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招待状

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『おめでとうございます鬼頭竜二様!  星2レアのアイスピックを獲得しました!』


その声の通り、極道……鬼頭竜二の手に握られていたのはアイスピック。


いやらしい笑みを浮かべていた鬼頭の顔が、一気に不機嫌そうな表情へと変わって行く。


「ア、アイスピックだと!?  ふざけんじゃねぇ!  こいつみたいな日本刀を出しやがれ!」


腹を立ててアイスピックを地面に投げ付けたが、数秒後にはなぜか鬼頭の手にアイスピックが戻っていた。


何が起こったのか、そこにいる誰もがわけがわからないといった様子で見ていたが、そもそもがいきなりこんな場所で目を覚まして、わけのわからないスマホ、PBMを持って武器を手にしている。


わけがわからなくとも今更だし、これ以上説明出来ないことが増えたとて、もう不思議と思えないくらいには感覚が麻痺し始めていた。


「ソウル5個でガチャ1回ってことは……まだ後1回引けるじゃねぇかよ!  次だ!  次で業物を引いてやるぜ!」


嬉々として再びガチャを引こうとする鬼頭の姿は、ソシャゲで重課金してしまう人そのものだった。


真治もソシャゲで、あと1回ガチャをするかどうかを悩むことがあるが、周囲から見ればあんな風に見えているのかと、我が身を振り返って情けなく感じていた。
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