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招待状

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そして、異変はそれだけではなかった。


スマホを取り出して会社に連絡しようとしていたバーコードハゲが、驚いたような声を上げたのだ。


「これ……わしのスマホじゃないぞ!?  どこに行ったんだ、誰のスマホだこれは」


騒がしいバーコードハゲを睨むように見た極道も、手に持っているスマホが自分の物ではないと驚いた様子。


真治もポケットに手を入れて、そこに入っているスマホを取り出してみると……明らかに自分の物ではないスマホが入っていた。


一応画面に触れてみると、画面の真ん中に緑色の線が走り「Personal Battle Mobile system」の文字。


さらに画面の上部には「P.B.M」という文字があった。


「PBM……スマホじゃないみたいだけど。何かこれ……」


画面が切り替わり、そこに表示されたのは恐らくこの周辺の地図と色々な項目。


「ねぇ、これってもしかして……ソシャゲが何か?」


女性もスマホを見ていのだろう。真治と同じことを思ったみたいで、その項目についても気になる部分があるみたいだった。


「こんな時にゲームかよ。くだらねぇ。なんでこんなとこにいるのかはわからねぇけど、俺は帰るからよ。お前らは好きに遊んでろ」


極道からすれば、若い男女がスマホを見てはしゃいでいるように見えたのだろう。


その場に唾を吐いて立ち去ろうと歩き始めた。
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