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告白させる科学 ~女子高生2人が科学的に告白させる方法を考えます!~
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ナレーター「女子高生の真由子と陽菜は友人同士。今日も2人は放課後の教室で、知的で高尚な会話を繰り広げています」
真由子「あたしね、どうにかして告白させたいのよ」
陽菜「ほほう。恋バナってやつね。いいねいいね。どんと来なさい!」
真由子「サッカー部の桧山君っているでしょ?」
陽菜「ああ、あのモテモテの」
真由子「彼ってすごいモテるじゃない」
陽菜「ああ、まあね。競争率高いわよね。真由子、ちょっと難しいんじゃない?」
真由子「そう。モテモテなの。だって、今年に入って13回も告白されてるの。まだ5月よ!すごい回数だと思わない?登校日に直すと1.83日に1回告白されてるの!2日に1回以上のペースよ!いったいどこまでいくのか気にならない?」
陽菜「う・・・うん?え・・・と、そうね。あなたがストーキングだか何だかして回数を知っているのはともかくとして・・・桧山君に告白したい、とか好き、とかそういう話じゃないの?」
真由子「なんで?」
陽菜「なんでって・・・まあいいわ。告白の話はどうなったの?」
真由子「まあ待ちなさい。そうガッつかないで。日本国女子高生の一員として恋バナに飢えて飢えて仕方ないのは、あたしがよーーーく知ってるから。待ちなせえ、待ちなせえ」
陽菜「飢えてて悪いわね!!そうよ!飢えてるわよ!恋はあたしの上を通り過ぎていくんだから!」
真由子「おおう、意外な反応。ごめんなさいね、あなたの暗い記憶を刺激したみたいで。それでね、あたしが興味あるのは告白させる、という仕組みについてなの」
陽菜「ふむん?なんだか理屈っぽいー」
真由子「いいじゃない。ちょっと聞いてて。いい?まず告白ってのは、グローバルスタンダードじゃないらしいのよ(Wikipedia調べ)。アメリカでは、まずデート。お試しデートして、何度かデートして、それで合うかな?となったら、何となくつき合っていることになるの。相手のお父さんお母さんにご挨拶したりもしてね。オープンでグローバル、かつプラグマティックでアメリカンなのよ!(Togetter調べ)」
陽菜「ええと、最後はよくわからなかったけど、アメリカがオープンなのはわかったわ。あたしだってアメリカのドラマくらい見るもの。あれでしょ、高級住宅地で7人ぐらいの高校生が相手を取っ替え引っ替えするやつでしょ。見てる見てる」
真由子「・・・?ええと、何年ぐらい前のドラマの話してるの?」
陽菜「えっ」
真由子「まあいいわ。そういう四半世紀は前のビバリーなドラマの話は置いておいてね、ブレンダ」
陽菜「あなた、絶対知ってるわよね!」
真由子「それでね!ドイツなんてもっとすごいのよ!なんと!いきなり肉体関係を持つの!それで相性を確かめて、それからつき合うかどうか決めるんだって!」
陽菜「うっそーーーー!!(鼻血)」
真由子「つまり日本の告白は文化!保護すべき文化!そしてグローバルな洗礼の前に失われつつある奥ゆかしい習慣なのです!」
陽菜「まあ・・・うん。わかった。あなたの告白に対する強いエートスは理解できたわ」
真由子「エートスというよりエロスかな」
陽菜「台無しね!」
真由子「話を戻すとね、日本固有の文化的装置かつ男女間交友関係の文化的引き金である告白という行為には、私としても知的好奇心が刺激されてやまないわけ」
陽菜「えらく前置きがながいわね。つまり告白したい、というよりは告白させたいわけね。で、その仕組みが知りたい、と」
真由子「最初からそう言ってるじゃない」
陽菜「わかるか!」
真由子「あたしだってバカじゃないし、どこかの政治家と違って仮説はあるのよ。それを科学的、批判的に検証する姿勢はあるわ」
陽菜「聞こうじゃない」
真由子「まず、最初に証明すべき仮説は、つり橋理論ね」
陽菜「ベタなところ来たわね」
真由子「こういうのは、まず一般仮説から検証しないとね」
陽菜「なるほど」
真由子「じゃあ、これ被って」
陽菜「おっ!これは噂のVR!すごい!高いやつだ!さすがお金持ち!」
真由子「ふふん。じゃ、今から吊り橋プログラム読み出すから」
陽菜「ギャーーーーッ!高い高い!揺れる揺れる!」
真由子「大丈夫よ。ただの映像。錯覚だから。じゃ、今から吊り橋の揺れ、つまり振動数と波長を調整していくから、一番恋に落ちそうなところで言って」
陽菜「ギャーーーーーーーーしぬーーーーーーーーぎゃーーーーーーーーーぎゃあああああ\」
真由子「どうもうまく行かないわね。サンプルが足りないのかしら。うまく条件が絞り込めないわ」
陽菜「・・・あたしは、仮説そのものに疑問を抱くわ」
真由子「それもそうね。この仮説が事実なら、ミャンマーの山岳民族はしょっちゅう恋に落ちないといけないし」
陽菜「じゃあ、あたしは何のために・・・」
真由子「というわけで、別のアプローチを用意しました。題して、恋の告白神アプリ!」
陽菜「ああーーーーー!それって、告白成功率100%って噂になって、1週間でネットから消えた神アプリじゃない!なんであなたが持ってるの!どこで拾ったの??」
真由子「おうちのマックから。だって、作ったのあたしだし」
陽菜「えーーー!すっごい!あんた天才!」
真由子「そんなに難しいことじゃないのよ。データさえあれば、告白の成功は高い確率で判定できるもの」
陽菜「へーーー、ん?データ?」
真由子「そう。データ。そのアプリを入れるとね、いろんなデータが取れるの。意中の相手との会話の頻度、会話時間、その時の声のトーンの変化とか、好意が声に現れているかどうかを判定すれば、告白が成功するかどうか簡単にわかるのよ」
陽菜「え?え?それっていいの?え??」
真由子「あとは教室での会話から相手の名前を呼ぶところを拾ったりとかね。最近のスマホのマイクって高性能だし、他にアプリを入れているスマホがあれば相互に情報を受け渡したりもできるから」
陽菜「ちょっと!それって盗聴じゃない!!スパイアプリ!」
真由子「そうとも言うわね」
陽菜「違法!法律違反だから!!」
真由子「大丈夫よ。アプリは1週間で自動削除されたし、ウクライナとスウェーデンとロシアのサーバーを経由したからわかりっこないわよ。アップロードはダークウェブ経由で雇った東欧人にやらせたし」
陽菜「こ、こわい!あんた怖い!」
真由子「あたしも、自分の才能が怖い」
陽菜「そういう話じゃないから!」
真由子「文献調査もしてるのよ。科学的だから」
陽菜「科学ねえ」
真由子「それに恋愛を科学する系の本って、流行ってるのよ。もてない男に」
陽菜「ターゲットがストレートね」
真由子「ただね、それって調べると元ネタがあってアメリカのバリキャリウーマンが、エリートの彼氏をゲットして結婚するためのマーケティング理論が元になってたらしいのよね(※注1)」
陽菜「えっ!なにそれ、興味ある」
真由子「でしょー!科学で先行研究って大事なのよ!」
陽菜「うんうんわかったから。それでそれで!」
真由子「ええと、簡単に言うと、いい男を捕まえたかったら、いい男がいる場所に行きなさい、釣りをするなら、いい男がいる池で釣りをしなさい、って話ね」
陽菜「うん?参考になるような、ならないような・・・」
真由子「例えば、運動神経が良くて成績が良くて顔も良くて性格がいい男とつき合いたかったとするわね」
陽菜「つき合いたい!」
真由子「そういう男が大勢でいる場所に行くのよ。そこでパンを咥えてぶつかる」
陽菜「いや待って。待った待った。それはおかしい」
真由子「そう?」
陽菜「と、いうか。そもそも、理論の前提の完全男が大勢いる場所ってどこ?二次元?」
真由子「さあ?そこまでは説明してないわね。医者か弁護士、としか書いてないから」
陽菜「医者も弁護士も高校生にはいないわよ」
真由子「そこは理論と現実の差、ってやつね」
陽菜「理論に穴が空いてるんじゃないかしら」
真由子「それは言えるわね。これは狩猟民族の理論だもの。あたしは追いかけたいわけじゃないの。罠を張りたいのよ。体力より知力で勝負したいの」
陽菜「アメリカ人が聞いたら怒るわね。でも、待ちたいってのはわかるわね。やっぱり告白して欲しいし」
真由子「そう、アメリカ人は当てにならないの。だって告白はジャパニーズローカルでガラパゴスの習慣だから」
陽菜「うーん。じゃ、ほかに頼りになる本はないの?やっぱり占いとか?」
真由子「占いなんて迷信よ」
陽菜「あ、そこは否定するんだ」
真由子「当たり前じゃない。そもそも科学的アプローチで告白させる、っていうのが大前提なんだから」
陽菜「そうなんだ・・・知らなかった」
真由子「あとはね、化学的アプローチもありだと思うのよね」
陽菜「化学?」
真由子「そう。サイエンスじゃなくてケミカル」
陽菜「なんか嫌な予感がする」
真由子「ある種の化学物質を服用してもらって、意識レベルが低下したところに繰り返し単調な刺激、例えば光の点滅とメッセージを吹き込むことで告白につなげる、というアプローチもあり得ると思うの」
陽菜「ダメに決まってんでしょ!なにそれ、ゲシュタポ?!」
真由子「えー。歴史的にかなり効果を発揮した手法なのよー」
陽菜「だめったらだめ!なし!ネバー!アウト!」
真由子「陽菜、文句おおいー」
陽菜「文句も言うわよ!だいたい、どうやって相手に薬飲ませるつもりなのよ!」
真由子「皮下注射でも大丈夫よ。ロシアでは・・・」
陽菜「もっと駄目でしょっ!!」
真由子「仕方ない・・・最後の手段もありね」
陽菜「最後・・・すごくすごーーーく嫌な予感がする」
真由子「ずばり!外科的アプローチ!」
陽菜「はいダメ」
真由子「恋愛感情を司る部位に電極を外科的に挿入して、私をみる度に電気的に刺激すれば・・・」
陽菜「そんなんダメに決まってるでしょ!!」
真由子「絶対効果あるのにーーーー陽菜、そんなこと言ってるから恋は上空6000メートルを通り過ぎていくのよ」
陽菜「そんな恋はいらんわ!!」
真由子「科学の啓蒙って難しいわね」
ナレーター「こうして2人の女子高生の高尚な議論は幕を閉じました。次は、どんなテーマが選ばれるのでしょうか」
真由子「あたしね、どうにかして告白させたいのよ」
陽菜「ほほう。恋バナってやつね。いいねいいね。どんと来なさい!」
真由子「サッカー部の桧山君っているでしょ?」
陽菜「ああ、あのモテモテの」
真由子「彼ってすごいモテるじゃない」
陽菜「ああ、まあね。競争率高いわよね。真由子、ちょっと難しいんじゃない?」
真由子「そう。モテモテなの。だって、今年に入って13回も告白されてるの。まだ5月よ!すごい回数だと思わない?登校日に直すと1.83日に1回告白されてるの!2日に1回以上のペースよ!いったいどこまでいくのか気にならない?」
陽菜「う・・・うん?え・・・と、そうね。あなたがストーキングだか何だかして回数を知っているのはともかくとして・・・桧山君に告白したい、とか好き、とかそういう話じゃないの?」
真由子「なんで?」
陽菜「なんでって・・・まあいいわ。告白の話はどうなったの?」
真由子「まあ待ちなさい。そうガッつかないで。日本国女子高生の一員として恋バナに飢えて飢えて仕方ないのは、あたしがよーーーく知ってるから。待ちなせえ、待ちなせえ」
陽菜「飢えてて悪いわね!!そうよ!飢えてるわよ!恋はあたしの上を通り過ぎていくんだから!」
真由子「おおう、意外な反応。ごめんなさいね、あなたの暗い記憶を刺激したみたいで。それでね、あたしが興味あるのは告白させる、という仕組みについてなの」
陽菜「ふむん?なんだか理屈っぽいー」
真由子「いいじゃない。ちょっと聞いてて。いい?まず告白ってのは、グローバルスタンダードじゃないらしいのよ(Wikipedia調べ)。アメリカでは、まずデート。お試しデートして、何度かデートして、それで合うかな?となったら、何となくつき合っていることになるの。相手のお父さんお母さんにご挨拶したりもしてね。オープンでグローバル、かつプラグマティックでアメリカンなのよ!(Togetter調べ)」
陽菜「ええと、最後はよくわからなかったけど、アメリカがオープンなのはわかったわ。あたしだってアメリカのドラマくらい見るもの。あれでしょ、高級住宅地で7人ぐらいの高校生が相手を取っ替え引っ替えするやつでしょ。見てる見てる」
真由子「・・・?ええと、何年ぐらい前のドラマの話してるの?」
陽菜「えっ」
真由子「まあいいわ。そういう四半世紀は前のビバリーなドラマの話は置いておいてね、ブレンダ」
陽菜「あなた、絶対知ってるわよね!」
真由子「それでね!ドイツなんてもっとすごいのよ!なんと!いきなり肉体関係を持つの!それで相性を確かめて、それからつき合うかどうか決めるんだって!」
陽菜「うっそーーーー!!(鼻血)」
真由子「つまり日本の告白は文化!保護すべき文化!そしてグローバルな洗礼の前に失われつつある奥ゆかしい習慣なのです!」
陽菜「まあ・・・うん。わかった。あなたの告白に対する強いエートスは理解できたわ」
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陽菜「台無しね!」
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真由子「最初からそう言ってるじゃない」
陽菜「わかるか!」
真由子「あたしだってバカじゃないし、どこかの政治家と違って仮説はあるのよ。それを科学的、批判的に検証する姿勢はあるわ」
陽菜「聞こうじゃない」
真由子「まず、最初に証明すべき仮説は、つり橋理論ね」
陽菜「ベタなところ来たわね」
真由子「こういうのは、まず一般仮説から検証しないとね」
陽菜「なるほど」
真由子「じゃあ、これ被って」
陽菜「おっ!これは噂のVR!すごい!高いやつだ!さすがお金持ち!」
真由子「ふふん。じゃ、今から吊り橋プログラム読み出すから」
陽菜「ギャーーーーッ!高い高い!揺れる揺れる!」
真由子「大丈夫よ。ただの映像。錯覚だから。じゃ、今から吊り橋の揺れ、つまり振動数と波長を調整していくから、一番恋に落ちそうなところで言って」
陽菜「ギャーーーーーーーーしぬーーーーーーーーぎゃーーーーーーーーーぎゃあああああ\」
真由子「どうもうまく行かないわね。サンプルが足りないのかしら。うまく条件が絞り込めないわ」
陽菜「・・・あたしは、仮説そのものに疑問を抱くわ」
真由子「それもそうね。この仮説が事実なら、ミャンマーの山岳民族はしょっちゅう恋に落ちないといけないし」
陽菜「じゃあ、あたしは何のために・・・」
真由子「というわけで、別のアプローチを用意しました。題して、恋の告白神アプリ!」
陽菜「ああーーーーー!それって、告白成功率100%って噂になって、1週間でネットから消えた神アプリじゃない!なんであなたが持ってるの!どこで拾ったの??」
真由子「おうちのマックから。だって、作ったのあたしだし」
陽菜「えーーー!すっごい!あんた天才!」
真由子「そんなに難しいことじゃないのよ。データさえあれば、告白の成功は高い確率で判定できるもの」
陽菜「へーーー、ん?データ?」
真由子「そう。データ。そのアプリを入れるとね、いろんなデータが取れるの。意中の相手との会話の頻度、会話時間、その時の声のトーンの変化とか、好意が声に現れているかどうかを判定すれば、告白が成功するかどうか簡単にわかるのよ」
陽菜「え?え?それっていいの?え??」
真由子「あとは教室での会話から相手の名前を呼ぶところを拾ったりとかね。最近のスマホのマイクって高性能だし、他にアプリを入れているスマホがあれば相互に情報を受け渡したりもできるから」
陽菜「ちょっと!それって盗聴じゃない!!スパイアプリ!」
真由子「そうとも言うわね」
陽菜「違法!法律違反だから!!」
真由子「大丈夫よ。アプリは1週間で自動削除されたし、ウクライナとスウェーデンとロシアのサーバーを経由したからわかりっこないわよ。アップロードはダークウェブ経由で雇った東欧人にやらせたし」
陽菜「こ、こわい!あんた怖い!」
真由子「あたしも、自分の才能が怖い」
陽菜「そういう話じゃないから!」
真由子「文献調査もしてるのよ。科学的だから」
陽菜「科学ねえ」
真由子「それに恋愛を科学する系の本って、流行ってるのよ。もてない男に」
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真由子「ただね、それって調べると元ネタがあってアメリカのバリキャリウーマンが、エリートの彼氏をゲットして結婚するためのマーケティング理論が元になってたらしいのよね(※注1)」
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真由子「でしょー!科学で先行研究って大事なのよ!」
陽菜「うんうんわかったから。それでそれで!」
真由子「ええと、簡単に言うと、いい男を捕まえたかったら、いい男がいる場所に行きなさい、釣りをするなら、いい男がいる池で釣りをしなさい、って話ね」
陽菜「うん?参考になるような、ならないような・・・」
真由子「例えば、運動神経が良くて成績が良くて顔も良くて性格がいい男とつき合いたかったとするわね」
陽菜「つき合いたい!」
真由子「そういう男が大勢でいる場所に行くのよ。そこでパンを咥えてぶつかる」
陽菜「いや待って。待った待った。それはおかしい」
真由子「そう?」
陽菜「と、いうか。そもそも、理論の前提の完全男が大勢いる場所ってどこ?二次元?」
真由子「さあ?そこまでは説明してないわね。医者か弁護士、としか書いてないから」
陽菜「医者も弁護士も高校生にはいないわよ」
真由子「そこは理論と現実の差、ってやつね」
陽菜「理論に穴が空いてるんじゃないかしら」
真由子「それは言えるわね。これは狩猟民族の理論だもの。あたしは追いかけたいわけじゃないの。罠を張りたいのよ。体力より知力で勝負したいの」
陽菜「アメリカ人が聞いたら怒るわね。でも、待ちたいってのはわかるわね。やっぱり告白して欲しいし」
真由子「そう、アメリカ人は当てにならないの。だって告白はジャパニーズローカルでガラパゴスの習慣だから」
陽菜「うーん。じゃ、ほかに頼りになる本はないの?やっぱり占いとか?」
真由子「占いなんて迷信よ」
陽菜「あ、そこは否定するんだ」
真由子「当たり前じゃない。そもそも科学的アプローチで告白させる、っていうのが大前提なんだから」
陽菜「そうなんだ・・・知らなかった」
真由子「あとはね、化学的アプローチもありだと思うのよね」
陽菜「化学?」
真由子「そう。サイエンスじゃなくてケミカル」
陽菜「なんか嫌な予感がする」
真由子「ある種の化学物質を服用してもらって、意識レベルが低下したところに繰り返し単調な刺激、例えば光の点滅とメッセージを吹き込むことで告白につなげる、というアプローチもあり得ると思うの」
陽菜「ダメに決まってんでしょ!なにそれ、ゲシュタポ?!」
真由子「えー。歴史的にかなり効果を発揮した手法なのよー」
陽菜「だめったらだめ!なし!ネバー!アウト!」
真由子「陽菜、文句おおいー」
陽菜「文句も言うわよ!だいたい、どうやって相手に薬飲ませるつもりなのよ!」
真由子「皮下注射でも大丈夫よ。ロシアでは・・・」
陽菜「もっと駄目でしょっ!!」
真由子「仕方ない・・・最後の手段もありね」
陽菜「最後・・・すごくすごーーーく嫌な予感がする」
真由子「ずばり!外科的アプローチ!」
陽菜「はいダメ」
真由子「恋愛感情を司る部位に電極を外科的に挿入して、私をみる度に電気的に刺激すれば・・・」
陽菜「そんなんダメに決まってるでしょ!!」
真由子「絶対効果あるのにーーーー陽菜、そんなこと言ってるから恋は上空6000メートルを通り過ぎていくのよ」
陽菜「そんな恋はいらんわ!!」
真由子「科学の啓蒙って難しいわね」
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