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襲い来る野獣
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「あ、あんたは……嘘だろ!? どうしてこんな所にいやがる!」
池田が驚き、顔を引きつらせている。
その声の主を真治は知っている。
一度……いや、二度、その戦いを見て、戦慄を覚えた男。
「どうしてって、中心地は便利だから近くに住んでるんだけど、何か悪い?」
賞金首ランキング南軍1位の黒井風助が、冷ややかな目を向けて立っていたのだ。
「黒井……さん」
名前を呼ぶことくらいしか出来ない。
真治はそれほど黒井と親しいわけではないし、どうも情緒が安定していないこの人は苦手だと感じていたから。
「ん? ああ、死神と一緒にいた高校生。どうだ、死神は元気か? 一緒にいない所を見ると、仲間じゃなかったのか?」
真治を見て、まるで友達に会ったかのように親しげに、黒井は話し掛けた。
「あ、いえ……ちょっとトラブってて。恵梨香さんが捕まってるんですよ。だから助けに行きたいんですけど……」
チラリと、池田と明美を見て、それが出来ないことを暗に伝える。
「おいおいマジか! 死神を捕まえるとか、どんなやつなんだよ。相手の名前とか知ってんの?」
暗に伝えても恵梨香が捕らえられたインパクトの方が強くて気付かないようだ。
黒井は、自分が求めている答えにしか興味がないという雰囲気がある。
池田が驚き、顔を引きつらせている。
その声の主を真治は知っている。
一度……いや、二度、その戦いを見て、戦慄を覚えた男。
「どうしてって、中心地は便利だから近くに住んでるんだけど、何か悪い?」
賞金首ランキング南軍1位の黒井風助が、冷ややかな目を向けて立っていたのだ。
「黒井……さん」
名前を呼ぶことくらいしか出来ない。
真治はそれほど黒井と親しいわけではないし、どうも情緒が安定していないこの人は苦手だと感じていたから。
「ん? ああ、死神と一緒にいた高校生。どうだ、死神は元気か? 一緒にいない所を見ると、仲間じゃなかったのか?」
真治を見て、まるで友達に会ったかのように親しげに、黒井は話し掛けた。
「あ、いえ……ちょっとトラブってて。恵梨香さんが捕まってるんですよ。だから助けに行きたいんですけど……」
チラリと、池田と明美を見て、それが出来ないことを暗に伝える。
「おいおいマジか! 死神を捕まえるとか、どんなやつなんだよ。相手の名前とか知ってんの?」
暗に伝えても恵梨香が捕らえられたインパクトの方が強くて気付かないようだ。
黒井は、自分が求めている答えにしか興味がないという雰囲気がある。
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