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招待状

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不明なURLに警戒するのは無理もない。


これがどこに繋がっているかわからないから、もしかすると接続しただけで金銭を請求されたりするかもしれない。


自分をいじめている相手が送って来たなら尚更そう思うだろう。


「どうした。早く開けよ。もう後戻りは出来ないんだから」


「そうだよ真治。何があっても逃げちゃダメなんだよ?」


三笠はともかく、理沙まで何を言っているんだと、眉をひそめて二人とスマホを交互に見る。


「な、何を言って……どうしたんだよ、理沙」


真治は慌ててスマホをポケットに戻そうとしたが、三笠が素早く手を伸ばしてそれを止めたのだ。






「お願い。私を助けて」


「頼む。俺を殺してくれ」






二人の言葉が、重なるように聞こえた。


その瞬間、指がスマホの画面に触れて、三笠に送られて来たURLのページに飛ぶ。


と同時に感じる、激しい吐き気と頭痛。


「あ、あああああああああああっ!」


頭を抱え、真治はうずくまるようにしてその場に倒れた。


脳がぐちゃぐちゃに掻き回されているかと思うほどの痛みの中で、誰かの声が聞こえているような気がするが、それどころではない。


ただ、一刻も早くこの痛みから逃れたいと、声を上げることしか出来なかった。


その中で、真治が確かに聞いた言葉。



『バベルにようこそ!』
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