ場所を探すべく歩き始めた。

────────────────────
 結果から言えば、結局どこの店も空いていなかった。営業していなかったわけではない。
 今日行われたのは1回戦。つまり全てのクラスが勝ち、そして負けた。その2・3年生の合計16クラス分の人数が打ち上げをしようとしているのだ。どこの店も一杯で7人ものグループが入る席など残ってなかったのである。
「どうしようか…」
 当然そんな流れになる。
「仕方ない、うちでやるか。キッチン用品は気持ち程度しかないから料理はできないけど、お菓子でいいか?」
「う~む、腹が減ったが店が一杯じゃ仕方ないか…」
 仁村の妥協案に米田が頭を悩ませる。ほとんどの人も仕方がないといった様子だ。
「じゃうち来る?料理くらいなら出来るわよ」
 と、そこで直杉が口を開いた。米田が目を輝かせる。
「ほっ、ホントか!?」
「ええ、うちは管理人さんも甘いし」
 これにはほぼ一同が沸いた。
 居住エリアには幾つも寮があって、それぞれに管理人がいる。そして原則女子寮は男子禁制で管理人に見つかると当然怒られる。ちなみにその逆もまた然りだが、ほとんどの男子寮の管理人は温かく見守るだけである。
 つまりそんな女子寮は稀有な存在。男子寮じゃ望めなかったご飯にありつけるのだ。
 的場と星野はそわそわし始め、米田はお腹を鳴らし、そんな様子を仁村が苦笑いをして眺めていた。
 その時河本が少し残念そうに目尻に光るものを滲ませていたが、気づいた者は残念ながらいなかった。

────────────────────
 スーパーで買い物を済ませた一同は直杉の部屋に集まった。
「ま、狭いけど入って」
 直杉はそんなお決まりの台詞を言いながら部屋に皆を入れた。
 大抵1人暮らしの部屋は個人の趣味性格が表れるものである。直杉の部屋はまさにその典型であった。
 戦車を模した家具や戦車のポスター、勉強机の上には戦車のミニチュアが幾つもクリアケースにまとめられて飾られている。逆に箪笥たんすや棚は最低限しかなく、あまりファッションに関心が無いことが見てとれた。
「おお…。ぽい・・なあ」
「さすがっすねぇ」
 的場と星野が部屋を見渡して呟いた。
「さ!早速料理を始めようぜ」
 米田が待ち切れないといった様子で言う。
「支ちゃん、手伝おうか?」
「私も手伝いますよ~」
「それじゃお願いね」
 そう言って台所に向かう女子陣。ちらりとそちらを見るとキッチンは意外と充実しているようだ。
「お、意外すね。料理とかするんだ」
 戦車のミニチュアを眺めていた星野が食いついた。
「ま、まあね」
 野菜を洗いながら直杉が照れくさそうにそれだけを言った。
「そういえば剛も料理上手かったよな」
 仁村が思い出したように米田に話を振った。
「まあ確かに料理はするが…俺はあそこには入れないな」
 笑いながら台所を見やる。
 台所は女子が3人入ってキャッキャと料理をしている。確かに男子としては入りにくそうなうえ、米田の体格では狭くなってしまいそうだ。
 4人は大人しく料理が出来上がるのを待つことにした。

────────────────────
「野菜を切りますね~。…ひゃっ!」

カラン

 優木が包丁を取り落とした。
「ちょっ!大丈夫!?怪我してない?」
「すっ、すみません~…大丈夫です…」
「怪我なくて良かった。レタスは手で千切る程度で盛り付けていいわ」
 鶏肉の下ごしらえをしていた河本が優木の手を取って怪我がないか見る。その間直杉は手を止めず顔だけ向けて言った。
「やっぱり料理手馴れてるのねぇ」
「すごいです~」
 怪我が無いことを確認した河本が作業に戻って言った。優木が追従して頷く。
「そ、そんな事ないわよ。グラタンは簡単だから…」
 直杉は照れながら否定するが、2つの作業を同時に進める動きが板についており、日頃から料理をしていることが見てとれた。

チュワワワワワワワワ…

「それを言うなら河本さんも手際良いわよ?美味しそうに揚がってるわ。」
 照れ隠しか直杉が話題を変えた。河本の手元では鶏のから揚げがこんがりときつね色に揚がり、香ばしい香りが漂う。
 リビングから米田と腹の虫の悲鳴が聞こえてきた。
「そ、そうかな。私はいつもお母さんと料理してるから…」
「そういえば愛里ちゃんのお昼はお弁当ですよね~。なぜかいつも多めに作ってきてそわそわしてますけど…」
「っ!?あっ、ああアレは別にそういうんじゃなくてえっとその…!だ、誰かお弁当忘れてたら大変でしょ!?だから作り過ぎちゃうだけなんだからぁ!」
 優木の言葉に河本が目に見えて動揺する。動揺のあまり、自ら軽く墓穴を掘る始末だった。
「別にそこまで解説は求めてないわ…」
 直杉の苦笑いに余計な事まで言ったと気づいた河本が更に紅くなった。引き金を引いた張本人である優木はキョトンとしている。
「えっ、えーと…春ちゃんも盛り付けキレイじゃない!彩りもいいし」
 恥ずかしさに耐え切れなくなった河本が半ば強引に話を振った。事実、優木のサラダはとても綺麗で千切ったレタスに人参や玉ねぎ、コーン等──安全の為、直杉が切ったもの──を盛り付けただけのものだったが、丁寧に盛り付けられさながら1つの作品のようだった。
「えへへ~、ありがとうございます。料理は普段しないんですけど、盛り付けだけなら出来ました~。あとはトマトを8等分して盛り付けるだけですよ~」
 そう言って優木は切っていない・・・・・・トマトを手に取った。

ぶちゅ

「ちょっ!トマトは包丁で切りなさいよ!もう、レタスじゃないんだから…」
「ふえぇ~ん、ごめんなさい~」
 握り潰したトマトの汁が飛び散ったシャツを拭いてあげている河本と半ベソの優木を見ながら直杉は
「(これは天然の範疇はんちゅうに入れていいのかしら…)」
 そう思わずにはいられなかった。

────────────────────
「「「いっただっきまーす!」」」
 食卓に並べられた料理を見た米田と星野は無邪気に目を輝かせ、クールを装っている的場も腹の虫は正直者であった。
「う、うまそ~」
 小さなテーブルには大皿に盛られた料理が所狭しと並べられている。
 グラタンはふつふつと煮え、焦げ目の付いたチーズがトロリととろける。
 山と積まれた鶏の唐揚げはカラッときれいなきつね色に揚がり、香ばしいスパイスの香りと温かな湯気をあげている。
 サラダは美しく盛りつけられ、瑞々しい葉とカリカリのクルトンが食感のギャップを生み出している。
 各人は茶碗に炊きたてほかほかのご飯をついで手を合わせた。
「「「いただきまーす!」」」
「うめぇ!うん、唐揚げたまんねぇ!」
 米田がガツガツと唐揚げとご飯をかきこむ。
「おいお前が本気で食ったら無くなっちまうだろうが!」
 的場が負けじと唐揚げを取る。
「まったく…もうちょっと静かに食えないんすか?こっちのグラタンだって美味そうなのに。…熱っち!」
 星野はグラタンを頬張って1人で騒いでいた。
「ちょっと大丈夫!?ほら水、水」
 直杉がすかさず水を星野に渡した。
「ははは、相変わらずだな。でも確かに美味しそうだ」
 はたからその騒ぎを見ていた仁村は笑いながら唐揚げを1つ頬張る。
 カリッとした衣の中から肉汁が溢れ、しっかりと下味のついた鶏肉がご飯によく合う。
「ど、どうかな…?美味しい?」
 河本が上目気味に尋ねた。
「うん、うまい!これは美味いな!普段から料理とかしてるのか?」
「へっ!?こ、これくらい普通よ、普通!おだてたって何も出ないんだから…」
 仁村が手放しで褒めると、河本は真っ赤になって俯いた。堪えきれず口元が緩んだが、ご飯に夢中の仁村は気づかなかった。

 しばらく男子がご飯をかきこみ、河本と優木が料理のコツを直杉から教わるという時間が過ぎた。
 料理も少なくなってきた頃、お腹も膨れてきたらしい星野が口を開いた。
「そういや次のクラスは決まったんすかね?」
「ああ、どうやらAクラスらしい」
 仁村が携帯端末を取り出して言った。今村から情報が入ってきていたようだ。
「Aクラスか…。よくあの突撃狂達が勝ち残ったよな。てっきりBクラスが勝ってると思ってたぜ」
 そう言って的場がクックッと可笑しそうに笑う。
「ははは!へほそんはへーふはふおふひはへ!」
「剛、食べながら喋るな…。何言ってるかさっぱり分からん」
 仁村が呆れながら言う。
「ほへ?むぐむぐ、ごくん。俺はそういうの好きだぜ!はははは!」
 よく噛んで飲み込んだ米田は楽しそうに笑った。

────────────────────
「いや~、食った食った」
「お腹一杯です~」
 机一杯に並べてあった料理はことごとく平らげられ、その空になった皿を米田が物足りなさそうに見つめていた。
「よくこの量を平らげたわね…」
 直杉が感嘆しながら空いた皿を片付け始めた。
「あっ、私も手伝います~」
 そう言って優木が皿を運ぼうとした時だった。

ガッ…!

 「はわっ!」
 予想通りというべきか、優木が机につまずいて前のめりに倒れた。
 重ねられた皿は優木の手を離れ、宙を舞う。
 全員が「やっぱりか!」という顔をしたがもう間に合わない。
 憐れな皿達は床に叩きつけられた。

がらがらがらぁん!

 しかし1つとして割れた皿はなかった。
「これくらい予想してたからね。プラスチック皿にしといて正解だったよ」
 直杉が冷静に皿を拾い集める。
「「「お、おぉ~」」」
 直杉の見事な判断に拍手が送られた。
「そんなぁ~。まるで私がいつもこけてるみたいじゃないですか~」
 床にぺたんと座り込んだ優木が抗議の声を上げるが誰もフォローすることは出来なかった。
「むぅ、ここから挽回してみせます…」
「あ、あー。折角料理は女子がやってくれたんだし、片付けくらいは俺達がするよ!」
 優木がやる気を出し始めたことを悟った仁村が咄嗟に名乗り出た。
「そ、そっすねー!」
「仕方ねぇな…」
「頼りきりもいかんしな」
 3人とも察したようで、同意する。
 結果、台所に男4人がぎゅうぎゅうになって食器を洗うことになった。
 手の空いた女子陣はお茶を飲みながら雑談している。
「唐揚げ、好評だったわね。良かったじゃない」
「あ、あれはレシピを教えてもらえたお陰っていうか…」
「唐揚げもグラタンも美味しかったです~。コツも教えてもらいましたし、自分でもやってみたくなっちゃいました」
「確かに勉強になったわ。わたしももっと上手く作れるように練習しなきゃ…!」
「ふふっ、そしたらちゃんとお弁当渡さなきゃね」
「ちょ!仁村は関係ないじゃない!」
「ふぇ?仁村さんですか?」
「誰も仁村とは言ってないのだけど…?」
「──~~っ!」
 直杉が少しいたずらっぽい目で河本を見る。悔しげな河本の矛先は、台所から声を聞きつけて話しかけてきた仁村に向いた。
「なんだ~?呼んだか?」
「うっさい!あんたは関係ないから皿洗ってなさい!」
「え?えぇ~?」
 訳が分からないといった様子の仁村を見て、的場が可笑しそうに笑いながら皮肉った。
「どうして普段と試合とでこうも鋭さに差が出るかなぁ」

────────────────────
「それじゃそろそろお開きにしようか」
 陽も沈み、西の空が赤みを残すのみとなった頃に仁村がそう切り出した。
 特に渋る理由も無く、全員が腰を上げる。
「お邪魔しましたー」
「飯うまかったぞー!」
「またこういうのやろうな」
 各々が礼を言って部屋を後にする。
 全員が寮の前に出た時には既に帰路は暗くなっていた。
「だいぶ暗くなっちゃったな。河本、家まで送ってくよ」
 仁村が河本に微笑みかける。
「えっ、えっ?えと…」
 意外な言葉に河本はしどろもどろになる。幸い、真っ赤になった顔は薄闇に紛れて見えなかった。
「よし、じゃあみんな行こうぜ!」
「「「え?」」」
 仁村の言葉に一瞬空気が止まったかのようだった。
「え?隊長、まじすか…」
「ないわー、それはないわー」
 星野と的場が呆れた声を出す。
「~っ!送りなんていらないわよ!知らないっ!」
「あっ、待ってください~!それじゃ、また明日~」
 ご立腹の河本は頬を膨らませて足早に去っていく。それを優木がぺこりとお辞儀を1つ残して追いかけていった。
「何かマズイことしたかな…?」
「それに気づかないのもマズイな」
 今一つ理解出来ていない仁村の肩を的場が叩いて、反対方向に歩き出した。
「諦めて帰るか」
 男4人の帰路にはなんともいえない哀愁が漂っていた。

 その頃、静かになったリビングで直杉が独りポツリと呟いた。
「また来てねって言えなかったな…星野君」
 自分の言葉にハッとした直杉は意識を払うかのように頭を振ってバスルームに向かった。
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