こんな人生、いいのか、悪いのか

かぁくん

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三章7 心の体

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1996年冬。

えみ家、朝

舞「今日は雨だね、傘持ってかないとね」

えみの家の金がなる。

心「えみちゃん!学校行こー」
舞「お!今日も心ちゃん来てくれた!よかったねー!」

えみが恥ずかしそうに頷く。
すると玄関で何か物音がした。

舞「よし!行こっか!」

えみが頷く。

舞「心ちゃんお待たせぇ・・・」

心が玄関で横になっていた。

舞「心ちゃん!どうしたの!?大丈夫!?心ちゃん!心ちゃん!」
心「あれ?」

えみはどんな状況か分からずその場に立ちすくんでいた。

舞「えみちゃん、チョット待っててね」

舞は部屋に戻って行った。
舞は何やら電話で話をしている。

舞「はい、はい、お願いします」

玄関に戻って来た舞は心を抱え、居間に連れて行く。

舞「えみちゃん!こっちきて!」

居間に行くと舞が心を膝枕している。

舞「えみちゃん、今日は学校1人で行ける?」

えみは首をふる。

舞「わかった。今日は学校休も」

えみは震えていた。

舞「心ちゃん、今救急車呼んだからもうチョット我慢して」
心「え?」
舞「心ちゃん、大丈夫!?」
心「え?学校は?えみちゃんは?」

舞は安堵した。

舞「大丈夫。えみちゃんここにいるから」

心がえみを見つけた。

心「学校行かないと」
舞「今日は2人ともお休み」
心「え?そうなの?」
舞「そう。心ちゃん、チョット寝てな」
心「うん」

すると心は寝てしまった。

救急車のサイレンが段々近くに聞こえてくる。

えみの家の前に着くと救急隊が家に入って心をストレッチャーに乗せ、救急車でまた出て行く。

舞「えみちゃん、病院行くよ」

えみは小さく頷いた。
車に乗るといつも話しかけてくれる舞が黙り込んでいた。

病院に着くとすでに心の父親は来ていた。

舞は心の父親のもとに行く。

舞「心ちゃんどうなりました?」
「軽い貧血らしいです。明日は仕事休んで一緒にいる事にします」
舞「そうですか。分かりました。私も気になるので明日、元気なようなら連絡ください」
「はい。迷惑おかけしてすみませんでした」

舞「えみちゃん、帰ろっか」

えみが頷く。

えみは何が起こったのか理解出来ず、思考は停止していた。

えみ家に着くと舞美が家で待っていた。

舞美「何?どこ行ってたの?」
舞「心ちゃんが急に倒れちゃって、病院行ってきた」
舞美「は!?何で!?」
舞「軽い貧血だって」
舞美「は?何で言ってくれないの?行かないと!」
舞「行かなくていい!また明日心ちゃんのお父さんから連絡くるから」
舞美「でもさー」
舞「行かなくていいって言ってるでしょ!家にいなさい!」
舞美「わかったよ」

次の日

またえみは学校を休んだ。

舞は電話の前でずっと電話を待っていた。
舞美がやってきた。
舞美は舞を見て何も言わずこたつに入った。

舞美「えみちゃん、心昨日は本当に貧血だったのかな?」
えみ【わかんない】

舞美がテレビをつけた。

それからしばらくたつと電話がなった。

舞「もしもし、はい、はい、そうですか。ならよかったです。お父さん、たまにはご飯作ってあげてくださいね」

電話をきると舞がその場で横になった。

舞美「何?どうだった?」
舞「いつもどうりみたい」
舞美「そっか」
舞「明日からは普通に学校行かせるみたい」
舞美「そっか。ねー。心って体弱いのかなー?」
舞「かもね。夏もチョット外にいただけで疲れちゃってたし」
舞美「大事にしよっか」
舞「そうだね」
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