こんな人生、いいのか、悪いのか

かぁくん

文字の大きさ
98 / 102

六章2

しおりを挟む
放課後。

駿「じゃあ、浩二君、せいやくんまた明日」
浩二「おう。せいやさん帰りましょ」
せいや「え?せいや行かないの?」
浩二「え?行かないですよ。僕そもそも毎日あいつらと遊んでるわけじゃないし」
せいや「そうなんだ。別に気使わなくてもいいぞ?」
浩二「いや、本当ですよ。じゃ行きますか。俺ん家来ます?」
せいや「お、おう」


それからは毎日毎日このような日が続いた、



ある夜、心が自分の家で寝ていると携帯がなった。
心は目を覚まし携帯を見た。

駿〈今から家出てこれるか?〉

心は時計を見た。
2時を過ぎていた。

心〈今2時だぞ?だりーよ〉
駿〈いいから出て来いよ〉
心〈どこに?〉
駿〈学校〉
心〈マジか〉
駿〈マジだよ〉
心〈わかった。行くわ〉
駿〈おう。待ってるわ〉

心は私服に着替え自転車に乗って学校に向かった。

心(だる)

学校の近くに行くと校門で手を振っている男が見えた。
近づくと駿だった。

駿「待ってたよ」

そこには浩二とせいやもいた。

心「何?どうしたの?」
浩二「原付パクリ行くぞ」
心「はー?何いきなり」
せいや「鍵ついてる原付見つけたんだよ」
心「知らねーよ。何で俺行かなきゃいけねーんだよ」
駿「お前乗ってみたくないのかよ」
心「えー?別にどっちでも」
駿「じゃーいいじゃん。行くぞ」
心「わかったよ」

4人は自転車で走り最近できた坂道が多い住宅街に向かう。

心「おい、どこだよ」
浩二「まぁチョット待て」

心と駿は黙りついていく。

浩二「よしついた」
駿「どこにあんの?」

せいやがアパートの駐車場を指さした。

そこには少し古い白い原付があった。
鍵がさしっぱなしになっていた。

駿「本当だ。で?どうすんの?」
せいや「とりあえず、あそこでエンジンかけたらバレるかもしれないから、1人が原付パクって坂道をエンジンかけずにくだる。他の3人は下で待機」
駿「わかった。で?誰が持ってくの?」
浩二「じゃんけんで負けたやつ」
駿「わかった」

4人はじゃんけんをした。

駿が負けた。

駿「マジかよ!」
浩二「よし、がんばれ」
駿「もう1人!」
浩二「は?負けたんだから行ってこいよ」
心「俺、一緒に行ってやろうか?」
駿「マジで!?流石心!!」
浩二「じゃー俺とせいやさんは下で待ってるから」
心「俺らのチャリどうすんの?」
浩二「俺達が下まで持ってく」
心「は?1人2台って事?」
浩二「うん」
心「どうやって?」

すると浩二が心の自転車のハンドルの付け根を持ち、自転車で走り出した。
その姿はなぜかこっけいだった。
心と駿は声を出して笑った。

駿「マジ最高なんだけど」
心「せいや君もできんの?」
せいや「まぁ」
駿「チョットやってみて!」
せいや「え?おう」

せいやが浩二と同じように自転車を持つ。


駿「・・・何かせいや君がやると面白くない」
浩二「いいから!もう俺ら行くぞ?」
駿「おう」
浩二「じゃ」

そう言うと浩二とせいやは坂をくだって行った。

駿「よし。行くぞ」
心「おう」

心と駿は静かに原付に近づいた。
原付まで行くと心が言った。

心「これって犯罪?」
駿「え?犯罪じゃない?」
心「だよな」
駿「おい、これどうやって動かすの?」
心「え?知らねーよ。チャリみたいにスタンドおろせばいいんじゃねーの?」
駿「そうか」

駿がスタンドを下ろそうとした。

駿「おい、なんか動かないんだけど」
心「は?チョット変われ」

心がおろそうとする。

心「本当だ」
駿「どうする?」
心「よし、思い切り押してみるか」

心が力いっぱい押した。

するとガタンとゆう音がなり、原付のスタンドがおりた。
その勢いで原付が倒れそうになった。

駿「おい!」

倒れそうな直前で駿が原付に手を出し倒れるのを持ち直した。

心、駿「おーー」
駿「心あぶねーよ!」
心「じゃ、下まで運ぶか」

心と駿は原付に2人で乗り、坂を下って行った。

駿「マジ、倒れたらバレてたな」
心「かもな」

すると前から車が走って来た。
少し2人は固まった。
車がだんだん近づいてくる。



パトカーだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

処理中です...