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第1章:魔法は爆発だ
第9話:精霊の召喚
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「今日の授業は、精霊の召喚術を行います」
リサ先生が教壇で話しています。
「精霊は、皆さんの魔法行使をサポートしてくれますので、基本的には最低一人一精霊の召喚を目標にしてください」
最低一精霊ってどういうことでしょうか。
「先生、最低ってどういうことですか?」
「すでに精霊召喚を行っている場合など、自分の精霊がいることもあるとは思いますが、授業の一環として行うので、その場合には追加で精霊を召喚してもらうことになります。
もしかすると、今契約している精霊よりも上位の精霊がでることもあるかもしれませんので」
そういうことらしいです。
「リステアってどの程度の精霊なの?」
小声でリステアに聞いてみます。
「さあ?」
「え?」
「そんなの考えたこともないわよ」
「考えるとか関係なく、精霊にはクラスがあるって聞いたんだけど」
そう、精霊は力の大小によりクラス分けされているということらしいです。
「あーまぁ、そういうのもあると言えばあるわね・・・」
何かすごい歯切れが悪い感じがします。
「リステアは?」
「私は・・・クラス外?」
「え?」
「ちょっと毛色が違うのよねー」
「え?四元素からも外れてるとか言ってたし・・・」
「まぁ、どうでもいいじゃない。
リートはどういう精霊がご希望?」
「うーん、強い感じの精霊がいいけどね。
でも、召喚で選べるわけじゃないしね」
「まぁ、がんばってみたらいいんじゃない?」
「がんばりようがあるかは別にして、良い精霊に出会えるように天に願っておくよ」
精霊召喚のために、みんな魔射場に移動し始めたので、僕も移動します。
「ジェスは自分の精霊はいるの?」
移動中にジェスと一緒になったので聞いてみます。
「一応な。
サラマンダーが契約精霊だよ」
「おーなんか、かっこいい感じがするね。
どのくらいのクラスなの?」
「中位っていう話だな」
「結構いいね」
「まあな」
リステアには、彼女のことは他には話すなと言われているので、とりあえず秘密です。
魔射場につくと、召喚用の大きな魔法陣が描かれているのが見えます。
「では、皆さんクラス分けの成績順に召喚を行っていきましょう。
リート君は、最後ね」
はい、どうせお笑い枠ですもんね。。。
成績トップのジェスが召喚魔法陣の前に立ち、呪文を唱えています。
魔法陣に魔力が流れ込み、淡い光が溢れてきます。
そして、光が中心に向け集まっていき、精霊が召喚されてきました。
「中位の風の精霊エアリアルね。
やはりジェス君は優秀ね」
リサ先生が言っています。
やはり魔力的に強いと、精霊のクラスも上位のものが出るようです。
ジェスは、精霊に魔力を流して契約を結んでいます。
特に問題なく契約は終わったようで、ジェスの身体にエアリアルは吸い込まれていきます。
契約精霊は、普段は契約者の身体の中で魔力を糧に過ごしているらしいです。
次々とクラスメートが召喚を行い、様々な精霊と契約を結んでいきます。
そして、最後に僕の番がきたようです。
「じゃあ、次はリート君、どうぞ」
読み上げるための呪文が書かれている、ネクロノミコンが渡されます。
開かれているところに書かれている呪文を僕は詠唱していきます。
他のみんなと同じように、光が集まっていきます。
呪文の詠唱が終わると、バチバチとスパークが走ります。
「え?」
空に向かって、光の柱がドーンと走っていきます。
「え?」
空の方から、何か光り輝くものが下りてきます。
「え?」
「久しぶりだな、下界は」
何かが、しゃべりっています。
クラスのみんなや先生は完全に固まっています。
「えっと、君は?」
なんとか声を絞り出しました。
「私か?私は、火を司る・・・」
「ストップ!」
リステアがなぜか割り込んできました。
「彼は、火を司っている精霊よ。
ちょっとリートの召喚術に介入して呼び出したのよ」
「あなたは・・・リステア様じゃないですか。
あなたが私を呼び出したのですか。
しかし、なぜ、このようなところに?」
「今は、このリートの契約精霊よ。
あなたも、彼を手伝ってあげてほしいの」
「なるほど、わかりました。
外ならぬ、リステア様の頼みです。
リート、そなたと契約しよう」
完全に精霊同士で話が勝手に進んでいます。
というか、今リステア様って・・・言ってましたよね?
リステアっていったい何者なのでしょうか。
「よくわからないけど、僕と契約してくれるってことでいいのかな?」
「私の名前は、火を司るカークス、よろしく頼むぞ、人の子よ」
リステアには敬語なのに、僕にはタメ口なんですね。
魔力を流すと契約され、カークスの莫大な魔力が感じられた。
そして、カークスはすっと消えていきました。
周りにいたみんなは、その瞬間、時が流れ出したように動きだしました。
「あら?リート君の精霊は・・・」
リサ先生が不思議そうに言っています。
「え?もう契約終わりましたよ?」
「あら、光ったと思ったら、もう終わったの?
いったい、何の精霊だったのかしら?」
さきほどまでの様子は見えてなかったんでしょうかね。
「え?見えてませんでした?
火を司る精霊カークスです」
「カークス?そんな精霊居たかしら・・・」
「よくわかりませんが、精霊はそう名乗っていましたよ」
「そう、なのね。
まぁ、いいわ、契約できたのなら」
先生も知らない精霊とかどういうことなんでしょうね?
強そうな感じはするのですが、リステアといい、カークスといい、何だか謎が多いですね。
とにもかくにも契約できたので、よしとしましょうか。
「リート、お前の契約した精霊は?」
ジェスが声をかけてきました。
「カークス出てきて」
ばふっと、小さなドラゴンぽいものが出てきた。
「え?」
なんか、さっきと違いますね。
さっきは完全に人型だったような気がするのですが。
「私がカークスですよ。
よろしくお願いしますね、リートのご友人」
と小さなドラゴンがしゃべっています。
「へーなんか小さいし、手のひらサイズだし、かわいいな。
よろしくな、カークス」
ジェスは、カークスを撫でています。
どういうことでしょうか・・・なぜに手のひらドラゴン?
「目立つから、姿変えてもらったのよ・・・」
とリステアの声が小さく聞こえました。
そういうことだったんですね。
確かに最初の姿だと、神々しくて、どっかの神様とか言われてもおかしくない感じでしたよね。
いや、神様じゃないですよね・・・カークスって。
「ジェスのはエアリアルだっけ?」
「そうだよ、エアリアル!」
風が吹くと、エアリアルが出てきました。
「リート様、お見知りおきを」
ちょっと震える声で話かけられました。
「様とかいらないよ、エアリアルよろしくね」
「はい、よろしくお願いします」
すっとエアリアルは消えていきました。
「どうしたんだろう?
何かちょっと怖がっているような感じなんだよな」
ジェスが少し考え気味に言いました。
「そうなの?」
「気のせいかもしれないけどな・・・」
「そっか」
いつの間にかカークスもいなくなっていました。
なんだかよくわかりませんが、召喚が無事終わってよかったです。
リサ先生が教壇で話しています。
「精霊は、皆さんの魔法行使をサポートしてくれますので、基本的には最低一人一精霊の召喚を目標にしてください」
最低一精霊ってどういうことでしょうか。
「先生、最低ってどういうことですか?」
「すでに精霊召喚を行っている場合など、自分の精霊がいることもあるとは思いますが、授業の一環として行うので、その場合には追加で精霊を召喚してもらうことになります。
もしかすると、今契約している精霊よりも上位の精霊がでることもあるかもしれませんので」
そういうことらしいです。
「リステアってどの程度の精霊なの?」
小声でリステアに聞いてみます。
「さあ?」
「え?」
「そんなの考えたこともないわよ」
「考えるとか関係なく、精霊にはクラスがあるって聞いたんだけど」
そう、精霊は力の大小によりクラス分けされているということらしいです。
「あーまぁ、そういうのもあると言えばあるわね・・・」
何かすごい歯切れが悪い感じがします。
「リステアは?」
「私は・・・クラス外?」
「え?」
「ちょっと毛色が違うのよねー」
「え?四元素からも外れてるとか言ってたし・・・」
「まぁ、どうでもいいじゃない。
リートはどういう精霊がご希望?」
「うーん、強い感じの精霊がいいけどね。
でも、召喚で選べるわけじゃないしね」
「まぁ、がんばってみたらいいんじゃない?」
「がんばりようがあるかは別にして、良い精霊に出会えるように天に願っておくよ」
精霊召喚のために、みんな魔射場に移動し始めたので、僕も移動します。
「ジェスは自分の精霊はいるの?」
移動中にジェスと一緒になったので聞いてみます。
「一応な。
サラマンダーが契約精霊だよ」
「おーなんか、かっこいい感じがするね。
どのくらいのクラスなの?」
「中位っていう話だな」
「結構いいね」
「まあな」
リステアには、彼女のことは他には話すなと言われているので、とりあえず秘密です。
魔射場につくと、召喚用の大きな魔法陣が描かれているのが見えます。
「では、皆さんクラス分けの成績順に召喚を行っていきましょう。
リート君は、最後ね」
はい、どうせお笑い枠ですもんね。。。
成績トップのジェスが召喚魔法陣の前に立ち、呪文を唱えています。
魔法陣に魔力が流れ込み、淡い光が溢れてきます。
そして、光が中心に向け集まっていき、精霊が召喚されてきました。
「中位の風の精霊エアリアルね。
やはりジェス君は優秀ね」
リサ先生が言っています。
やはり魔力的に強いと、精霊のクラスも上位のものが出るようです。
ジェスは、精霊に魔力を流して契約を結んでいます。
特に問題なく契約は終わったようで、ジェスの身体にエアリアルは吸い込まれていきます。
契約精霊は、普段は契約者の身体の中で魔力を糧に過ごしているらしいです。
次々とクラスメートが召喚を行い、様々な精霊と契約を結んでいきます。
そして、最後に僕の番がきたようです。
「じゃあ、次はリート君、どうぞ」
読み上げるための呪文が書かれている、ネクロノミコンが渡されます。
開かれているところに書かれている呪文を僕は詠唱していきます。
他のみんなと同じように、光が集まっていきます。
呪文の詠唱が終わると、バチバチとスパークが走ります。
「え?」
空に向かって、光の柱がドーンと走っていきます。
「え?」
空の方から、何か光り輝くものが下りてきます。
「え?」
「久しぶりだな、下界は」
何かが、しゃべりっています。
クラスのみんなや先生は完全に固まっています。
「えっと、君は?」
なんとか声を絞り出しました。
「私か?私は、火を司る・・・」
「ストップ!」
リステアがなぜか割り込んできました。
「彼は、火を司っている精霊よ。
ちょっとリートの召喚術に介入して呼び出したのよ」
「あなたは・・・リステア様じゃないですか。
あなたが私を呼び出したのですか。
しかし、なぜ、このようなところに?」
「今は、このリートの契約精霊よ。
あなたも、彼を手伝ってあげてほしいの」
「なるほど、わかりました。
外ならぬ、リステア様の頼みです。
リート、そなたと契約しよう」
完全に精霊同士で話が勝手に進んでいます。
というか、今リステア様って・・・言ってましたよね?
リステアっていったい何者なのでしょうか。
「よくわからないけど、僕と契約してくれるってことでいいのかな?」
「私の名前は、火を司るカークス、よろしく頼むぞ、人の子よ」
リステアには敬語なのに、僕にはタメ口なんですね。
魔力を流すと契約され、カークスの莫大な魔力が感じられた。
そして、カークスはすっと消えていきました。
周りにいたみんなは、その瞬間、時が流れ出したように動きだしました。
「あら?リート君の精霊は・・・」
リサ先生が不思議そうに言っています。
「え?もう契約終わりましたよ?」
「あら、光ったと思ったら、もう終わったの?
いったい、何の精霊だったのかしら?」
さきほどまでの様子は見えてなかったんでしょうかね。
「え?見えてませんでした?
火を司る精霊カークスです」
「カークス?そんな精霊居たかしら・・・」
「よくわかりませんが、精霊はそう名乗っていましたよ」
「そう、なのね。
まぁ、いいわ、契約できたのなら」
先生も知らない精霊とかどういうことなんでしょうね?
強そうな感じはするのですが、リステアといい、カークスといい、何だか謎が多いですね。
とにもかくにも契約できたので、よしとしましょうか。
「リート、お前の契約した精霊は?」
ジェスが声をかけてきました。
「カークス出てきて」
ばふっと、小さなドラゴンぽいものが出てきた。
「え?」
なんか、さっきと違いますね。
さっきは完全に人型だったような気がするのですが。
「私がカークスですよ。
よろしくお願いしますね、リートのご友人」
と小さなドラゴンがしゃべっています。
「へーなんか小さいし、手のひらサイズだし、かわいいな。
よろしくな、カークス」
ジェスは、カークスを撫でています。
どういうことでしょうか・・・なぜに手のひらドラゴン?
「目立つから、姿変えてもらったのよ・・・」
とリステアの声が小さく聞こえました。
そういうことだったんですね。
確かに最初の姿だと、神々しくて、どっかの神様とか言われてもおかしくない感じでしたよね。
いや、神様じゃないですよね・・・カークスって。
「ジェスのはエアリアルだっけ?」
「そうだよ、エアリアル!」
風が吹くと、エアリアルが出てきました。
「リート様、お見知りおきを」
ちょっと震える声で話かけられました。
「様とかいらないよ、エアリアルよろしくね」
「はい、よろしくお願いします」
すっとエアリアルは消えていきました。
「どうしたんだろう?
何かちょっと怖がっているような感じなんだよな」
ジェスが少し考え気味に言いました。
「そうなの?」
「気のせいかもしれないけどな・・・」
「そっか」
いつの間にかカークスもいなくなっていました。
なんだかよくわかりませんが、召喚が無事終わってよかったです。
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