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厳しい優しさ
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廊下に出て、ドアを閉めた瞬間、真治頭を抱えてその場に屈んだ。
タイプは違うが二人とも美人で、しかも一人はほとんど裸で寝ているという千載一遇のチャンスだった。
「うわああああああああっ! 俺の馬鹿! 童貞の根性無し! あんなこと二度とないぞ!」
どうして「一緒に寝ます」と言えなかったんだと、奈央の時にも後悔したことをまた繰り返す自分が嫌になっていた。
そんな事を考えて自己嫌悪に陥っていた時、ポケットの中のPBMが微かに震えた。
取り出してみると、時間は11時30分。
総力戦まで後30分だという合図だった。
ここはどちらかと言えば中心部寄りだが、東軍の連中が来ないとも限らない。
吹雪はまだまだ寝てそうだが、恵梨香はどうするつもりだろうか。
立ち上がって部屋に入り、寝室のドアをノックすると中から、「なんだ? 入れ」と恵梨香さんの声。
「あ、あの……総力戦がもうすぐ始まるんですけど、恵梨香さんはどう……」
と、ドアを開けて、吹雪をなるべく見ないように気を付けながら恵梨香に視線を向けたが、その気遣いはどうやら裏目に出たようだった。
真治の視線の先にいた恵梨香は、ライダースーツを脱いで、下着も身に付けないで堂々と立っていたのだから。
タイプは違うが二人とも美人で、しかも一人はほとんど裸で寝ているという千載一遇のチャンスだった。
「うわああああああああっ! 俺の馬鹿! 童貞の根性無し! あんなこと二度とないぞ!」
どうして「一緒に寝ます」と言えなかったんだと、奈央の時にも後悔したことをまた繰り返す自分が嫌になっていた。
そんな事を考えて自己嫌悪に陥っていた時、ポケットの中のPBMが微かに震えた。
取り出してみると、時間は11時30分。
総力戦まで後30分だという合図だった。
ここはどちらかと言えば中心部寄りだが、東軍の連中が来ないとも限らない。
吹雪はまだまだ寝てそうだが、恵梨香はどうするつもりだろうか。
立ち上がって部屋に入り、寝室のドアをノックすると中から、「なんだ? 入れ」と恵梨香さんの声。
「あ、あの……総力戦がもうすぐ始まるんですけど、恵梨香さんはどう……」
と、ドアを開けて、吹雪をなるべく見ないように気を付けながら恵梨香に視線を向けたが、その気遣いはどうやら裏目に出たようだった。
真治の視線の先にいた恵梨香は、ライダースーツを脱いで、下着も身に付けないで堂々と立っていたのだから。
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