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招待状
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『おめでとうございます鬼頭竜二様! 星2レアの包丁を獲得しました!』
包丁を手にして怒っているのがわかる。
額に血管を浮き上がらせて、手が震えているのが。
「こんなもんホームセンターで買えるだろうがよ! 何がおめでとうございますだ! 煽ってんのか!」
「ね、ねえ……ちょっと」
また鬼頭が包丁を地面に投げ付けようとした時だった。
明美が不安そうに声を漏らして、道の先を指差していたのだ。
何か、足元が揺れているように思える。
道の先から、轟音が近付いて来ているような。
明美が示した道の先。
まだ小さくだが、多くの人がこちらに向かって走って来ているような。
「……な、なんだあの人の群れは。東京マラソンでも……」
と、鬼頭もその人の群れを見て声を漏らしたが、その異様な雰囲気を察知してかすぐに包丁を握り締めて腰を落とした。
「あ、あわわわっ! み、皆武器を持っている! こっちに来てる!」
バーコードハゲの言葉に、真治と明美も身構えたが、そもそも自分達も武器を持っているわけで。
何か理由があってこちらに向かっているのではないかと真治は考えたが、その人達が発した声で一気にその考えは甘かったと知る。
「南軍のやつらだ! たった四人だ早い者勝ちだぜ!」
「うおおおおっ! 殺せ殺せ! ソウルは俺のもんだ!」
包丁を手にして怒っているのがわかる。
額に血管を浮き上がらせて、手が震えているのが。
「こんなもんホームセンターで買えるだろうがよ! 何がおめでとうございますだ! 煽ってんのか!」
「ね、ねえ……ちょっと」
また鬼頭が包丁を地面に投げ付けようとした時だった。
明美が不安そうに声を漏らして、道の先を指差していたのだ。
何か、足元が揺れているように思える。
道の先から、轟音が近付いて来ているような。
明美が示した道の先。
まだ小さくだが、多くの人がこちらに向かって走って来ているような。
「……な、なんだあの人の群れは。東京マラソンでも……」
と、鬼頭もその人の群れを見て声を漏らしたが、その異様な雰囲気を察知してかすぐに包丁を握り締めて腰を落とした。
「あ、あわわわっ! み、皆武器を持っている! こっちに来てる!」
バーコードハゲの言葉に、真治と明美も身構えたが、そもそも自分達も武器を持っているわけで。
何か理由があってこちらに向かっているのではないかと真治は考えたが、その人達が発した声で一気にその考えは甘かったと知る。
「南軍のやつらだ! たった四人だ早い者勝ちだぜ!」
「うおおおおっ! 殺せ殺せ! ソウルは俺のもんだ!」
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