1 / 4
序章
みぶるへいむ【朧月覇神邂逅記編】序章
しおりを挟む序章
あるは逃げまどっていた…!
あるのすぐ後ろから火の玉が爆発している…!
「ぎゃーーーー!のーーーーー!」
涙ちょっと出てるあるに容赦ない攻撃…!
「こらー!逃げてばかりじゃなく反撃して来い!」
鬼教官があるを追い詰めている!
「のーーーー!まってくれなきゃ武器だせない!」
あるは今、クロウズ軍人学校の入試試験中だった。
名門、クロウズ軍人学校。
ここを卒業したら軍人さんとしてお仕事もらえるようになる。
そうすれば小さな焼けた村出身のあるでも食いぶちに困らない。
なんとか合格して学校入る!それが今の目標!
でも、あるは魔法攻撃とか錬金術とか苦手だから、物理攻撃の双剣を出そうとしてるけど
走って逃げるのがせいいっぱいで武器出せない…!
ある、ぴんち。
あ…!
足がもつれてこけた…
-ぽて…!
…じ・えんど!
あるがおめめをぎゅっとつぶって火の玉攻撃を覚悟した時だった。
バチン!ガリガリガリ!
…?
うっすらおめめを開けてみると火の玉が氷で弾かれていた!
「…あ!」
呆れたような顔をして氷系呪文で助けてくれたのはZEL CLOVER
あるのお兄ちゃんだった!
「ぴぎゃーーーーーー!ぜるーーーーー!!!こけたぁ!血ぃでたぁ!」
ギャン泣きでぜるにひっつくある。
「そこ…?お前なぁ、せめてもう少し頑張れ…」
「だって…ぶき…だす暇なかった…!」
「ご迷惑おかけして申し訳ありません!続きお願いします!」
「ぎゃーーーー!おにーーーー!」
あるの入試試験はまだ続くようだった…
問:飢饉、差別、戦争様々な問題を抱える我が国へ貢献できる己の役割とは何か
あるは目の前にある紙をじーっとみつめていた。
実技試験は何とかくりあした!
あるはすばしっこいのだけが取り柄だから、武器かまえれば懐入ってざしゅざしゅできる…!
さすがに教官ざしゅざしゅしちゃダメだからスン止めした!あるえらい!
でも次は筆記試験だった。
文字は読めるけど、むずかしすぎて、あるちんぷんかんぷん?
…なぞなぞ?
ペンが全然動かないあるでも一生懸命考えた…!
あるの村も戦争で焼かれてみんなしんじゃった。
生き残ったの、あるとぜるだけ。
おなかすいたって言えなかった。
ぜるもおなかすいてるのに言わなかったから。
だからあるも我慢してた。
ぜるは全部我慢してる。あるはいつも甘えちゃう。
だからぜるの足手まといにならないように、この筆記試験もがんばる…!
あるにできること…できること…
!
答:おかしとここあをみんなで飲めばはっぴー!
完璧な回答!
あるは満足したけど、ふと気づいた。
あれ?…なんかみんないっぱい書いてる…?
周りを見渡すとカリカリみんないっぱい書いてる。
あれ?あるの答え、しんぷる?
はっ!
あるは思いついた!
おかしとここあ無かったらこの計画いみない!
ぐぐぐ!
むーーーーーーー!
もし、おかしもここあもなかったら、みんなで踊ればはっぴー!
これだ!
あるは完璧な答案用紙を提出した…!
筆記試験もぶじ終わった時、ぜるに聞かれた。
「一応聞くけど、なんて書いた…」
「おかしとここあがあればはっぴー!」
ぜるは頭を抱えてうずくまってた。
なぞ…。
「いいか?自分がなんでクロウズに入りたいか、入ったら何ができるかしっかり伝えてくる事。お菓子食べたいからとか、ココア飲みたいからとか言うなよ…じゃあ質問です。貴女は何故クロウズを受験しようと思いましたか?ほら、考えて言ってみろ」
「う…うぃ…!」
あるはぜるの問に一生懸命考えた。
…!
「もうあるの村みたいに焼けて死んじゃうひとがでないように軍人さんになってみんなはっぴーになれたらと思ったから!」
「おー!お前にしてはいい回答だ」
「ふふん!あるもいつもここあのことしか考えてないわけじゃないんだー!」
「はいはい、その調子で面接行ってこい!がんばれよー!お前落ちたら離れ離れになること忘れるなよー」
「…!」
そう、ある、軍人さんなれなかったら、ぜるだけ軍人さんなって寮入っちゃうから離れ離れなちゃう…!
あるはぜろとずっといっしょがいいから、がんばる!
どきどきの面接時間…!
あるはお椅子に座っておじさんたちの顔をじっと見てた。
「さて、まずは名前、出身地、志望動機を述べてください」
「え!えっと…!ある・くろーばーです!しゅっしんちは、もうなくなっちゃったけどルード村です!しぼうどうき?ってなに?」
面接官が驚愕の表情をした…
「あるさんは…何歳ですか?」
「ある6さい!」
なんかおじさんたちがひそひそ内緒話はじめた。
「6さいだと軍人さんなれない…?」
「んー…いや、幼少期からの教育も力を入れていく方針ですから、実力・潜在能力の有無によって採用する場合があります」
「ある、軍人さんなれる?」
「もう少し勉強を頑張って頂ければ…」
「…!あるがんばります!」
「志望動機とは、何故クロウズ軍人育成学校に入ろうと思ったか。という意味だ」
「それいえる!」
さっきぜろに言われたやつだとあるは気づいた!
「えと…あるの村みたいに焼けちゃってしんじゃう人いなくなるように、みんなはっぴーになれるように、軍人さんなってみんなはっぴーにするため!」
「ふむ…ん?この答案に書いた『お菓子とココアがあればハッピー』ってどういう意味だ?」
「ふふん!おかしもここあも高級品!みんなおいしいもの食べたらはっぴーになって争わなくなる!おかし食べてみんなはっぴー!かんぺきな計画!」
「…なるほど。戦争にベクトルを向かせるのではなく、あくまで庶民の意見に寄り添う意見というわけか。それで飢饉の場合は『踊る』という事か…6歳の回答にしてはまぁまぁだな」
「…?」
ある、おじさんの言ってることむずかしくてよくわからない…
「得意分野はなんだ?戦闘スタイル…要は戦うとなったとき、どうやって戦う?」
「あるは双剣っていって、剣2本ですばしっこく相手ざしゅざしゅにできます!」
「双剣使いか。他は?魔術等なにか使える技はあるか?」
「…あるは…魔術もうまくできなくて、錬金術もうまくできなくて…でも時々あるが思っ場所の重さ変えることができます!」
「…指定した重圧変動ができると?」
「…?していしたじゅうあつへ…?」
「重さが変えられると言ったな。それはいつできる?」
「んーと…夜かなぁ?」
「得意能力か…これは使えるのでは?」
あるに質問していたおじさんが、ほかのおじさんたちに聞いた。
「しかし得意体質だとしても、普段使えないのであれば意味がないのでは?」
「これから能力の開花も見込んでの教育を考えてもいいのではないでしょうか?」
「たしかにバカだが、もう少し勉強させてまともにしないとこいつ生きていけないぞ…」
「…いま、あるの悪口いった?」
おじさんたち、あるの言ったこと無視してお話合いをずっとしていた。
面接室から出たらぜるが待っててくれた!
「ぜるー!おわたー!」
「どうだった!?」
若干青い顔してるの、なぞ…
「ばっちり!★」
「…面接官の様子どうだった?」
「うん!あるを教育しておバカ治すって言ってた!」
「…そうか…」
ぜるになぜか頭なでなでされるある…
でもうれしいからいいや!
「えへへー!」
A1022…
あるの受験番号!
貼りだされた大きな紙の前で一生懸命探す…!
「あ、俺あった」
「!!!」
ぜるがクールに合格を言ってきた!
ある…!ある…!合格しなきゃ!
A1022!!!
じーーーーーーーー!
…はっ!
「あった!A1022!あるのあったー!」
となりでほっとした溜息つくぜるに、にー!って笑いかけるある。
「補欠ぎりぎりのリストじゃねぇか…」
「でもうかったもん!」
「本当に俺たち兄妹なのか疑いたくなる…」
おめめ抑えて溜息をつくぜるだった。
0
あなたにおすすめの小説
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
