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招待状
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「真治がそんな調子じゃ、私が助けてほしくても助けてって言えないじゃない。もっとしっかりしてよ」
今日はやけに突っかかって来るなと、無視してこの場を去ろうとしたが、そういうわけには行かなかった。
校舎の中に入ろうとする真治を、壁にもたれかかってニヤニヤして見ている一人の男子生徒がいたのだ。
それを見て、真治は怯えた様子で身体を震わせた。
無理もないだろう。その男子生徒は真治を追い掛けていたうちの一人だったのだから。
「見ぃつけた。あいつらはともかく、俺に何度も同じ手が通用すると思うなよ?」
「み、三笠……」
目を泳がせてそう呟いた真治を、見下すように笑った三笠は、ポケットからスマホを取り出した。
仲間に連絡するのだろう。その前に逃げなければと考えたが、真治のポケットのスマホが震えたのがわかった。
「高山。スマホを見ろよ。面白い物を送ってやったからさ」
こんな時に一体何を送ったんだと、制服のポケットに手を入れてスマホを取り出して、チラチラと三笠を見ながら画面を確認する。
「三笠拓也」という名前で、メッセージアプリに何か送られて来たようだ。
それを開いて確認すると、画面の左側を埋め尽くすかのような長いURLが。
「これは……何のURLだ?」
今日はやけに突っかかって来るなと、無視してこの場を去ろうとしたが、そういうわけには行かなかった。
校舎の中に入ろうとする真治を、壁にもたれかかってニヤニヤして見ている一人の男子生徒がいたのだ。
それを見て、真治は怯えた様子で身体を震わせた。
無理もないだろう。その男子生徒は真治を追い掛けていたうちの一人だったのだから。
「見ぃつけた。あいつらはともかく、俺に何度も同じ手が通用すると思うなよ?」
「み、三笠……」
目を泳がせてそう呟いた真治を、見下すように笑った三笠は、ポケットからスマホを取り出した。
仲間に連絡するのだろう。その前に逃げなければと考えたが、真治のポケットのスマホが震えたのがわかった。
「高山。スマホを見ろよ。面白い物を送ってやったからさ」
こんな時に一体何を送ったんだと、制服のポケットに手を入れてスマホを取り出して、チラチラと三笠を見ながら画面を確認する。
「三笠拓也」という名前で、メッセージアプリに何か送られて来たようだ。
それを開いて確認すると、画面の左側を埋め尽くすかのような長いURLが。
「これは……何のURLだ?」
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