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狂い始める歯車
system_0659
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これ以上ないというタイミングで、名鳥に切り込んだ真治。
だが、それは予想もしない方向から降って来た物体によって中断されることになった。
高速回転しながら空より舞い降りたボロボロな斧。
それが移動を妨げ、真治の足を止める事となった。
「何っ!? この斧は……」
自身の背後で地面に突き刺さった斧を前に、名鳥が驚きの声を上げた。
そしてそれだけではなかった。
「ヒャハハハッ! いいねいいね、馬鹿やってるじゃねぇかよ!」
上空から舞い降りた赤い三つの影。
その中のひとつが斧の前に着地し、柄を掴むとその斧を容易に担ぎ上げたのだ。
「この街の最強クラスの人間が集まって、どんな楽しいことしているかと思ったら……くだらないことしてんだね」
そしてもう一人。
手にグローブを着けた、他の二人よりも小さな人物。
「お、お前は……少年に聞いてはいたが、まさか本当にいたとはな」
その姿を見るや否や、恵梨香は悲しそうな目をその人物に向けた。
さらに、驚いた様子で最後の人物を見ている黒井である。
名鳥の周りに上空から降って来た赤い影の最後の一人。
ゆっくりと立ち上がり、刃こぼれが激しい日本刀を手に顔を上げたのは……いつか出会った赤マントだった。
「なんで……あんたがいやがる。生きていたのか穂鷹!」
だが、それは予想もしない方向から降って来た物体によって中断されることになった。
高速回転しながら空より舞い降りたボロボロな斧。
それが移動を妨げ、真治の足を止める事となった。
「何っ!? この斧は……」
自身の背後で地面に突き刺さった斧を前に、名鳥が驚きの声を上げた。
そしてそれだけではなかった。
「ヒャハハハッ! いいねいいね、馬鹿やってるじゃねぇかよ!」
上空から舞い降りた赤い三つの影。
その中のひとつが斧の前に着地し、柄を掴むとその斧を容易に担ぎ上げたのだ。
「この街の最強クラスの人間が集まって、どんな楽しいことしているかと思ったら……くだらないことしてんだね」
そしてもう一人。
手にグローブを着けた、他の二人よりも小さな人物。
「お、お前は……少年に聞いてはいたが、まさか本当にいたとはな」
その姿を見るや否や、恵梨香は悲しそうな目をその人物に向けた。
さらに、驚いた様子で最後の人物を見ている黒井である。
名鳥の周りに上空から降って来た赤い影の最後の一人。
ゆっくりと立ち上がり、刃こぼれが激しい日本刀を手に顔を上げたのは……いつか出会った赤マントだった。
「なんで……あんたがいやがる。生きていたのか穂鷹!」
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