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招待状

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明らかにあの集団は真治達に向かって来ている。


それも、言葉通り殺そうと、武器を構えてだ。


「こ、殺すだって!?  一体何がどうなって……」


その人の群れの殺気に飲まれたのか、真治は完全に腰が引けてしまっている。


バーコードハゲと明美も後退りをするが、その中で鬼頭は違った。


「俺を殺すだと?  素人が……本当に人を殺す度胸もねぇくせに威勢だけはいっちょ前によ!  先に吠えたのはテメェらだ!  ダンビラの竜二と呼ばれた俺を舐めてると死ぬ……」


包丁を握り締め、武器を構えた人の群れに突っ込んで行った鬼頭。


普通の人なら、見た目にも極道の鬼頭が包丁を持って向かって行ったら恐れ慄くだろう。


鬼頭もきっと、相手がビビると思っていただろう。


だが違った。


「お、おい……おい!  お前ら!」


ここでやっと事態の異常さに気付いた鬼頭が叫んだが遅かった。


迫る人の群れから、槍の穂先が飛び出して鬼頭の額に突き刺さったのだ。


「う、嘘っ!」


明美が悲鳴にも近い声を上げたが、それだけでは終わらなかった。


斧が鬼頭の首を刈り取り、首から上と下が分断され、槍と共にそれが高々と掲げられた。


「ひ、ひいっ!  ひ、人殺し!」


バーコードハゲが狼狽えるが、ここにいる誰もが恐怖で身動きが取れなかった。


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