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死神と荒獅子

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『おめでとうございます高山真治様!  星2レアのトンカチを獲得しました!』


今なら、鬼頭が「何がおめでとうございますだ」と憤慨していた理由がわかる気がした。


ソウルを5個使うということは、人を5人殺さなければならないのに、引いた武器はトンカチだなんて。


真治もガックリと肩を落としたが、気を取り直して奈央に顔を向けた。


「真治くんも爆死したのね。仕方ないわ。じゃあ強化を教えるね。まずはPBMの中で内部的に強化する方法。見ててね。こうやってまずは強化したい武器を選んで、素材となる武器を選べば……完成。私のトマホークがレベル24になったでしょ?」


慣れた手つきでPBMを操作していたが、わかりやすい作りで何となく理解出来たようだ。


「もう一つのやり方はね。真治くん、日本刀とトンカチを取り出してみて」


奈央に言われるがままに二つの武器を取り出した真治。


「じゃあ、そのトンカチを日本刀に溶け込ませるイメージで重ねてみてよ」


左手のトンカチを、右手の日本刀に溶け込ませるイメージ。


そう言われてもピンと来なかったが、何となく二つを重ねてみると、日本刀が淡い光を放ち、トンカチが溶け込んだように見えた。


「上出来よ。PBMを確認して。武器レベルが上がってるはずだから」


指示通り、PBMを操作して日本刀のレベルを見てみると、レベルが8まで上がっていたのだ。
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