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襲い来る野獣
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数々の死闘を潜り抜け、東軍に入った真治はそこで津堂と遭遇し、恵梨香が囚われていることを知る。
錦糸町駅前デパートに囚われているという恵梨香を助ける為、東軍で保護した少女、亜美と共にそこに向かっていたのだが。
「ん……お、お兄ちゃん、おしっこ」
道を歩いている途中で、もじもじし始めた亜美がそんなことを言い、真治を焦らせた。
東軍どころか、東京の地理に詳しいわけではない真治にとって、トイレの場所などわかるはずがない。
とはいえ、道端でさせるわけにはいかない。
「え、えっと……よ、よし。そこの喫茶店に行こう! トイレがあると思う!」
どこの建物に入っても、トイレくらいあるはずだが、その中でも一番場所がわかりやすそうな店。
周囲を見回し、そこが一番内部を想像出来たのだろう。
亜美を連れて駆け込んだ喫茶店。
中には誰もいなくて、真治にとっては都合が良かった。
「えっと……あ、ほら、トイレはあっちだよ。行ってきな」
「う、うん。待っててね!」
そう言って亜美はトイレへと走って行った。
「置いていくわけには行かないだろ……」
カウンターの椅子に腰掛けて、頬杖をついてため息をつく。
このまま亜美を連れて行くわけにはいかず、誰かに保護してもらわなければならない。
やはり、あの日本刀の女の子が強くて安心だと真治は考えていた。
錦糸町駅前デパートに囚われているという恵梨香を助ける為、東軍で保護した少女、亜美と共にそこに向かっていたのだが。
「ん……お、お兄ちゃん、おしっこ」
道を歩いている途中で、もじもじし始めた亜美がそんなことを言い、真治を焦らせた。
東軍どころか、東京の地理に詳しいわけではない真治にとって、トイレの場所などわかるはずがない。
とはいえ、道端でさせるわけにはいかない。
「え、えっと……よ、よし。そこの喫茶店に行こう! トイレがあると思う!」
どこの建物に入っても、トイレくらいあるはずだが、その中でも一番場所がわかりやすそうな店。
周囲を見回し、そこが一番内部を想像出来たのだろう。
亜美を連れて駆け込んだ喫茶店。
中には誰もいなくて、真治にとっては都合が良かった。
「えっと……あ、ほら、トイレはあっちだよ。行ってきな」
「う、うん。待っててね!」
そう言って亜美はトイレへと走って行った。
「置いていくわけには行かないだろ……」
カウンターの椅子に腰掛けて、頬杖をついてため息をつく。
このまま亜美を連れて行くわけにはいかず、誰かに保護してもらわなければならない。
やはり、あの日本刀の女の子が強くて安心だと真治は考えていた。
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