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犬上総本山へ
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「真白?起きれそう?」
朝、目が覚めると隣に真琴はいなかった。俺は体が岩のように重くて起き上がれなかった。そんな俺を心配してなのか?真琴は起こしに来なかった。俺は少しでも体を休めてから真琴の本家に行きたかったからガチ寝してた。
真琴が声をかけてくれたのは俺が真琴いないなって思ってから一時間位経った後だったと思う。
「うん、起きれるよ」
「朝ご飯食べたらで良いんだけど。今日の飛行機の予約取れたから荷物とかまとめて欲しいんだけど?大丈夫?」
「そうだね!よいしょっと!」
俺は急いで上体を起こし服を着る。パンの焼けるいい匂いか鼻腔を擽った。
「トースト焼いてくれたんだ」
「まぁ、パン焼くくらいなら出来るからな」
「喉カラカラだからうがいしたら台所行くよ」
「洗面所にマウスウォッシュもあるからな~」
ヒラヒラと手を振って俺は洗面所に行く。俺は寝起き必ずうがいするようにしている。口の中に雑菌あるからやなんだよね。
「これか」
マウスウォッシュを少量計り口を濯ぐ。がらがらと口全体を濯いだ。
「ふぅ~スッキリ」
なんかスッキリ目も冴えて俺は台所に戻った。
「ジャム何がいい?」
「イチゴかな~」
「りょーかい」
なにげに真琴はジャムラーで色んなジャムを常備していた。俺はそこから好きなのを気分で選んで今日はイチゴな気分。
「ほら」
「ありがと」
そのジャムを惜しみ無く塗りたくって今にもジャムが溢れ落ちそうなパンを頬張る。
「うまっ!」
「よかった」
あっという間に食べ終わり片付けをする。
「真白、着替えとか準備して欲しい昼の飛行機で北海道行くから」
「了解。じゃあ部屋に行って準備してくるね」
「ごめんな、ホントは本家に行く前に魂の番の契約したかったけど」
「俺はみんなに認めて欲しいな。事後報告とかじゃなく・・・・・・犬上の当主にも挨拶したいし」
「うん・・・・・・」
なんか真琴は難しい顔していたけど俺は真琴の部屋を出て自分の部屋に戻り着替えを準備する。
「こっちよりは寒いよね?」
そう思い露出の少ない服をチョイスして旅行鞄に詰め込んだ。腕時計を見るとそろそろ出ないとギリギリな感じだ。俺は急いで下の階に移動して真琴を迎えに行く。
「急ごう?真琴」
「うん」
家の近くにバス停があるからそこから空港行きのバスに乗った。
「なぁ・・・・・・真白」
バスが出発して間もなく真琴が口を開いた。
「なに?」
「犬上の家に行ったら俺から放れないで欲しい。その当主の孫が俺の事気に入ってくれているみたいで、結構ベッタリだから。年下なんだけど・・・・・・桃理って大学生」
「なるほど、真琴はそれで浮かない顔だったの?」
「いや、それだけじゃないけど・・・・・・」
色々不安要素が深そうだなぁ。猫が入るとだめなのかな?犬の事情だろうし・・・・・・でも俺は真琴の事を誰にも譲る気はないし。認めて貰うしかないかな?
***
北海道について空港に着いた。
「本家の叔父さんが迎えに来てくれてるみたい」
スマホのメッセージを見た真琴が空港の外へ俺を連れて出る。
「すげー!」
桜の香りがしてよく見ると。桜が満開で空は青くて・・・・・・あ、でもやっぱり風は少し冷たいんだね。
「真琴くん!」
「健一郎叔父さん!」
「よく来たね!そちらが彼女さん?」
「はい。真白です」
「猫山真白です」
俺は軽く頭を下げて会釈する。健一郎さんは眼鏡を掛けてとても穏やかな人だった。お腹が出ていたけどそれをカバーする身長があるため全然太っている感じがしない。
「ね、猫山!?」
健一郎さんが俺の名字を聞いた途端俺に土下座する。
「あ、あの、どうしたんですか?」
人もザワザワと見ているんだけど。全然頭上げてくれないしどうしよう・・・・・・。
「猫山家にはかなり昔お世話になっているんだ!真琴くんの彼女が猫山家の人なんて知らなくてどうお詫びしたらいいか!」
「え?気にしないで下さい!ほら人も見てますし。立って下さい」
「叔父さん!」
恐る恐る顔を上げて俺を申し訳なさそうに見やる。
「俺は大丈夫ですから!ね?行きましょう?」
「真白くんは優しいねっ!」
犬上家と猫山家ってどんな繋がりがあるんだろう?家の父さんは真琴におおらかな感じでかなり信用を置いている感じがするけど。先祖の柵なんかどうでも良いんだけど。
俺は犬上の人にも自分と言う者を認めて貰うために来たのになんか調子狂ってしまう。もっと厳格な感じだと思ってたから。当主の話聞いてかなり面倒なことになるんじゃないかな?とも思っていたし。
「荷物持とうか?真白くん?」
健一郎さんが俺の荷物を持とうとする。
「俺より真琴の方がいっぱい持っているんで手伝ってあげてください」
東京のお土産とか真琴が「自分で持つ」って言って聞かないもんだから。おれはかなり楽して貰っている。
「真琴くんは大丈夫だと思う!ほら柔道やってて体格も力もあるし!あ。車こっちね?」
「叔父さん、まだ柔道やっているの?」
「今は指導がメインだね。審判の資格もあるから・・・・・・休みの日は指導と審判で家に居ることないから、今日から真琴くん達来るから休み貰ったんだ」
え?休み貰ったの!そ、それはなんか申し訳ない・・・・・・。
「でも夜は柔道の指導に行くよ?」
「健一郎さんって真琴の指導もしてたんですか?」
「ん~。指導事態はしてないよ?真琴のお父さんの創也さんと小さい頃同じ道場で競いあったんだよね。真琴くん創也さん元気?」
「元気だと思います。最近家に戻れなくて」
そう言えば真琴のお父さんも体格よかったなぁ~。懐かしいなぁ。家の近くの診療所の先生でもあって風邪とか引くとお世話になってたなぁ~。家は一家で創也先生にお世話になっている。本当に優しい人で健一郎さんをもう少しガッシリさせたような体格で。いつも甘い匂いがする人だったなぁ。
「でも、真琴くん!凄いよね~。犬上って医学の血だけど会社員なんてよく創也さん許したね」
車を運転しながら健一郎さんは真琴に話しかける。
「確か医学部の学科だったよね?」
「俺が真白と働きたいと思ったから・・・・・・それ考えたら一番近い所に居たかったんで」
「なるほど・・・・・・真琴くん医者にならなかったから家の爺さん少し不貞腐れてたよ~でも真白くんの為なら仕方ないね」
そうだ・・・・・・真琴は医学部の有名な某大学に行ったのだが。俺のせいで普通の会社員だ。でも卒業はしたから医者にはこれからでもなれるのだけど。確か国家資格は取ったらしいから。
「大切なんで!」
「犬上の為に真琴くんは真琴くんの出来ることしたらいいよ!僕はそう思うけどね~」
「わかってますよ!」
「真白くん」
「は!はい!」
「真琴くんの事よろしくね?多分、犬上の血筋の人達。君のせいだ!とか言うと思うけど・・・・・・子供の将来決めるのは親じゃないからね。まぁ家もそう考えていたけど医者にはなってくれたけど・・・・・・悩んだみたいだから」
「健一郎さんはしっかり親していると思いますよ?家は小さい頃から会社について英才教育だったんで。将来は父の仕事の手伝いするって刷り込まれてたんですよね・・・・・・」
「そうかな?あ、そろそろ着くよ?」
車が停まり大きな屋敷に着く。
朝、目が覚めると隣に真琴はいなかった。俺は体が岩のように重くて起き上がれなかった。そんな俺を心配してなのか?真琴は起こしに来なかった。俺は少しでも体を休めてから真琴の本家に行きたかったからガチ寝してた。
真琴が声をかけてくれたのは俺が真琴いないなって思ってから一時間位経った後だったと思う。
「うん、起きれるよ」
「朝ご飯食べたらで良いんだけど。今日の飛行機の予約取れたから荷物とかまとめて欲しいんだけど?大丈夫?」
「そうだね!よいしょっと!」
俺は急いで上体を起こし服を着る。パンの焼けるいい匂いか鼻腔を擽った。
「トースト焼いてくれたんだ」
「まぁ、パン焼くくらいなら出来るからな」
「喉カラカラだからうがいしたら台所行くよ」
「洗面所にマウスウォッシュもあるからな~」
ヒラヒラと手を振って俺は洗面所に行く。俺は寝起き必ずうがいするようにしている。口の中に雑菌あるからやなんだよね。
「これか」
マウスウォッシュを少量計り口を濯ぐ。がらがらと口全体を濯いだ。
「ふぅ~スッキリ」
なんかスッキリ目も冴えて俺は台所に戻った。
「ジャム何がいい?」
「イチゴかな~」
「りょーかい」
なにげに真琴はジャムラーで色んなジャムを常備していた。俺はそこから好きなのを気分で選んで今日はイチゴな気分。
「ほら」
「ありがと」
そのジャムを惜しみ無く塗りたくって今にもジャムが溢れ落ちそうなパンを頬張る。
「うまっ!」
「よかった」
あっという間に食べ終わり片付けをする。
「真白、着替えとか準備して欲しい昼の飛行機で北海道行くから」
「了解。じゃあ部屋に行って準備してくるね」
「ごめんな、ホントは本家に行く前に魂の番の契約したかったけど」
「俺はみんなに認めて欲しいな。事後報告とかじゃなく・・・・・・犬上の当主にも挨拶したいし」
「うん・・・・・・」
なんか真琴は難しい顔していたけど俺は真琴の部屋を出て自分の部屋に戻り着替えを準備する。
「こっちよりは寒いよね?」
そう思い露出の少ない服をチョイスして旅行鞄に詰め込んだ。腕時計を見るとそろそろ出ないとギリギリな感じだ。俺は急いで下の階に移動して真琴を迎えに行く。
「急ごう?真琴」
「うん」
家の近くにバス停があるからそこから空港行きのバスに乗った。
「なぁ・・・・・・真白」
バスが出発して間もなく真琴が口を開いた。
「なに?」
「犬上の家に行ったら俺から放れないで欲しい。その当主の孫が俺の事気に入ってくれているみたいで、結構ベッタリだから。年下なんだけど・・・・・・桃理って大学生」
「なるほど、真琴はそれで浮かない顔だったの?」
「いや、それだけじゃないけど・・・・・・」
色々不安要素が深そうだなぁ。猫が入るとだめなのかな?犬の事情だろうし・・・・・・でも俺は真琴の事を誰にも譲る気はないし。認めて貰うしかないかな?
***
北海道について空港に着いた。
「本家の叔父さんが迎えに来てくれてるみたい」
スマホのメッセージを見た真琴が空港の外へ俺を連れて出る。
「すげー!」
桜の香りがしてよく見ると。桜が満開で空は青くて・・・・・・あ、でもやっぱり風は少し冷たいんだね。
「真琴くん!」
「健一郎叔父さん!」
「よく来たね!そちらが彼女さん?」
「はい。真白です」
「猫山真白です」
俺は軽く頭を下げて会釈する。健一郎さんは眼鏡を掛けてとても穏やかな人だった。お腹が出ていたけどそれをカバーする身長があるため全然太っている感じがしない。
「ね、猫山!?」
健一郎さんが俺の名字を聞いた途端俺に土下座する。
「あ、あの、どうしたんですか?」
人もザワザワと見ているんだけど。全然頭上げてくれないしどうしよう・・・・・・。
「猫山家にはかなり昔お世話になっているんだ!真琴くんの彼女が猫山家の人なんて知らなくてどうお詫びしたらいいか!」
「え?気にしないで下さい!ほら人も見てますし。立って下さい」
「叔父さん!」
恐る恐る顔を上げて俺を申し訳なさそうに見やる。
「俺は大丈夫ですから!ね?行きましょう?」
「真白くんは優しいねっ!」
犬上家と猫山家ってどんな繋がりがあるんだろう?家の父さんは真琴におおらかな感じでかなり信用を置いている感じがするけど。先祖の柵なんかどうでも良いんだけど。
俺は犬上の人にも自分と言う者を認めて貰うために来たのになんか調子狂ってしまう。もっと厳格な感じだと思ってたから。当主の話聞いてかなり面倒なことになるんじゃないかな?とも思っていたし。
「荷物持とうか?真白くん?」
健一郎さんが俺の荷物を持とうとする。
「俺より真琴の方がいっぱい持っているんで手伝ってあげてください」
東京のお土産とか真琴が「自分で持つ」って言って聞かないもんだから。おれはかなり楽して貰っている。
「真琴くんは大丈夫だと思う!ほら柔道やってて体格も力もあるし!あ。車こっちね?」
「叔父さん、まだ柔道やっているの?」
「今は指導がメインだね。審判の資格もあるから・・・・・・休みの日は指導と審判で家に居ることないから、今日から真琴くん達来るから休み貰ったんだ」
え?休み貰ったの!そ、それはなんか申し訳ない・・・・・・。
「でも夜は柔道の指導に行くよ?」
「健一郎さんって真琴の指導もしてたんですか?」
「ん~。指導事態はしてないよ?真琴のお父さんの創也さんと小さい頃同じ道場で競いあったんだよね。真琴くん創也さん元気?」
「元気だと思います。最近家に戻れなくて」
そう言えば真琴のお父さんも体格よかったなぁ~。懐かしいなぁ。家の近くの診療所の先生でもあって風邪とか引くとお世話になってたなぁ~。家は一家で創也先生にお世話になっている。本当に優しい人で健一郎さんをもう少しガッシリさせたような体格で。いつも甘い匂いがする人だったなぁ。
「でも、真琴くん!凄いよね~。犬上って医学の血だけど会社員なんてよく創也さん許したね」
車を運転しながら健一郎さんは真琴に話しかける。
「確か医学部の学科だったよね?」
「俺が真白と働きたいと思ったから・・・・・・それ考えたら一番近い所に居たかったんで」
「なるほど・・・・・・真琴くん医者にならなかったから家の爺さん少し不貞腐れてたよ~でも真白くんの為なら仕方ないね」
そうだ・・・・・・真琴は医学部の有名な某大学に行ったのだが。俺のせいで普通の会社員だ。でも卒業はしたから医者にはこれからでもなれるのだけど。確か国家資格は取ったらしいから。
「大切なんで!」
「犬上の為に真琴くんは真琴くんの出来ることしたらいいよ!僕はそう思うけどね~」
「わかってますよ!」
「真白くん」
「は!はい!」
「真琴くんの事よろしくね?多分、犬上の血筋の人達。君のせいだ!とか言うと思うけど・・・・・・子供の将来決めるのは親じゃないからね。まぁ家もそう考えていたけど医者にはなってくれたけど・・・・・・悩んだみたいだから」
「健一郎さんはしっかり親していると思いますよ?家は小さい頃から会社について英才教育だったんで。将来は父の仕事の手伝いするって刷り込まれてたんですよね・・・・・・」
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