76 / 682
戦闘行為
system_0076
しおりを挟む
「今の情報だと、南軍だと首都高速7号小松川線……か。あの子方向音痴だからなぁ。仕方ない、迎えに行くしかないかね。ありがとうね少年。おかげで助かったよ」
そう言って真治の胸ぐらから手を離した女性は、嬉しそうに手を振って歩き始めた。
あまりにも敵意を感じなくて、前田を殺した時も殺意を微塵も出さなかった。
一度は武器を構えた奈央も、敵とは思えないほどのあっけらかんとした態度に、攻撃を仕掛けることも出来ずに。
「あ、あの! ちょっと待ってください! なんで俺達を助けてくれたんですか!? どうやって前田を……倒したんですか」
敵なのに、目の前にいる怪我人には目もくれずに、ただ話をして立ち去ろうとしている北軍の女性に、真治は何もかもわからないといった様子で尋ねると、女性は立ち止まって不思議そうな表情を浮かべて振り返った。
「なんでって……邪魔だったし、東軍の人間じゃ、恵梨香の情報なんて持ってないと思ったからね。どうやって倒したかは企業秘密にしたいとこだけど、情報をもらったから教えてあげる」
そう言って、おしりの下程の長さのショートマントを捲り、腰に装着されている金属製の輪っかを真治と奈央に見せた。
あれを投げ付けて前田の首を落としたのだろうが……それが見えなかったということは、とんでもなく強い人に違いないというのは理解出来た。
そう言って真治の胸ぐらから手を離した女性は、嬉しそうに手を振って歩き始めた。
あまりにも敵意を感じなくて、前田を殺した時も殺意を微塵も出さなかった。
一度は武器を構えた奈央も、敵とは思えないほどのあっけらかんとした態度に、攻撃を仕掛けることも出来ずに。
「あ、あの! ちょっと待ってください! なんで俺達を助けてくれたんですか!? どうやって前田を……倒したんですか」
敵なのに、目の前にいる怪我人には目もくれずに、ただ話をして立ち去ろうとしている北軍の女性に、真治は何もかもわからないといった様子で尋ねると、女性は立ち止まって不思議そうな表情を浮かべて振り返った。
「なんでって……邪魔だったし、東軍の人間じゃ、恵梨香の情報なんて持ってないと思ったからね。どうやって倒したかは企業秘密にしたいとこだけど、情報をもらったから教えてあげる」
そう言って、おしりの下程の長さのショートマントを捲り、腰に装着されている金属製の輪っかを真治と奈央に見せた。
あれを投げ付けて前田の首を落としたのだろうが……それが見えなかったということは、とんでもなく強い人に違いないというのは理解出来た。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる