こんな人生、いいのか、悪いのか

かぁくん

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五章14

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心が扉を全開まで開くとそこにはせいやが立っていた。
せいやは下を向き黙っていた。

心「・・・・・・おう。どうしたの?」
浩二「いや、せいやさんもここで遊べないかなって思って」

少し間が空き心が言った。

心「とりあえず上がる?」
浩二「うん」

3人が家に入ると居間に入る前に心が一言言った。

心「いい?俺達はいいけど、舞美ちゃんはきっと許してないよ?何言われても知らないからね」
浩二「うん」

そして心は居間の前に立ち扉を開け、その場で止まった。

舞美「誰だったー?」
心「え?」
舞美「何?こっち来なさいよ。寒いんだけど」
心「え、うん。舞美ちゃん、怒んないでよ」
舞美「何が?」

そう言うと心はせいやを居間の中にいれた。

舞美「え?誰?」
駿「あ、せいや君じゃん」

また間があく。

すかさずえみが紙に書く。

えみ【舞美ちゃん怒らないでね?】

舞美「え?何が?」
心「え?舞美ちゃん覚えてない?前、公園で見たでしょ?」
舞美「は?」

舞美がせいやをジッと見た。
すると舞美の目が座っていった。

舞美「あんた何できたの?」
浩二「すみません」
舞美「浩二が何で謝んの?それに謝罪なんていらない。帰って」
心「まぁいいじゃん。俺達はもう何も気にしてないし」
舞美「は?」
えみ【怒らないで】
舞美「いや」
心「舞美ちゃん」
舞美「あんたよく来れたね。何?みんなと仲良くこの家で遊べると思ったの?なめてんの?私は絶対許さない」
心「何でだよ。浩二君の時は何も気にせず、すぐここに来れたじゃん。だからいいじゃん」
舞美「私はあんたみたいな卑怯な奴は大嫌い」
浩二「イヤ、僕も前、心達には卑怯な事しましたし、許してくれないっすか?」
舞美「けどあんたはやりあったんでしょ?こいつみたいに手出さないようにして皆巻き込んで。早く帰って」

すると舞が台所から来てせいやを見た。

舞「あ、君、前うち来てくれたよね?」
せいや「はい」
舞美「お母さんと喋んないでくれる?気持ち悪い」
舞「舞美、そんな事言わない」
舞美「いいから出てきなさいよ」
舞「せいや君だっけ?せいや君は皆に酷い事したのはちゃんとわかってる?」
舞美「お母さんそんな奴相手しなくていいよ!!」
舞「チョット舞美黙ってて」
舞美「何でよ!いいから帰れよ!!」

舞美が立ち上がった。

心「舞美ちゃんチョット待って!!」

舞美がせいやの頬にビンタをした。

舞「舞美、あんたはもう。座ってなさい!」
舞美「は!?」
心「舞美ちゃん取り敢えず座ろ?」
舞「皆と仲直りはしたんだよね?」

せいやが下を向いた。

心「したよな!?」

心がえみ、駿、春の顔を見た。

3人は頷いた。

舞「そっか。よかったね」
心「じゃあここに来てもいいよね?」
舞「けどね、せいや君。舞美が帰れって言った以上ここにいさせる事はできない」
心「舞ちゃんまで、何で?」
舞「舞美は家族だから。舞美がここまで怒って帰れって言ってるのに私はいればいいよとは中々言えないかな。それにせいや君がいる事で舞美が逆にいにくくなる事になったら私は嫌」
心「それはさー・・・・・・」
舞「心ちゃんごめんね。けど私はこの子より舞美が大事」

そしてまた少し間があく。

浩二「せいやさん、帰りましょうか」

せいやが頷いた。
そして2人は出て行った。

心、えみ、駿、春は下を向いていた。
しばらく4人は動かなかった。

駿「チョット俺浩二君達追っかけてくるわ!」
心「俺も!」
春「私も行こっかな・・・」
えみ【皆で行こ】

3人が頷く。

そして4人は出ていった。
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