385 / 682
新たな脅威
system_0385
しおりを挟む
「動け! 早く行くんだ少年!!」
その金属音を出したのは恵梨香だった。ナイトの身体を駆け上がひ、大きな兜にトンファーの一撃を食らわせたのだ。
その強い衝撃でナイトが一瞬動きを止めたが、ダメージが通っているかと言われたら疑問を感じるレベルだ。
二人でならなんとかなるとか、なんと甘い事を考えていたのだと真治は悔いる。
ポーンを一撃で仕留める恵梨香でさえ、ナイトの気を逸らすのが精一杯なのだから、真治がどうにか出来るレベルではないことは明白。
震える足に力を込めて、真治は中央部に向かって走り出した。
何度も転びそうになりながらも必死に。
光の壁の切れ目が近付くが、眼前にはポーンの群れ、背後にはナイト。
進んでも退いても地獄なこの状況でも、真治は足を止めることはなかった。
迷って動きが止まれば、その時点で詰んでしまうし、まだ南軍に逃げ込むという選択肢が残っているから。
「遅いぞ少年! もっと速く足を動かせ! 死ぬ気で逃げろ!」
ナイトに一撃を食らわせた恵梨香が、早くも真治の横に並んで中央部を目指して走っている。
だが、恵梨香に言われるまでもなく、全力で死ぬ気で走っているのだ。
恵梨香にさらに引き離されて、真治に焦りが生じる。
そんな時、背後から地面をドラムのように叩くような音が聞こえた。
その金属音を出したのは恵梨香だった。ナイトの身体を駆け上がひ、大きな兜にトンファーの一撃を食らわせたのだ。
その強い衝撃でナイトが一瞬動きを止めたが、ダメージが通っているかと言われたら疑問を感じるレベルだ。
二人でならなんとかなるとか、なんと甘い事を考えていたのだと真治は悔いる。
ポーンを一撃で仕留める恵梨香でさえ、ナイトの気を逸らすのが精一杯なのだから、真治がどうにか出来るレベルではないことは明白。
震える足に力を込めて、真治は中央部に向かって走り出した。
何度も転びそうになりながらも必死に。
光の壁の切れ目が近付くが、眼前にはポーンの群れ、背後にはナイト。
進んでも退いても地獄なこの状況でも、真治は足を止めることはなかった。
迷って動きが止まれば、その時点で詰んでしまうし、まだ南軍に逃げ込むという選択肢が残っているから。
「遅いぞ少年! もっと速く足を動かせ! 死ぬ気で逃げろ!」
ナイトに一撃を食らわせた恵梨香が、早くも真治の横に並んで中央部を目指して走っている。
だが、恵梨香に言われるまでもなく、全力で死ぬ気で走っているのだ。
恵梨香にさらに引き離されて、真治に焦りが生じる。
そんな時、背後から地面をドラムのように叩くような音が聞こえた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる