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襲い来る野獣
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「違うよ! ほら、さっき言っただろ? 恵梨香さんが捕まったんだよ。だから、俺は助けに行かなきゃならないんだけど……その間、亜美を見ててくれないか?」
テーブル席の椅子に腰を下ろして、亜美を見ながら呟いた。
「えっと……恵梨香さんって、あの強いヘルメットの人でしょ? あんな人が捕まるなんて、真治が助けるなんて無理じゃないの?」
真治が恵梨香よりも弱い事くらい、誰よりも自分がわかってるだろう。
だが、それで行かないという選択肢を選べるわけではない。
捕まってるとわかっていて助けに行かないなど、真治に出来るはずがなかった。
「勝つのは無理でも、恵梨香さんを助けないとな。無理だからって、見捨てるなんて出来ないだろ」
優も亜美もそうだった。結局、見捨てることが出来なかったから、今こうしているのだ。
助けなかったら、二人ともどうなっていたかわからない。
「へぇ……良い顔するようになったね。南軍で助けてもらった時と全然違う。何か……大人っぽくなった気がする」
「だから亜美を見ててくれないか? 俺が戻って来るまでで良いんだけど」
優の言葉に特に反応せずに頼みごとを言った真治に、不満そうな顔を見せた。
テーブル席の椅子に腰を下ろして、亜美を見ながら呟いた。
「えっと……恵梨香さんって、あの強いヘルメットの人でしょ? あんな人が捕まるなんて、真治が助けるなんて無理じゃないの?」
真治が恵梨香よりも弱い事くらい、誰よりも自分がわかってるだろう。
だが、それで行かないという選択肢を選べるわけではない。
捕まってるとわかっていて助けに行かないなど、真治に出来るはずがなかった。
「勝つのは無理でも、恵梨香さんを助けないとな。無理だからって、見捨てるなんて出来ないだろ」
優も亜美もそうだった。結局、見捨てることが出来なかったから、今こうしているのだ。
助けなかったら、二人ともどうなっていたかわからない。
「へぇ……良い顔するようになったね。南軍で助けてもらった時と全然違う。何か……大人っぽくなった気がする」
「だから亜美を見ててくれないか? 俺が戻って来るまでで良いんだけど」
優の言葉に特に反応せずに頼みごとを言った真治に、不満そうな顔を見せた。
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